スピニングリールのラインローラーが回らなくなる原因には、塩分や汚れの固着、内部ベアリングのサビ、カラーの摩耗などがある。
外側の汚れなら洗浄で改善することもあるが、内部の部品が錆びたり固着したりしている場合は、交換が必要になることもある。
僕の経験では、1万円以下のリールは1年ほど使うとラインローラーの回転が悪くなることが結構あった。反対に25アルテグラは約1年半使っても、ラインローラーがきちんと回っている。
まずは実際にローラーが動いているか確認し、洗浄で改善するのか、部品の交換が必要そうなのかを見ていく。
ラインローラーが回らない時の確認方法
ラインローラーは、スピニングリールのベール付近にある小さな円筒状の部品だ。ラインを巻き取る際に回転し、糸の摩擦やヨレを抑えている。
動きが悪いと感じたら、まずラインが正しくローラーに掛かっているかを確認する。
ラインがローラーから外れていたり、別の部分に引っ掛かっていたりすると、正常に巻き取れず摩擦音が出ることもある。
輪ゴムで回転を確認できる
ラインローラーは小さいので、指で回そうとしても動きが分かりにくいことがある。
そんな時は輪ゴムを使う方法がある。
ピュア・フィッシングの公式FAQでも紹介されている方法で、輪ゴムをローラーに軽く当て、動かした時にローラーが一緒に回るかを見る。
ただし、指で弾いて勢いよく空転しなくても、それだけで故障とは限らない。内部のグリスや防水構造によって回転抵抗がある機種もある。
以前は動いていたのに回らなくなった、引っ掛かりがある、ザラザラした感触が出る。こうした変化があれば回転不良を疑いやすい。
ラインを巻く時だけ異音が出る場合
ハンドルを空巻きした時は静かなのに、ラインを巻くとシャーッという音が出ることもある。
ダイワの公式FAQでも、負荷を掛けた時だけ異音が出る場合、ラインローラー内部のベアリングやカラーの塩噛み・サビなどが原因候補として挙げられている。
ただ、負荷が掛かるとリール内部の駆動部にも影響が出るため、異音だけでラインローラーの故障とは決められない。
ラインローラー以外も含めた、シャリシャリ音やゴリ感の原因はこちら👇

ラインローラーが回らなくなる主な原因
塩噛み・汚れによる固着
海釣りでは、海水の付いたラインが何度もラインローラーを通る。
海水が乾いて塩分が残り、汚れと一緒に細かな隙間へ入り込むと、回転が重くなることがある。
軽い塩噛みなら洗浄で改善する場合もあるが、内部まで固着していると外側を洗っただけでは直らないこともある。
ベアリングやカラーのサビ・摩耗
ラインローラーの内部には、回転を支えるベアリングやカラーと呼ばれる部品が使われている。
ベアリングが錆びると回転に引っ掛かりが出たり、完全に固着したりすることがある。カラーも汚れや摩耗で動きが悪くなる場合がある。
部品そのものが傷んでいるなら、洗浄や注油より交換した方が早いこともある。
実際に使って感じた低価格リールとアルテグラの違い
僕が使ってきた1万円以下のリールでは、ラインローラーの回転が悪くなることが結構あった。
1年ほど使うと回りにくくなっていたり、ほとんど回らなくなっていたり。特別珍しいことでもなかった。
一方、25アルテグラ C5000XGは約1年半使っても、ラインローラーがきちんと回っている。
ラインローラーを個別に分解して整備したり、特別なメンテナンスをしたりしているわけでもない。
価格帯が少し上がるだけでも、こういう細かな部品の作りや耐久性に違いが出るのかもしれない。実際に使っていて、そう感じている部分だ。
すべての低価格リールが1年で回らなくなるという話ではないが、僕の場合はアルテグラに替えてからラインローラーの状態も安定している。
レブロスから25アルテグラへ買い替えて感じた違いはこちら👇

ラインローラーは洗浄や注油で直せる?
外側の塩分や汚れが原因なら、真水で洗浄して動きが戻る場合がある。
シャワー洗浄に対応したリールなら、ドラグを締めて常温の真水で洗い、水気を切って日陰で乾燥させる。僕も海釣り後は基本的にこの方法で手入れしている。
海釣り後のリールの洗い方はこちら👇

オイルやグリスは構造によって使い分ける
ラインローラーにはオイルを使うものもあれば、専用グリスが使われているものもある。
例えばシマノには、ラインローラー用の特殊撥水グリス「DG18」がある。
一方、ダイワの一部機種にはマグシールドを使ったラインローラーもあり、こちらは通常のオイルやグリスを追加する部分ではない。ダイワも分解・注油を禁止している。
普段のメンテナンスなら、僕はスプール軸などに少量のオイルを使う程度で、ラインローラーを頻繁に分解することはない。
リールのオイルとグリスの違い、実際に使っているメンテナンス用品はこちら👇

洗浄しても回らない場合は交換を考える
洗浄してもローラーが動かない、回すとザラザラする、引っ掛かりが残る。こうした状態なら内部の部品が傷んでいる可能性がある。
| 状態 | 対応の目安 |
|---|---|
| 外側に塩分や汚れがある | 洗浄・清掃 |
| 洗浄後も回転しない | 内部部品の点検・交換 |
| 回すとザラザラする | ベアリングやカラーの確認 |
| ローラー表面に深い傷がある | ローラー交換を検討 |
| マグシールド部に不具合がある | メーカー修理 |
機種によってはベアリングだけ交換できるものもあれば、ラインローラーを一体で交換するものもある。
部品を取り寄せる場合は、リールの正式な型番からパーツリストを確認する。
また、ラインローラーの固定ネジには緩み止めが使われていることもあり、簡単に外せるとは限らない。分解禁止の構造や特殊な防水機構がある場合は、メーカー修理の方が手間を減らせる。
低価格帯のリールなら、部品代や修理費用と本体の価格を比べてみるのも一つの方法だ。長く使いたいリールなら、ラインローラー周辺だけ修理して使い続ける選択もある。
ラインローラーは小さな部品だが、ラインが直接触れる場所だ。以前より回りにくくなったら、まず汚れを確認する。洗っても改善しなければ、内部部品の交換を考える。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
