クーラーボックスおすすめ比較|実測した保冷力と季節・容量・重量から自分に合う1台を選ぶ

クーラーボックスは、保冷力が高ければそれで一番とはならない。

自分も釣り、SUP、キャンプ、車載でいろいろなクーラーを使ってきたが、同じ製品が全部の場面で一番になることはない。

冬の日帰りなら軽い小型クーラーで十分なことがある。真夏になると、その軽さだけでは足りなくなる。キャンプなら必要な容量も大きくなり、見た目の良さ、デザインの好みまで選ぶ理由に入ってくる。

それでも、季節、活動時間、必要容量、持ち運ぶ重量まで決めていくと、選ぶべきクーラーはかなり絞れる。

万人にとっての最強はわからない。ただ、自分にとって限りなく最強に近いクーラーには、現時点でたどり着けた気がしている。

目次

クーラー選びは季節で変わる

自分の場合、いくつかある条件の中でも、季節が最初に基準を動かす。

同じ日帰りでも、冬と真夏ではクーラーに必要な保冷力がまったく違う。

冬から初春の釣りなら、軽い9L前後の小型クーラーで足りることが多い

例えば自分は冬から初春はエリアトラウトへ行く。管理釣り場などで、ニジマスを中心としたマス類をルアーで狙う釣りだ。

日帰りで釣った魚を持ち帰る用途なら、この時期は9L前後の軽い小型クーラーで間に合うことがほとんどだ。

手持ちでは、ポリウレタン断熱のCHUMS Camper Cooler 9Lを使っている。

入れるのも、凍らせたペットボトル2本程度で足りる。

この条件なら、保冷性能を上げることより小型クーラーの軽さに利点を感じる

途中で暖かくなる予報の日は、保冷力の高いクーラーへ替えるか、保冷剤を増やして対応している。

それでも冬から初春全体で見れば、軽い小型クーラーで成立する範囲はかなり広い。

冬キャンプなら54Lの大型ウレタン断熱クーラーでも1泊2日成立した

キャンプでも、季節によって必要な保冷力が変わること自体は同じだ。

寒い時期なら、54Lの大型ウレタン断熱クーラーでもファミリーの1泊2日で保冷は間に合っている。

手持ちでは、外装にスチールを使ったCHUMS 54Lをこの用途で使っている。

冬のキャンプなら、より高価な高断熱クーラーへ替えなくても、この容量で足りる。

気温が上がると、軽いクーラーでも総重量が増えてくる

冬に成立していたクーラーも、気温が上がると同じままでは使えなくなる。

保冷力を補うために、氷や保冷剤を増やすからだ。

すると、本体は軽くても実際に持つ重量は増える。

さらに、増やした保冷剤が庫内を使うので、魚や飲み物を入れられる場所も減る。

自分が重要視するのは、クーラー本体の重量だけではなく、本体+保冷剤+中身を入れた状態の総重量だ。

クーラー本体の軽さは大きな利点だが、暑い時期に保冷剤を増やし続けると、その利点が少しずつ消えていく。

真夏に軽い9Lクーラーを使ったら、氷がほぼ溶けていた

軽い小型クーラーが真夏では足りなくなることも、実際の釣行で体感している。

手持ちのCHUMS Camper Cooler 9Lは、秋後半から初春なら1日の釣りでも成立する。

ところが真夏の気温の中、約6時間使った時は、入れていた氷がほぼ溶けていた。

秋から冬まで足りていたクーラーが、真夏の同じ使い方では足りなくなった。

真夏は高断熱クーラーの価値が一気に大きくなる

ここまで気温が上がると、保冷剤を追加して低い断熱性能を補うより、クーラー本体の断熱性能を上げた方が良くなってくる。

そこで夏の長時間の釣り用として使い始めたのが、5面真空断熱パネルとウレタンを使ったDAIWA クールラインα III VS1000Xだ。

真夏の13時から使い始め、21時に帰宅した時でも、500mlのペットボトル氷が約7割残っていた。

替えてからは、真夏でも保冷剤を大きく増やさずに運用できている。

その分、保冷剤による重量増加を抑えられ、庫内にも魚や飲み物を入れる場所を残せる。

夏になると、自分が高断熱クーラーへお金を払う理由はここにある。

VS1000Xの詳しい使い勝手についてはこちら👇

高断熱クーラーは年間を通して調整できる範囲が広い

いろいろ使ってきて、高断熱クーラー(真空断熱系など)にはやはり大きな強みがあると感じている。

夏の保冷力はもちろん、冬のような気温が低い季節なら保冷剤を減らして調整できる点だ。

減らせば、その分だけ総重量も減る。

冬に夏と同じ量を入れる必要はない。むしろ中身が凍ってしまうこともある。

実際、夏の時点でも低温タイプの保冷剤を魚へ直接当てた時には、カマスが凍ったことがある。

保冷剤を減らし、魚や食材へ直接触れないようにすればこの辺りは調整できる。

逆に、断熱性能が低いクーラーを真夏へ持っていっても、クーラー本体の断熱性能をその場で上げることはできない。

できるのは、氷や保冷剤を増やして補うことだけだ。

その結果、総重量が増えて持ち運ぶが辛くなるし、空き容量も減ってくる。

自分の使い方では、年間を通した汎用性で考えると、やはり高断熱クーラーの方がメリットが大きい。

その代わり、本体価格は高くなり、中身を入れない状態の本体重量も重くなりやすい。

ただし、保冷剤の量は減らせるのでトータル重量で見るとそこまで差が出ないこともある。

実使用におけるコスパの良さは、使える場面の多さと価格が釣り合うかで決まってくる。

必要な容量が変われば、最適なクーラーも変わる

保冷性能だけではなく、何L必要なのかでも選択は大きく変わる。

釣りで持ち運ぶなら、DAIWA VS1000Xの10Lが基準になった

堤防釣りやSUP釣りでは、自分の持ち帰り方なら10Lで足りることが多い。

アジ、サバ、カマスなどなら10Lでほぼ対応できる。横に長いタチウオも折り曲げれば入る。

SUP釣りにも持っていくが、大きな魚が釣れた時は、ストリンガーを使うか、必要なら頭や尾を落として持ち帰ることで対応できる。

容量を大きくすれば余裕は増えるが、その分クーラー自体も大きく重くなる。

持ち運びが中心の釣りでは、10Lより大きいクーラーを今後は積極的には使わないと思う。

そのくらい現状では、10Lがちょうどいいサイズに感じる。

キャンプは車からの移動距離が短ければ容量を上げられる

キャンプでは条件が変わる。

ファミリーの食材や飲み物を入れるなら10Lでは足りない。

車をサイトへ乗り入れられるなら、釣りほど持ち運び重量を気にせず20Lのポータブル冷蔵庫や50L級のクーラーを持ち運びの負担がそこまでなく使いやすい。

必要容量が変われば、同じ「高保冷」という条件でも選ぶ製品は変わってくる。

実際に8台を比べると、冷え方にはかなり差が出た

ここまでは釣りで体感した話がメインだったが、条件を揃えた実験をした数値でも保冷力の違いは経験している。

手持ちクーラー8台へ同じ500mlのペットボトル氷を1本ずつ入れ、室温20〜24℃の同じ場所で12時間比較した事があった。

クーラーボックスだけでなく、夏に車載して使っているポータブル冷蔵庫ICECO APL20も同時に動かして比較もした。

このテストを行った時点ではDAIWA VS1000Xをまだ持っていなかったため、数値には含まれていない。

12時間後の結果はこうなった。

クーラー容量断熱・冷却方式12時間後の庫内温度氷の残り
ICECO APL2020Lコンプレッサー式・電源冷却-13〜-14℃100%
Peacock IGN-1009.5L本体:真空二重構造/フタ:ポリウレタン断熱約9℃約95%
DAISO 発泡クーラー4.8L発泡スチロール(EPS)約11℃約50%
CHUMS Camper Cooler9L本体:ポリウレタン(PU)断熱/フタ:充填材なし約15℃約40%
TITAN 23.7QT約22.4Lソフトクーラー約16℃約35%
Tsulino ランガンサーフクーラー808Lソフトクーラー約17℃約15%
SHIMANO フリーガ ベイシス20020L発泡ポリスチレン+底面1面真空断熱パネル約15℃約10%
CHUMS スチールクーラーボックス54L発泡ウレタン約17℃約3%

電源を使わず、断熱材で冷たさを残す7台の中ではPeacock IGN-100が最も氷を残した。12時間後でも約95%残っている。

ただし、この比較はすべてのクーラーへ同じ500ml氷1本を入れた。

4.8LのDAISOと54LのCHUMSでは、同じ氷1本でも庫内容量に対する割合がまったく違う。

DAISOが約50%、CHUMS 54Lが約3%だったからといって、DAISOの断熱性能が絶対的に上という結果ではない。

同じ500ml氷1本を入れた時に、それぞれの容量と構造を持つクーラーで12時間後にどこまで差が出たか、それがこの実験で分かることだ。

空間の多さが保冷力に与える影響についてはこちら👇

APL20だけは、氷を残すのではなく冷やし続けている

8台の中でICECO APL20だけは、ポータブル冷蔵庫なので他の7台と仕組みが違う。

PeacockやCHUMS、DAISOなどは、入れた氷の冷たさを断熱材で持続させるいわゆる一般的なクーラーだ。

APL20はポータブル電源につなぎ、コンプレッサーで庫内そのものを冷やしている。

今回も-20℃設定で動かし、12時間を通して実際の庫内は-13〜-14℃付近を維持した。500mlの氷も100%残った。

夏に車とポタ電が使えるなら、「保冷力が高いクーラーを選ぶ」というところから、冷蔵・冷凍庫で温度そのものを維持する選択もできる。

夏はAPL20を車へ積みっぱなしにして、ポタ電だけ出し入れしてアウトドアで活用している👇

夏の過酷な環境で実際にどれくらい使えたかの実測はこちら👇

現時点で外せないレギュラークーラー3選

現時点で9つのクーラーを持っているが、特に気に入っているのは以下3つになる。

どれも安くはないが、性能だけではなく実際の使い勝手まで含めて、価格相応の価値を感じている。

持って動く釣りならDAIWA VS1000X

現時点で、年間を通して最も汎用性が高そうだと思っているのがDAIWA クールラインα III VS1000Xだ。

10L、2.6kg。5面の真空断熱パネルとウレタンを使っている。

真夏の釣りでも使える保冷力があり、それでいて持ち歩く10Lクーラーとしては重すぎない。

先の8台比較を行った時点では、このクーラーをまだ持っていなかった。そのため数値としての比較データはない。

ただ、真夏の実釣で体感した保冷力は、Peacock IGN-100に近いと感じている。

冬は保冷剤を減らして使う予定なので、釣り用としては一年を通してかなり広く使える。

価格は高かった。それでも現時点では後悔はなく、かなり満足している。

車を保冷ベースにするならPeacock IGN-100

Peacock IGN-100は9.5Lで約4.7kgある。

10LのVS1000Xが2.6kgなので、同じ感覚で持ち歩く製品ではない。

その代わり、真空二重構造の保冷力は実際にかなり高く、8台比較では氷が約95%残った。7台の中では最も高い数値だった。

車をベースにして移動が少ないなら、この重さはそれほど気にならない。

真夏の車内放置にも耐えてくれる保冷力がある。

そして自分は、VS1000XよりPeacockの方がキャンプへ持っていきたいデザインだと感じている。かっこいい。

価格帯は近くても、使いたい場面はかなり違う。

夏の熱中症対策と中型容量の保冷に最適なICECO APL20

夏になると、APL20の価値はさらに大きくなる。

約20Lの庫内をマイナス温度帯まで下げ、その温度をポタ電が尽きるまで維持できる。

自分は夏の間、基本的に車へ積みっぱなしにしている。

786wのポタ電運用で、真夏の一日の釣行なら帰ってくるまで電源も持っている。

釣りはもちろん、キャンプへも持っていく。デザインがかっこいいのでテンションも上がる。

本体も持ち運べる重さだが、今の使い方では車載冷蔵庫としての役割が一番大きい。

キャンプではデザインもクーラーの価値になる

釣りでは、保冷力、容量、重量がかなり大事になってくるが、キャンプではそれだけでは決まらない。

サイトへ置いた時の見た目も、自分にはかなり重要だ。

例えば手持ちのCHUMS 54Lは、デザイン面でも家族の受けがいい。

冬のキャンプなら、容量とデザインを含めてこちらを使うことも多い。

保冷力の面では、前述のVS1000Xにはかなり満足しているがキャンプで使いたいかと言うと、どうかな?と思う。

釣りデザインなクーラー

アングラー視点で見ると全然許容できるけど、キャンパー視点で見るとなかなか特殊なデザインをしている、、、(*個人的な感想です)

見た目がゴツいPeacock クーラーバケットの実物写真

同じように高い保冷力、10Lほどをサブクーラーに使うなら、Peacock クーラーバケットの方がゴツくてカッコいい。キャンプに合うデザインだなと思う。

キャンプと釣りでは見た目への好みが変わるし、そこが大事になる比率も変わってくるなと思う。

高いクーラーが必ずしも一番冷えるわけではない

自分は、価格を見る時も保冷性能だけで判断しないようにしている。

クーラーの価格には、断熱材だけでなく、本体構造、ブランド、外装、パーツ、デザインにもお金がかかっている。

特にキャンプ用クーラーは、見た目の価値が大きい。

実際、CHUMS 54Lも本体は大きくまあまあ重いが、保冷性能は高断熱クーラーには勝てない。

それでもデザインが気に入っているから、冬のキャンプでは使いたい。

自分は、高い理由が保冷力なのか、デザインやブランドなのかを分けて考えるようにしている。

自分に合うクーラーはこの順で絞っている

  • 季節:冬なのか、真夏なのか
  • 活動時間:数時間なのか、1日なのか、宿泊するのか
  • 必要容量:魚だけか、飲み物やキャンプ食材まで入れるのか
  • 総重量:本体だけでなく、氷・保冷剤・中身まで持てるか
  • 必要な保冷力:その季節と時間を最後まで冷やせるか
  • 断熱材・構造:EPS、PU、VIP、真空二重、電源式のどこまで必要か
  • 価格:その性能と使う回数に対して払えるか
  • デザイン:キャンプなら、使いたいと思える見た目か

この順で条件を置くと、「最強 クーラー」が自分にとってどれなのか?かなり絞りやすくなると思う。

万人にとっての最強はなくても、自分にとっての最強は決められる

冬の日帰りなら軽い小型クーラーが一番合う日があるし、

真夏に持って動く釣りなら、自分はVS1000Xを選ぶ。

車ベースならPeacock。夏に電源を使えるならAPL20。冬のキャンプならCHUMS 54Lを持っていきたい。

自分がいつ、どこで、何を入れて、何時間使い、どこまで持っていくのか。

自分にとっての最強は、現状この視点で落ち着いている。

クーラーボックスの選び方まとめはこちら👇

素人だけど、検証して道具は選ぶ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次