釣れない日は、道具のせいだと思っていた。
ルアーを替える。仕掛けを増やす。別の釣りも持っていく。
やれることは増えたのに、魚からの反応は増えなかった。
変わったのは、道具を足した時ではない。
場所を変えた時。時間を見た時。その場所にいる魚へ届く釣りへ変えた時だった。
そして魚が釣れれば終わりでもなかった。
今度は、目の前の魚を見て止まる。
これは何だ。
触っていいのか。
持ち帰っていいのか。
海釣りでは、釣れない時と、釣れた後で迷う場所がまったく違った。
全部の釣りをやろうとして、魚を見る時間が減った

最初は、アジング、サビキ、ちょい投げ、ルアーと色々な釣りを試した。
釣り方を増やすほど、竿、仕掛け、餌、小物も増えた。
現場で仕掛けを組み直す時間も増えた。
持っていっても一度も使わない道具も出た。
その後は、同じ竿や同じ場所で切り替えられる釣りを残すようになった。
堤防ならサビキとちょい投げ。サーフならライトなジグとキス釣りを組み合わせることがある。
全部を持っていくより、仕掛けを海へ入れて魚の反応を見る時間を残している。
ボウズの日は、道具だけで理由を探さなくなった

海釣りでは、一匹も釣れない日がある。
自分もアジングから入った頃は、ルアーを投げても何も反応がない日があった。
今はボウズだった時に、ルアーや仕掛けだけを替えて終わらない。
- その場所に魚がいたか
- 魚が動く時間に当たっていたか
- 釣り方がその場所に合っていたか
- 足元、少し先、底まで探ったか
同じ場所でも、時間が違えば反応は変わる。
ルアーでは何も出なかったのに、サビキやちょい投げへ変えると魚の反応が出る日もある。
一日のボウズだけで、その釣り方自体をやめることは減った。
「何回行けば釣れるか」より、前回から何が変わったかを見る

自分の最初の海釣りは、海釣り公園でのアジングだった。
10時頃から始めたが、魚は釣れなかった。
その日の途中で海釣り公園を離れ、近くの磯場へ移動した。
途中の釣具屋で初心者だと伝えると、アジングではなくイソメを使った釣りを勧められた。
仕掛けとイソメを買い、磯場で投げるとフグやベラが釣れた。
何日も通って経験を積んだ後ではない。
同じ日の中で、場所と釣り方を変えたところで結果が変わった。
この経験から、自分は「何回目か」より、前回から何を変えたかを見るようになった。
魚が釣れた後は、種類が分からない魚ほど素手で触っていない
魚が釣れると、次はその魚の扱いで止まった。
最初から魚の名前を全部知っていたわけではない。
食べられる魚なのか。口やヒレに危険があるのか。
見ただけでは分からない魚もいる。
自分は種類が分からない魚ほど、最初から素手ではつかんでいない。
魚つかみやプライヤーを使い、口やヒレから手を離した状態で扱っている。
中でも最初に扱いに困った魚のひとつがフグだった。
釣ったフグを素人が自分で調理して食べるのは危険

フグはちょい投げでも釣れるし、サビキにも掛かる。
フグには強い毒があり、種類によって毒を持つ部位も違う。
釣ったフグを素人が自分で調理して食べるのは危険だ。
自分は食べない。持ち帰らない。人にも渡さない。
針を外す時も口元へ手を近づけず、魚つかみとプライヤーを使っている。
安全に外せない時は、無理に口の奥まで触らずハリスを切って返している。
フグ以外でも、種類が分からない魚は同じように素手でつかまない。
釣れない時は場所と時間、釣れた後は魚の種類を見る
魚が釣れない時に、道具だけを替えても結果は変わらなかった。
今は場所、時間、釣り方まで見る。
魚が掛かった後は、種類が分からないまま素手では触らない。
釣れない理由を探すことと、釣れた魚を安全に扱うことは別だった。
どちらも、実際に海へ通る中で見る場所が決まってきた。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
