ナイロンラインとは、ナイロン素材で作られた釣り糸だ。
一般的な製品は1本の糸でできたモノフィラメントで、PEラインより伸びがあり、しなやか。海釣りではサビキやちょい投げの道糸としてもよく使われている。
ただし、ナイロン=道糸ではない。ナイロンは素材の名前なので、仕掛けのどこに使うかによって道糸にもハリスにもリーダーにもなる。
ナイロンラインと道糸は同じ意味ではない
釣り糸の名前で最初にややこしいのが、素材と仕掛けの中での役割が混ざって出てくることだ。
ナイロン、PE、フロロカーボンは糸の種類。一方で、道糸、ハリス、リーダーは仕掛けのどこで使う糸なのかを表す名前になる。
たとえばリールにナイロンラインを巻けば、その糸は道糸になる。針の近くで使えばハリス、PEラインの先につなげればナイロンリーダーだ。
同じナイロンでも、仕掛けの中で置かれる場所によって呼び方が変わる。
ナイロンラインは伸びとしなやかさが大きな特徴
PEラインと比べた時、ナイロンで特に違いが出るのが伸びだ。
魚が走ったり仕掛けへ急に力が掛かったりすると、ライン自体が伸びて衝撃を受ける。その反面、仕掛けが遠くなるほど細かなアタリや変化は伸びの少ないPEより手元へ伝わりにくくなる。
もう一つ扱いやすいのが、糸そのもののしなやかさだ。リールのスプールにもなじみやすく、サビキやちょい投げならナイロン道糸の先へサルカンやスナップを付け、そのまま市販仕掛けへつなぐ構成も作れる。
PE+リーダーのように別素材のラインを先端へ足さず、リールから仕掛けまでナイロン1種類で組める釣りがあるのも特徴になる。
水中ではPEとフロロの中間に近い
一般的なナイロンラインの比重は約1.14で、水より少し重い。
水より軽い一般的なPEラインとは沈み方が違い、一方で比重約1.78のフロロカーボンほど重くはない。
ナイロン、PE、フロロでは、強度や伸びだけでなく水中でラインがどう入るかも違ってくる。
海釣りでは道糸からハリスまで使われる
ナイロンラインは用途が一つに決まっている糸ではない。
サビキならリールへナイロンを巻き、その先に市販のサビキ仕掛けを接続できる。ちょい投げやウキ釣りでも、ナイロンを道糸にする構成がある。
仕掛けの先端側では、ハリスとして使われることもある。ルアー釣りでは、PEラインの先にナイロンをリーダーとして結ぶこともある。
つまり「ナイロンはどこに使う糸か」ではなく、必要な性質に合わせて仕掛けの複数の場所で使われている素材と考えた方が実物と合う。
ナイロンにも向かない使い方はある
同程度の強度を確保するなら、ナイロンはPEより太くなる。遠投する釣りではラインの太さによる空気抵抗や水の抵抗も無視できなくなる。
また、長くラインを出した状態では伸びによって手元へ伝わる変化も小さくなる。サーフやショアジギングなどでPEラインがよく使われるのは、細いラインで強度を確保しやすく、伸びが少ないという性質が釣り方に合うためだ。
ナイロンには吸水性があり、紫外線や擦れの影響も受ける。表面に傷が入ったり、長く使って状態が変わったりするので、交換せずに使い続ける前提の糸ではない。
PEラインとの違い
一般的なナイロンは1本構造のモノフィラメントだが、PEラインは細い繊維を複数束ねて作られている。
PEは同程度の強度ならナイロンより細くでき、伸びも非常に少ない。ナイロンはそれより太くなる代わりに、伸びとしなやかさを持つ。
どちらが上という違いではなく、サビキやちょい投げのようにナイロンだけでシンプルに組める釣りもあれば、遠投や感度を重視してPEを使う釣りもある。
PEラインそのものの構造や特徴はこちら👇

フロロカーボンとの違い
ナイロンとフロロカーボンは、どちらも一般的には1本構造のラインとして使われているが、触った時の硬さや比重が違う。
ナイロンはしなやかで、水より少し重い。フロロカーボンはナイロンより硬めで比重が大きく、水中へ沈みやすい。
実際には道糸、ハリス、ショックリーダーなど使う場所によって求める性質が変わるため、素材名だけでどちらが適しているかは決まらない。
フロロとナイロンを海釣りでどう使い分けるかはこちら👇

ナイロンラインの号数は太さを見る数字
ナイロンラインには1号、2号、3号、4号といった号数があり、基本的には数字が大きくなるほど糸も太くなる。
太くなれば強度も上がるが、同じ号数でも製品ごとに表示されている強力は同じとは限らない。実際に選ぶ時は、号数だけでなくパッケージに書かれた強度も確認することになる。
釣具店で「ナイロン3号」と書かれた糸を見た場合、分かるのは素材と太さだ。それをリールに巻けば道糸になり、仕掛けの先で使えば別の役割になる。
道糸が仕掛けのどこにある糸なのかはこちら👇

素人だけど、検証して最適は選ぶ。