海釣り、とくにルアー釣りでは「PE0.8号」「PE1号」のような表記をよく見る。
PEラインは、ポリエチレン系の非常に細い繊維を束ね、編み込んで作られた釣り糸だ。
細くても強度を出しやすく、伸びが少ない。サーフやショアジギングのように、ルアーを遠くへ投げて操作する釣りでは、この性質がかなり使いやすい。
一方で、一般的なPEは岩や魚の歯などとの擦れに弱い。そのため海のルアー釣りでは、PEをルアーまで直接つながず、先端にショックリーダーを入れる構成がよく使われる。
PEラインは細い繊維を編んで作られている
ナイロンやフロロカーボンには1本の線として作られたものが多いが、PEラインは細い繊維を束にして編み、1本のラインにしている。
釣具店で見る「4本編み」「8本編み」という表記も、この構造から来ている。
同じPEでも編み方やブレイド数が違えば、表面の滑らかさや使用感も変わる。
PEラインと道糸は同じ意味ではない
ここは釣りを始めた頃に名前が混ざりやすい。
PEラインは糸の種類。道糸は仕掛けの中で使われる場所や役割の名前だ。
リールにPEを巻けば、そのPEラインが道糸になる。ナイロンを巻けば、今度はナイロンラインが道糸になる。
「PEかナイロンか」と「道糸かハリスか」は、そもそも分けて見ているものが違う。
道糸が仕掛けのどこにある糸なのかはこちら👇

PEラインは細くても強度を出しやすい
PEは、同程度の強度を持つナイロンやフロロカーボンと比べて細いラインを使いやすい。
ラインが細くなれば、キャスト時の空気抵抗や水中で受ける抵抗も小さくできる。
ただし、細くできるからといって細ければ細いほどいいわけではない。
ルアーの重さ、狙う魚、釣り場、リーダーとの組み合わせまで含めて必要な号数は変わる。
伸びが少なく、沖のルアーも操作感が残りやすい
PEラインは伸びが非常に少ない。
魚の反応やルアーの動きがラインの伸びに吸収されにくく、手元へ伝わりやすい。
僕もサーフでルアーを投げる時はPEラインを使っている。
ルアーがかなり沖にある状態でも、動かした時の感触を追いやすい。この距離で釣るようになると、PEの伸びの少なさはかなり分かりやすい。
一般的なPEは浮きやすく、風の影響も受ける
一般的なPEラインは比重が1より小さく、水に浮いたり水面付近を漂ったりしやすい。
この性質は、釣り方によって良くも悪くも出る。
サーフで横風が吹くと、空中や水面に出ているラインが横へ押されて大きく膨らむ。遠くへ投げるほど、その糸ふけも目に見えて大きくなる。
PEの中には別素材を組み合わせて比重を高くしたシンキングタイプもあるので、すべての製品が同じ浮き方をするわけではない。
PEラインは擦れに強い糸ではない
PEは直線方向では高い強度を出しやすいが、何に対しても強いわけではない。
細い繊維を束ねた構造なので、岩、貝、魚の歯などへ擦れる場所では注意が必要になる。
製品によって表面加工や編み方は違うが、ルアーに近い先端までPEだけを使わず、ナイロンやフロロカーボンのリーダーへ切り替える構成が海釣りではよく使われる。
PEとリーダーはノットで接続する
PEとショックリーダーを使う場合は、2本のラインを接続する工程が増える。
FGノットなど、PEとリーダーを結束するためのノットが使われる。
ナイロン道糸からそのまま仕掛けを組む釣りとは、この部分の手間が一つ違う。
海のルアー釣りではPE+ショックリーダーをよく使う
基本的な構成は、
リール → PEライン → ショックリーダー → スナップ → ルアー
という形になる。
擦れを受けやすい先端だけ別のラインに変え、PEの細さや伸びの少なさは道糸側で使う。
僕もサーフでは、PEラインの先にフロロカーボンのリーダーを結んで使っている。
PEラインにショックリーダーを結ぶ理由はこちら👇

PEとナイロンでは使い心地がかなり違う
PEとナイロンは、どちらも道糸に使えるが性質はかなり違う。
PEは伸びが少なく、強度に対して細いラインを使いやすい。
ナイロンはPEより伸びがあり、1本の線でできたモノフィラメントが一般的だ。
サビキやちょい投げではナイロン道糸を使う構成も多く、サーフやショアジギングではPEがよく使われる。
どちらが上というより、釣り方によって欲しい性質が違う。
PEラインはルアー専用ではない
海釣りでPEを見る機会が多いのは、サーフ、シーバス、ショアジギングなどのルアー釣りだ。
遠くへルアーを投げ、離れた場所で操作する釣りでは、PEの細さと低伸度を活かしやすい。
ただし、PEはルアーだけのラインではない。投げ釣りや船釣りなどでも道糸として使われている。
僕はSUP釣りでもPEを使っている
僕はSUP釣りではPE1.0号+リーダー4号をよく使っている。
磯場や海底にゴミが多そうな場所では、PE1.5号+リーダー5号まで上げる。
SUPだからPEというより、ジグやルアーを操作する釣りなのでPEとリーダーを組み合わせている。
同じPEでも、釣る場所まで変われば僕自身も号数は固定していない。
PEラインにも0.8号・1号・1.5号などがある
PEラインにも0.6号、0.8号、1号、1.5号、2号といった号数がある。
基本的には号数が大きくなるほど太くなる。
ただし、同じ号数でも原糸や編み方、製品設計によって表示される強度には差がある。
必要な号数は、狙う魚だけでなく、ルアーの重さ、釣り場、リール、リーダーとの組み合わせまで含めて決める。
針・ライン・オモリで違う「号数」の意味はこちら👇

4本編みと8本編みはPEの作り方の違い
PEの商品を見ると、「4本編み」「8本編み」と書かれているものがある。
PEの細い繊維をまとめた束を使い、4本、8本、12本などのブレイド構造にしたラインだ。
ブレイド数や編み方が変われば、表面の滑らかさ、真円性、強度、使った時の感触などにも違いが出る。
ただ、PEラインとは何かを知る段階で、4本編みと8本編みのどちらが正解かまで決める必要はない。そこは実際にPEを選ぶ時の次の話になる。
PEは特徴がはっきりしたラインだから使いどころも分かりやすい
PEは細く、伸びが少ない。その代わり、擦れや風、リーダーとの結束まで考えて使うラインでもある。
僕がサーフやSUPで使っているのも、この特徴がルアーを操作する釣りと合っているからだ。
「PEだから高性能」とひとまとめにするより、細さと低伸度をどこで使い、弱い部分をリーダーでどう補うかまで分かると、PEを使う理由が見えやすくなる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
