クーラーボックスは、保冷力が高いものが一番とは限らない。
自分も釣り、SUP釣り、キャンプ、車載でいろいろなクーラーを使ってきたが、同じ製品が全部の場面で一番になることはなかった。
釣り場まで持って歩くなら、大きく重いクーラーは負担になる。
SUP釣りでは、クーラーを大きくするとデッキで使う場所と固定する場所も増える。
逆にキャンプサイトや車へ置くなら、持ち歩く時間は短いため、本体が多少重くても、容量や保冷力を優先できる。
季節でも変わる。
秋後半から初春の日帰りでは軽い9Lクーラーで足りていたが、真夏に同じクーラーを約6時間使った時は氷がほぼ溶けた。
何に使うか、何を入れるか、どこまで運ぶか、何時間冷やすか。
自分はここを先に決めるようになってから、必要な容量と保冷力がかなり見えるようになった。
まず何に使うクーラーボックスなのかを決める
同じ容量のクーラーボックスでも、釣り、キャンプ、SUP釣り、車載では使い方が違う。
その違いを無視して「何Lなら足りる」と先に決めると、実際に使う時に重さや形が合わなくなる。
釣りクーラーは狙う魚だけでなく、運ぶ距離とよく使う道具に合わせて選ぶ

釣りでは、その日釣れそうな魚の大きさだけでクーラーを決めていない。
魚だけを入れる日なら小型で足りることがある。
トリックサビキで餌付け器や濡れた道具までまとめて持ち帰る日は、もう少し容量が必要になる。
サーフでは砂浜を歩く距離が長くなる。
堤防でも駐車場から釣り座が遠ければ、容量より持った時の重さの方が負担になってくる。
釣り用クーラーボックスの選び方まとめはこちら👇

キャンプクーラーは利用人数と泊数で必要な容量が大きく変わる

キャンプでは、食材と飲み物の量が大きくなる。
ソロとファミリーでは必要量が違うし、日帰りと1泊でも変わる。
さらに氷や保冷剤を入れる場所も必要になる。
車をサイトへ近づけられるなら、大型クーラーも釣りより使いやすい。
逆に駐車場からサイトまで運ぶなら、中身を入れた後の重量が負担になる。
車へ置くなら重さの意味が変わる
車へ積んだまま使うなら、クーラーを長い距離持って歩く必要がない。
その使い方なら、本体の軽さより保冷力を優先できる。
さらに車で電源が使えるなら、氷や保冷剤の冷たさを残すクーラーボックスだけでなく、ポータブル冷蔵庫で冷やし続ける方法まで選べる。
容量は何L欲しいかではなく、何を入れるかから決めると失敗しづらい
容量を大きくすれば、中に入れられる量は増える。
ただし、本体は大きくなり、氷や飲み物まで入れた時の重量も増える。
自分の手持ちでも、9〜10L、20L、50L級では使う場面がまったく違う。
9〜10L前後は歩く距離が多い釣りで使っている

普段の釣りでは10L前後を使うことが多い。
自分が神奈川でよく持ち帰るアジ、サバ、カマスなら、この容量でほぼ対応できる。
容量を抑えた分、堤防やSUPまで持っていく時も大きなクーラーより動きやすい。
20L前後は魚以外までまとめたい時に使う

トリックサビキのように、魚だけでなく使い終わった道具までまとめる日は20Lを使う。
魚だけなら余る容量でも、餌付け器や濡れた仕掛けまで入れると使い方が変わる。
同じ釣りでも、何を持ち帰るかで必要な容量は変わる。
30〜50L級は参加人数と運ぶ距離で考える

ファミリーキャンプになると、食材、飲み物、氷をまとめるために大きな容量が必要になる。
その代わり、容量を増やした分だけ本体も中身も重くなる。
大容量が必要な時ほど、何L入るかだけではなく、車からどこまで運ぶのかまで先に確認している。
同じ容量でも季節と時間で必要な保冷力が変わる

容量が足りていても、使い終わるまで冷やせるとは限らない。
例えば自分の手持ちだと、CHUMS Camper Cooler 9L(ウレタンクーラー)は、秋後半から初春なら日帰りの釣りで成立している。
ところが真夏に約6時間使った時は、入れていた氷がほぼ溶けた。
クーラーの大きさは同じでも、寒い時期と真夏では結果が変わる。
ここから、容量と一緒に季節と使う時間まで見て保冷力を決めるようになった。
真夏の長時間釣行では高い保冷力が必要になる。
寒い時期や短時間なら、軽いクーラーで最後まで成立することもある。
保冷力は断熱構造だけを見ても決まらない
クーラーボックスには、発泡系、ウレタン、真空断熱パネル、ステンレスの真空二重構造などがある。
断熱構造は保冷時間に関わる大きな要素だ。
断熱構造の違いについてはこちら👇

氷と保冷剤を増やすと、重さと空き容量も変わる
保冷力が足りない時は、氷や保冷剤を増やせる。
ただ、増やした分だけクーラーは重くなる。
庫内で保冷剤が占める場所も増えるので、魚や飲み物を入れられる空間は減る。
真夏に軽い小型クーラーを使っていた時は、保冷剤を増やすほど、本体が軽い利点が小さくなっていった。
そこで今は、夏の長時間釣行では、本体の断熱性能を上げる方向へ変えて運用している。
クーラー本体の断熱性能×入れられる氷・保冷剤の量が、使いやすい範囲に収まっているかで、その季節のベストなクーラーが決まってくる。
クーラーを長く冷やすコツまとめはこちら👇

ある程度の距離を持ち運ぶなら本体重量ではなく総重量が大事になる
実際に持ち運ぶ時のクーラーには、氷、保冷剤、飲み物、魚や食材まで入っている。
本体が軽くても、真夏に冷却材を増やしすぎると総重量は増えていく。
逆に、高断熱クーラーは本体が重くなりやすいが、クーラー本体の断熱性能で保冷力を確保しているので、冷却材を減らしやすいメリットがある。
例えば、歩きまわるような釣りでは、本体の重さではなく、氷や中身まで入れた総重量が結構大事になってくる。
逆にキャンプサイトへ基本固定したり、車をベースに使うような運用では、重量が多少増えても問題なくなってくる。
同じクーラーでも、持ち運ぶ必要があるのか、置いて使うかで重量の意味も変わってくる。
1台ですべてを済ませず、使う場所ごとに分けることもある
最初は1台で全部済ませようとしていた。
だが、車に置くための高保冷・大容量と、現場まで持ち歩くための軽さは、同じ1台では両立しない。
使い続けるうちに、この両立しない条件を1台で解決する必要はないと気づいた。
現場まで持っていくクーラーは小さくする。
車には高保冷のクーラーを残す。
電源が使える日は、ポータブル冷蔵庫を車へ置く。
釣りとキャンプを同じ日にする時もこの分け方で、現場に持つ荷物を減らせるようになった。
複数台を使い分けてベストを目指す運用例はこちら👇

電源が使えるなら保冷ではなく冷やし続ける方法も選べる
一般的なクーラーボックスは、氷や保冷剤が持つ冷たさで庫内を冷やす仕組みだ。
だが、真夏に長時間車へ置いておくと、氷はいずれ溶けて、入れ替えるか買い足すしかなくなる。
車の電源や、ポータブル電源が使えるなら、この入れ替えの手間自体をなくす方法もある。
ポータブル冷蔵庫は、電源を使い、コンプレッサーで庫内そのものを冷やし続ける。
自分も真夏の車載では、この考え方から約20LのICECO APL20を使うようになった。
本体は釣り場へ持っていかず、車に冷却できる場所を残している。
キャンプでももちろん大活躍する。
真夏の釣りでポータブル冷蔵庫を使った例はこちら👇

釣った魚を入れるなら容量だけでなく形も見る
同じ10Lでも、縦長と横長では入る物が変わる。
アジやカマスのような魚なら小型でも入るが、長い魚を持ち帰るならリットル数だけでなく内寸を見る。
魚を直接入れるなら、帰宅後に洗える構造かどうかも確認している。
魚の体液や粘液が残るので、釣りでは持ち帰った後の洗浄まで含めて選んでいる。
釣り用クーラーボックスの選び方まとめはこちら👇

価格は必要な条件を決めた後に見る
以前は価格帯からクーラーボックスを見ることも多かった。
今は、必要な容量、保冷力、重量、構造を決めた後に価格を見る。
高いクーラーでも、その価格がすべて保冷力に使われているわけではない。
本体構造、外装、パーツ、ブランド、デザインにも価格は乗る。
自分の場合、持って動く釣りでは保冷力と重量を先に確認する。
キャンプでは、必要な容量と保冷力を満たしたうえで、サイトへ置きたいと思える見た目(デザイン)も選ぶ理由になってくる。
自分はこの順でクーラーボックスを絞っている
- 何に使うか:釣り、キャンプ、SUP、車載
- 何を入れるか:魚、飲み物、食材、道具
- 必要な容量:中身を入れられる大きさまで
- 季節と時間:寒い時期の日帰りか、真夏の1日か、宿泊か
- どこまで運ぶか:持って歩くのか、車やサイトへ置くのか
- 総重量:本体+氷+保冷剤+中身
- 必要な保冷力:使い終わるまで冷やせるか
- 冷やし方:氷・保冷剤で保冷するか、電源で冷やし続けるか
- 価格:その使い方に対して払えるか
- 形とデザイン:入れる物と使う場所に合うか
最初から一番冷える製品、コスパの良いと言われる製品を探すのではなく、自分が使う条件を先に置く。
ここまで決めると、必要のない容量や性能が外れていき、候補はかなり少なくなる。失敗したと感じることも少なくなる。
まとめ|用途を決めると必要なクーラーボックスが見えてくる
クーラーボックスは、想像以上に選ぶのが難しいギアだ。
大きいほどいいわけでも、保冷力が高いほどいいわけでもない。
持って歩くなら軽さが必要になる。
車へ置くなら、重くても高い保冷力を使える。
寒い時期と真夏では必要な保冷力が変わり、釣りとキャンプでは必要容量も変わる。
1台ですべてを済ませず、現場と車で役割を分けることもできる。
何に使い、何を入れ、どこまで運び、何時間冷やすのか。
自分はここから決めるようになってから、クーラーボックスを選ぶ基準がかなり明確になった。
自分の場合だが、個人的に行き着いた現在のベストクーラー構成はこちら👇

素人だけど、検証して道具は選ぶ。
