真夏にポータブル冷蔵庫は何時間使える?|高温車内1シーズンの実測と必要な電源容量

真夏にポータブル冷蔵庫を使うと、実際どれくらい使い物になるのか。

キャンプ、BBQ、長時間のドライブ、釣り。夏の外遊びでは、冷たい飲み物や食品を長く残したい場面が多い。

僕はICECO APL20を真夏の車内に置き、1シーズンかなり使った。

冬の室内実験では、室温20〜24℃前後で768Whのポータブル電源を使い、約21時間動いた。

ところが真夏の車内へ持ち出すと、同じ768Whでも電源の減り方はかなり変わった。

8時間使って58%残った日もあれば、直射日光が強い日は約12時間でほぼ使い切った日もある。

それでも1シーズン使った範囲では、768Whで真夏の日帰りアウトドア1日分はだいたい収まった。

目次

結論|真夏でも冷える。違いが出たのは電源の持ちだった

真夏の車内においてあるポタ電

真夏の車内でも、ポータブル冷蔵庫そのものはしっかり冷えた。

自分が使っているのはICECO APL20という冷蔵庫。

庫内約28℃から急冷を始めて約30分で−1℃まで下がったこともある。

気温が高い日でも冷却能力はしっかりと保っていた。

夏に大きく変わったのは、冷却力よりもポータブル電源の減り方だった。

夏の間は何度も使っていたが、電源残量まで記録していた代表例が3つある。

768Whのポタ電を使って、

  • 約8時間:100%→58%
  • 約14時間30分:100%→16%
  • 約12時間:100%→ほぼ0%

使用条件によって消費量は変わったけど、真夏の過酷な状況でも、おおむねこの幅に収まった。

冬の室内では768Whで約21時間動いた

真夏に持ち出す前に、冬の室内でもAPL20の電源実験をしている。

室温は20〜24℃前後。Dabbsson 600Lの768Whを使い、APL20を−20℃設定で動かした。

  • 室温:20〜24℃前後
  • APL20設定温度:−20℃
  • 開始:電源100%
  • 21時間後:電源0%
  • 21時間後の庫内:約−14℃
  • 21時間後の氷:100%残り

冬の室内では、−20℃設定でも約21時間動いた。

ただ、室温20〜24℃前後の部屋と、直射日光が当たり続ける真夏の車内では条件がまるで違う。

この21時間を、そのまま夏の運転時間として見ることはできなかった。

真夏の車内では直射日光の影響が大きかった

真夏に使って感じたのは、最高気温だけでは車内の厳しさを判断できないことだった。

最高気温が33℃前後の日でも、朝から車体へ直射日光が当たり続ける駐車場ではかなり熱がこもる。

日差しが弱い日や、直射日光を避けられた日とは電源の減り方も違った。

真夏はAPL20だけではなく、同じ車内に置くポータブル電源側の熱も見る必要がある。

庫内28℃から−1℃まで約30分。冷えたらECOへ切り替える

真夏でも冷却そのものは速い。

昼に車内で庫内が約28℃ある状態から急冷モードを使った時は、約30分で−1℃まで下がった。

今は最初に急冷モードで温度を落とし、そこまで冷えたらECOモードへ切り替えている。

ECOへ切り替えたことで何%消費が減ったかまでは測っていないが、夏はこの使い方に落ち着いた。

APL20はアプリを使って、スマホから庫内温度確認、設定温度変更やモード切り替えができるのでその点も便利に感じた(いずれも車を一時停止中に使用、スクリーンショットを撮影)

真夏は−8〜−4℃設定で使っている

車内で長く使う時は、APL20をだいたい−8〜−4℃設定にしている。

真夏の車内では、この設定くらいがちょうどよく、水や飲み物が全部ガチガチに凍るほどにもならない。

ほぼ液体のままで、強く冷えた時に表面へうっすら氷が出る程度だった。

一方、氷菓は溶けずに残せた。

アイスクリームを冷やす場合はさらに低い設定が必要になると思うが、試してはいない。

真夏1シーズンで記録した3つの電源消費

真夏の使用で、使用状況と電源残量まで記録できた3例を並べてみる。

条件運転時間電源残量消費
夏日・APL20単独約8時間100%→58%42%
真夏・長時間・換気ファン併用約14時間30分100%→16%84%
強い直射日光・換気用扇風機併用約12時間100%→ほぼ0%ほぼ100%

約8時間で42%消費した日

この日は2時頃から10時頃まで約8時間使った。

電源は100%から58%。

APL20だけをDabbsson 600Lへつなぎ、ほかの機器は使っていない。

車の窓は換気用に数cmだけ開けている。

約14時間30分で84%消費した日

別の日は、1時30分頃から16時頃まで約14時間30分使った。

電源は100%から16%。

この日はAPL20だけではなく、車内換気用のファンも同じポータブル電源から動かしていた。

窓を数cmだけ開ける。

14時間30分使っても、帰るまで冷蔵庫は止まらなかった。

ただし、84%の消費すべてがAPL20の分ではない。

直射日光が強い日は約12時間でほぼ使い切った

一番厳しかったのは、朝から車へ強い直射日光が当たり続けた日だった。

1時頃に電源100%で出発し、13時頃に車へ戻った時には、768Whの電源がほぼ0%になりそうな状態だった。

最高気温は記憶では33℃前後。

この日は車が直射日光を受け続ける駐車場にあり、CLAYMORE FAN V600+も強で回してAPL20へ風を当てていた。

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窓を数cm開ける。

そのため、この日の消費をすべてAPL20だけの電力として見ることはできない。

帰る頃には電源が尽きそうだったので、コンビニで氷を買い、APL20へ入れて魚を冷やして帰った。

電源が使えなくても、APL20は全面VIP(真空断熱パネル)なので、氷を入れれば高保冷クーラーとしても使えるのがいいところだ。

冬の室内と真夏の車内で消費電力はどれくらい変わったか

冬の室内実験と、真夏に記録した3例を1時間あたりの消費で比べると、使用環境による差が見えてくる。

使用条件運転時間電源消費1時間あたり768Wh換算
冬・室温20〜24℃前後/APL20単独約21時間100%約4.76%/h約36.6W相当
夏日・APL20単独約8時間42%約5.25%/h約40.3W相当
真夏・長時間/換気ファン併用約14時間30分84%約5.79%/h約44.5W相当
強い直射日光/CLAYMORE FAN V600+併用約12時間ほぼ100%約8.3%/h約64W相当

APL20単独で比べると、冬の室温20〜24℃前後では約4.76%/h、夏の車内では約5.25%/hだった。

一方、換気用のファンまで同じポータブル電源から動かした日は約5.79%/h、強い直射日光の中でCLAYMORE FAN V600+を強運転した日は約8.3%/hまで増えた。

後半2例は扇風機の消費も含まれるので、APL20単独の消費電力ではない。

ただ、真夏のアウトドアでは冷蔵庫だけではなく、車内の熱を逃がすための機器まで必要になる日がある。実際に768Whで1日使うなら、冷蔵庫単体の消費だけを見るより、この状態まで含めて考えた方が現実に近い。

なお、Wの数字は768Whと電源残量から単純換算した平均値で、APL20の瞬間的な実測消費電力ではない。

768Whで何時間とは固定できなかった

同じ冷蔵庫と同じ768Whの電源でも、真夏はかなり差が出た。

車へ当たる日差し、駐車場所、急冷を使う時間、庫内へ入れた物、換気ファンの使用で条件が変わる。

そのため今は、768Whで何時間と一本の数字では見れない。

自分の使い方では、真夏の日帰り1日なら768Whで収める運用が良かった。

窓を閉め切った日はポータブル電源側に熱警告が出た

一度、窓を開け忘れて車内を閉め切ったまま外へ出たことがある。

戻った時もAPL20は動いていたが、ポータブル電源側には熱警告のような表示が出ていた。

それからは、防犯との兼ね合いを見ながら窓を数cmだけ開けている。

完全に閉め切った時より、数cm開けただけでも車内の熱のこもり方はかなり違う実感がある。

車外で使うなら、冷蔵庫とポータブル電源は直射日光を避けて日陰へ置く。

真夏にポータブル冷蔵庫があって良かったこと

車へ戻れば冷たい飲み物が残っている

真夏に一番ありがたかったのは、冷たい飲み物を車へ残しておけることだった。

外へ持っていった水はかなり温くなっていたのに、APL20へ残していた飲み物は車へ戻ってもかなり冷たい。

1.5Lの水やスポーツドリンクをまとめて冷やしておけるので、真夏の外遊びではかなり助かった。

食品・氷菓・予備の保冷剤まで冷やしておける

APL20には飲み物だけではなく、食品、氷菓、予備の保冷剤も入れている。

氷菓は溶けずに残せた。

夏の外遊びで冷やしておきたい物を、まとめて置ける場所になった。

20Lを氷や保冷剤で埋めなくていい

普通のクーラーボックスでは、氷や保冷剤そのものが庫内スペースを使う。

APL20は電源がある間、自分で冷やし続ける。

そのため20Lをかなりそのまま飲み物や食品へ使える。

電源が切れた場合でも、氷をコンビニなどで買い、追加することで高保冷クーラーとしても使える。

夏のデイキャンプやBBQでも同じ運用を使える

電源残量を記録した日は釣りへ出ていたが、APL20を使っていた場所は車内だ。

朝から飲み物や食品を冷やし続ける使い方なら、デイキャンプ、BBQ、長時間のドライブでも大きく変わらない。

真夏でも食材、飲み物、氷菓をまとめて冷やし続けられる。

朝から夕方までの日帰りなら、768Wh前後はかなり使いやすい容量だと感じている。

車内へ置くなら窓を数cm開ける。外へ出すなら日陰へ置く。

日帰りなら768Wh、宿泊なら電源容量を上げる

容量を増やせば使用時間は伸ばせるが、ポータブル電源本体も重くなる。

車への積み下ろしまで考えると、自分は日帰りと宿泊で電源を分けている。

日帰りなら768Whがちょうどいい

Dabbsson 600Lの768Whでは、真夏の日帰り1日分はだいたい収まった。

デイキャンプ、BBQ、ドライブ、日帰り釣行なら、使用時間と持ち運びのバランスがかなりいい。

真夏のデイなら、今も768Whを選ぶ。

真夏に1泊なら1000〜1500Wh前後が欲しい

1泊して翌日まで冷蔵庫を使うなら、768Whでは余裕がなくなる。

冬の室温20〜24℃前後では768Whで約21時間。真夏の車内では、APL20単独でも8時間で42%使った日がある。

これまでの実測を24時間へ伸ばすと、900〜1000Wh前後が見えてくる。

そのため1泊なら1000Wh級がひとつの境目で、途中充電なしで余裕を残したいなら1500Wh前後まで見ておきたい。

ここは真夏の宿泊キャンプで実測した数字ではなく、冬の室内実験と真夏車内での消費から見た目安になる。

自分は1日を超えるならEcoFlowの1000Whクラスへ切り替える

僕は真夏の宿泊キャンプは暑すぎるのでやらない。

秋の宿泊キャンプでは、768WhではなくEcoFlowの1000Whクラスを持っていっている。

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さらに車からポータブル電源を充電できるシステムも組んでいる。

自分の場合は、デイなら768Wh、1日を超えるなら1000Whクラスという使い分けになっている。

車から急速充電できるオルタネーターチャージャーの記事はこちら👇

真夏、30時間以上なら1500〜2000Wh級か途中充電を考える

設営前から冷やし始め、翌日の撤収まで30時間以上動かすなら、1000Whだけでは余裕が少ない。

これまでの実測から見ると、36時間前後なら1500Wh級、さらに2日近く使うなら2000Wh級まで上げるか、途中充電を組み合わせる。

外気温や設定温度でも変わるので、宿泊では車充電やソーラーまで含めて考えた方が使いやすいと思う。

ポータブル冷蔵庫を使うとクーラーボックスの役割も変わった

ポータブル冷蔵庫を使う前は、氷と保冷剤だけで最後まで冷やすことを考えていた。

今は長く冷やす役割をAPL20へ任せ、持ち歩く時だけ軽いクーラーボックスを使っている。

長時間冷やすことと、軽く持ち歩くことを一つの箱で両立させなくてよくなったのは大きい。

まとめ|真夏の日帰りなら768Whが自分にはちょうどよかった

真夏のかなり厳しい車内でも、APL20はしっかり冷えた。

一方で、電源の持ちは日射や使用条件でかなり変わった。

記録した3例では、8時間で42%消費した日から、強い直射日光とファン併用で約12時間で768Whをほぼ使い切った日まである。

それでも1シーズン使った範囲では、日帰りなら768Whでだいたい収まった。

1日を超えるなら1000Whクラスへ切り替え、さらに長く使うなら容量を上げるか途中充電を組み合わせる。

真夏でもポータブル冷蔵庫は十分使える。自分の場合は、デイなら768Wh、宿泊なら使用時間に合わせて電源容量を上げる形に落ち着いた。

クーラーボックスのおすすめまとめはこちら👇

素人だけど、検証して道具は選ぶ。

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