真夏の釣りでは、冬から初春まで使えていたクーラーボックスが、そのままでは足りなくなった。
手持ちのCHUMS Camper Cooler 9L(ウレタンクーラー)は、寒い時期の日帰りなら凍らせたペットボトル2本ほどで間に合うことが多い。
ところが真夏に約6時間使った時は、入れていた氷がほぼ溶けていた。
保冷剤を増やせば補えるが、その分だけ重くなり、9Lの庫内も保冷剤で狭くなる。
ここから真夏は、軽さだけでなく、クーラー本体そのものの保冷力まで確かめるようになった。
現在使っているのは、DAIWA クールラインα III VS1000X、Peacock クーラーバケット IGN-100、ICECO APL20の3つだ。
持って動くならVS1000X。車へ置くならPeacock。電源を使って冷やし続けるならAPL20。
真夏という条件は同じでも、実際に使っていくと役割はここまで分かれた。
真夏は保冷剤を増やすだけでは使いにくくなった
気温が低い時期なら、軽い小型クーラーには大きな利点がある。
本体が軽ければ、釣り場まで持っていく負担も小さい。
ただ、真夏になると保冷力を補うために氷や保冷剤を増やすことになる。
すると本体が軽くても、実際に持つ時の重量は増える。
さらに、保冷剤を増やした分だけ魚や飲み物を入れられる場所も減る。
真夏はクーラー本体の重量だけでなく、必要な保冷剤まで含めて考えないと、軽さの意味が違ってくると気づいた。
そこで、持ち運べる重さを残しながら、クーラー本体の断熱性能を上げる方向へ変えた。
持って動く真夏の釣りではDAIWA VS1000Xを使う

持って動く釣り用として現在使っているのが、DAIWA クールラインα III VS1000Xだ。
容量は10L、重量は2.6kg。5面真空断熱パネルとフタにウレタンを使っている。
10Lなら堤防でもSUPでも持っていける。自分の持ち帰る魚なら、この容量で足りることも多い。
真夏の保冷力については、最近かなり分かりやすい状況で確認できた。
真夏の閉め切った車内へ約13時間置いても氷が残った

今夏、友人に誘われ、東京湾でレンタルボートの釣りへ連れて行ってもらう機会があった。
VS1000Xは10Lなので、船釣りで魚をまとめて入れるには小さいため、飲み物用として船へ持ち込む予定だった。
ただ、友人が大型の釣り用クーラーを持ってきていたので、船で使うものはそちらへまとめることになった。
その結果、VS1000Xは車内へ置いたままになった。
午前4時30分にLOGOSの保冷剤と500mlのペットボトル氷を入れ、車へ積んだ。
6時に出船し、車へ戻ったのは15時過ぎだった。
この時点でも、まだ十分に冷えていた。
そのまま17時30分に帰宅した。

保冷剤を入れてから約13時間後でも、500mlのペットボトル氷は約7割残り、LOGOSの保冷剤も半分ほど凍った状態が残っていた。
この日は日差しが強く、車の窓も閉め切っていた。
日の出以降は車内もかなり高温になっていたはずだ。
今回は船へ持っていかなかったため、ふたの開閉がほとんどなかった、という条件はある。
それでも、真夏の車内へ長時間置いて氷と保冷剤がここまで残ったのは正直驚いた。
真夏の1日を任せる持ち運び用クーラーとして、VS1000Xは十分信頼できる。
車へ置くならPeacock IGN-100も真夏の1日を任せられた

車を保冷の拠点にする時に使っているのがPeacock クーラーバケット IGN-100だ。
容量は9.5L。本体は真空二重構造で、フタにはポリウレタン断熱材が使われている。
こちらも真夏の車内で長時間使っている。
気温25〜34℃の日に約16時間置いても氷が残った

この日も釣りに行った。SUPフィッシングだ。現地気温25〜34℃の晴れた日だった。
深夜1時に、マイナス15℃タイプの保冷剤1個、500mlのペットボトル氷2本、コンビニ氷約1.1kgを入れて出発した。
朝4時30分、釣りを始める前に500mlのペットボトル氷2本は別のクーラーへ移した。
Peacockに残したのは、マイナス15℃保冷剤1個とコンビニ氷約1.1kgだった。
Peacockは釣り場へ持っていかず、そのまま車内へ置いた。
9時頃に車へ戻ると、車内にはすでにかなり熱気がこもっていた。
保冷剤は半分ほど溶けていたが、コンビニ氷はほぼそのまま残っていた。
ここで釣った魚を入れ、次のポイントへ移動した。
13時に確認すると、マイナス15℃保冷剤は完全に溶けていた。
それでも保冷剤自体には冷たさが残り、9時に加えた魚を含めても、コンビニ氷は約9割残っていた。
帰宅したのは17時頃だった。
深夜1時から約16時間後でも、コンビニ氷は半分以上、見た目では約7割残っていた。
途中で入れた魚もよく冷えていた。
途中で氷は追加していない。
マイナス15℃保冷剤は完全に溶けていたので、この日の後半の保冷を支えていたのは残ったコンビニ氷だった。
真夏の高温になる車内へ置き、途中で魚まで追加してこの状態なら、車内ベースとしては十分信頼できる。
VS1000XとPeacockは保冷力より重量と形で役割が分かれた
VS1000XとPeacockは、使った条件も入れた氷も同じではない。
そのため、残った氷の数字だけを並べてどちらが上かを決めるつもりはない。
ただ、自分が実際に真夏の1日で使う範囲では、どちらも保冷力が足りないと感じる場面は今のところない。
VS1000Xは約13時間後でもペットボトル氷が約7割残った。
Peacockも約16時間後までコンビニ氷が見た目で約7割残り、途中で入れた魚も冷えたまま持ち帰れた。
真夏の1日を保冷するところまでは、どちらも自分には十分だった。
そのうえで選び方を左右するのは、重量と形だ。
| クーラー | 容量 | 重量 | 形・構造 | 現在の使い方 |
|---|---|---|---|---|
| DAIWA VS1000X | 10L | 2.6kg | 横長・5面VIP+ウレタン | 堤防・SUPなど持って動く釣り |
| Peacock IGN-100 | 9.5L | 約4.7kg | 円形縦長・本体真空二重構造 | 車内の保冷ベース |
Peacockは本体だけで5kg近い。
氷や飲み物まで入れると、長く歩いて持ち運ぶにはかなり重くなる。
VS1000Xは2.6kgなので、同じ10L前後でも持った時の差は大きい。
持って動くならVS1000X。車へ置くならPeacock。
今は保冷力の勝ち負けではなく、この差で使い分けている。
Peacockは高保冷でも釣り場へ持ち歩くには重いのが難点
Peacockを車へ置くようになった理由は重さだけではない。
容量は9.5Lだが、形は円形で縦長だ。
飲み物や食材を入れるレジャー用としては使いやすいが、魚を寝かせて入れるには横長の釣り用クーラーより不利になる。
逆に車へ置けば、約4.7kgという重量も円形の形も大きな問題にはならない。
飲み物、予備の氷、保冷剤、小型魚を冷やしておく場所として使えば、高い保冷力をそのまま活かせる。
電源が使えるならICECO APL20は保冷とは別の役割になる

VS1000XとPeacockは、入れた氷や保冷剤の冷たさをできるだけ残すクーラーだ。
ICECO APL20はここから役割が変わる。
APL20は約20Lのポータブル冷蔵・冷凍庫で、ポータブル電源につなげばコンプレッサーで庫内を冷やし続けられる。
真夏の磯釣りでは、自宅でマイナス8℃まで冷やしてから車へ積んだ。
電源には容量768WhのDabbsson 600Lを使った。
出発は午前1時30分。
APL20の中には、現場へ持っていく保冷剤、飲み物、食べ物、氷菓を入れた。
現場へはAPL20本体を持っていかず、冷やしておいた保冷剤を軽いクーラーへ移して持っていった。
APL20は車へ残したままにした。
磯から戻ると飲み物と氷菓がキンキンに冷えていた

また別の日、夜明けから磯釣りに行ったが、この日は熱中症警戒アラートが出る暑さになった。
朝9時を過ぎると磯の暑さがかなり厳しくなり、9時30分には持っていた水がお湯に近い温度になっていた。
そこで釣りをやめ、10時頃に車へ戻った。
APL20は車内でポタ電と共に止まらず動いていた。

中にはギンギンに冷えた1.5Lの水、スポーツドリンク、ジュース、氷菓が待ち構えてくれていた。
冷たい水を使って体を冷やし、冷えた飲み物と氷菓を摂取できた。
磯へ持っていった水がお湯になっていた直後だっただけに、文字通り生き返った気分だった。
帰宅したのは午後4時。
午前1時30分から帰宅した16:00までの約14時間30分、APL20と車内換気用の扇風機を容量768Wのポタ電で常時動かし、電源残量は16%残っていた。
熱中症警戒レベルの真夏日でも、日帰りの釣りなら十分保冷運用できる結果となった。
APL20のようなポータブル冷蔵庫を使えば、電源が生きてる間、保冷剤なしで冷たい状態を作り続けられる。
ICECO APL20のレビュー記事はこちら👇

現場では軽く、車側に保冷・冷却の拠点を残すようになった
真夏の釣りを続ける中で、大きく重いクーラーを頑張って持ち運ぶ必要はあまりないと感じるようになった。
現場で必要なのは、その場で飲むものと、釣った魚を一時的に冷やす適量な空間だ。
自分がアクセスできる東京/神奈川の釣り場、夏に釣れて持って帰りたい魚、アベレージで釣ることができるサイズも現実的には限られてくる。

自分の釣りでは、夏なら、20cmくらいの魚が多く、30-40cmくらいの魚で「大きいな」と感じる釣りがデフォルトになる。このくらいのサイズまでなら10Lにも入る(斜めに入れるか、体を折り曲げれば)

太刀魚は横に長い魚だが、くるっと曲げれば、10Lサイズでも何本も入れられる。
自分の場合、SUPで釣る青物も大体例年50-60cm位までがMAXだ。

こういう魚はSUPならストリンガーで対応、もしくはその場で頭、尻尾を落として解体、クーラーに入るサイズに変えて保冷する。
こういうハサミなら青物の頭の骨も簡単に断ち切れる。
車にベースとなる保冷場所を設置し、そこへ戻れば、予備の保冷を使えるようにしておく。
この組み合わせでかなり夏の保冷問題をうまく解決できるようになった。
VS1000Xなら、そのまま釣り場まで持っていける。
Peacockなら車へ置いたまま、予備の氷や飲み物、小型魚を長く冷やしておける。
APL20なら、現場では軽いクーラーを使い、車へ戻ってからは安定した任意の温度で魚を冷やし続けられる。保冷剤や氷なしで20Lの容量を確保できるので、ある程度大きな魚もそのまま入れることができる。

| 製品 | 現在の役割 | 使う条件 |
|---|---|---|
| DAIWA VS1000X | 持って動く高保冷クーラー | 堤防・SUPなどクーラーごと移動する |
| Peacock IGN-100 | 車内の高保冷ベース | 車へ置き、氷・飲み物・小型魚を保冷する |
| ICECO APL20 | 車載冷蔵・冷凍庫・20Lのスペース | 車とポータブル電源を使って冷やし続ける 大きめの魚を入れる |
真夏は現場側を軽くして、車側へ強い保冷や冷却を残しておく。
今はこの使い方が一番しっくりきている。
今後新しいクーラーが必要になるとすれば、乗合いの船釣り用の大きめなクーラーとかになるのかもしれない。
乗合船は未経験なのでいつか体験してみたい。
真夏は「一番冷えるクーラー」だけでは決めなくなった

真夏に軽いクーラーでは足りなくなった時、最初に必要だったのは保冷力だった。
実際に高保冷のクーラーへ替えると、VS1000XもPeacockも、自分が真夏の1日で使う範囲では十分に氷を残している。
そこまで保冷できるようになると、次に選び方を分けたのは重量と形だった。
持って歩くなら約4.7kgのPeacockより、2.6kgのVS1000Xを選ぶ。
逆に車へ置くならPeacockの重量はほとんど問題にならない。
さらに電源を使えるなら、APL20で保冷するのではなく冷やし続けることもできる。
必要な保冷力を満たした後は、どこで使うのかで選ぶクーラーが変わる。
2026年の真夏運用はこの3つで落ち着いた
堤防やSUPまで持っていくならDAIWA VS1000X。
車へ置いて、電源を使わずに氷や飲み物を保冷するならPeacock IGN-100。
車とポータブル電源を使い、飲み物、食材、魚を冷やし続けるならICECO APL20。
真夏の1日なら、VS1000XとPeacockはどちらも自分には十分な保冷力がある。
だからこの2台は、どちらが冷えるかではなく、持って動くかどうかで決めている。
APL20はさらに別で、電源を使って冷却そのものを続けたい日に選ぶ。
真夏の釣りでは、持って動く、車へ置く、車で冷やし続ける。
一例にはなるが、このように分けると、使う道具はかなり明確になり、お互いのギアが無駄にもならずに済む。
自分的な夏のベスト運用になった。
クーラーボックスのおすすめまとめはこちら👇

素人だけど、検証して道具は選ぶ。
