ショックリーダー。最初は正直、何のためにあるのか分からなかった。
リールにはPEラインを巻いてある。そこにスナップでも結べば、もうそのまま釣りができそうに見える。わざわざ先に別のラインを足す意味が、しばらくの間つかめなかった。
変わったのは、PEラインでルアーを投げ始めてからだ。
PEラインは伸びがほとんどない。だからルアーの動きも、底に触れた感触も、驚くほどダイレクトに手元へ返ってくる。ただその分、急に強い力がかかったとき、ラインの伸びで衝撃を吸収してくれない。
堤防の足元でラインがこすれたり、根の近くを通したり、サーフでジグを投げたり。魚が掛かって、波打ち際まで引いてくるような場面でも同じだ。
そういう場面が増えるにつれて、PEラインだけで先端までつなぐより、リーダーを間に入れておいたほうが安心できると分かってきた。リーダーは、PEラインの先端をこすれから守り、キャストや魚とのやり取りで急にかかる力を受け止めるために結ぶものだった。
ショックリーダーは、PEラインの先に結ぶライン
ショックリーダーは、リールに巻いた道糸の先に結ぶラインのことだ。海のルアー釣りでは、PEラインを道糸にして、その先にナイロンかフロロカーボンのリーダーを結ぶ組み方が一般的になっている。
流れとしてはこうなる。
- リールにPEラインを巻く
- PEラインの先にショックリーダーを結ぶ
- リーダーの先にスナップを結ぶ
- スナップにルアーや仕掛けを付ける
最初はこの一手間が、単純に面倒だった。PEラインとリーダーを結ぶにはFGノットや電車結びを覚える必要があるし、締め込みが甘いと投げた瞬間や魚が掛かった瞬間に切れる。だから始めたての頃は、リーダーはむしろ厄介な存在に見えていた。
それでも、PEラインを使う釣りではリーダーを結ぶ理由がちゃんとある。
PEラインは飛距離と感度に強いが、擦れには弱い
PEラインは細くても強度が出やすく、伸びが少ない分、ルアーの動きや底の感触が手元にしっかり伝わる。遠投したい釣りや、ルアーを細かく操作したい釣りでは、この特性がそのまま武器になる。
ただし弱点もある。擦れに弱いことだ。
堤防の足元、岩、根、魚の歯、貝、テトラ、ジグの接続部分。硬いものに触れると、そこから傷が入る。しかも伸びが少ないぶん、キャストやフッキング、魚が急に走った瞬間の負荷を、ライン自体では吸収しきれない。
リーダーは、この先端部分の弱点を肩代わりする役目を持つ。特にナイロンはPEより伸びがあるぶん、ショックを受けやすい性質がある。
- 根ズレで切れにくくする
- 魚の歯やエラで切れにくくする
- 足元のこすれに少し強くする
- 投げた時や魚が掛かった時の急な負荷を受ける
- ルアーや仕掛けとの接続をしやすくする
PEラインの良さは、あくまで飛距離と感度にある。リーダーは、その良さを守るために先端で弱点を補っている、という位置づけだ。
最初はリーダーの意味が分からなかった
ナイロンラインを使っていた頃は、リールから出たラインにそのまま仕掛けを結んでいた。サビキも、ちょい投げも、スナップやサルカンに結べばそれで釣りが始められた。
その感覚のままPEラインを見ると、なぜわざわざ別のラインを先に足すのか、しばらく腑に落ちなかった。しかもリーダーを組むとなると、覚えることが一気に増える。
- PEラインとリーダーを結ぶ
- リーダーの長さを決める
- 結び目を締め込む
- 余った端を切る
- リーダーの先にスナップを結ぶ
釣る前の作業が単純に増えただけ、というのが正直な感想だった。その見方が変わったのは、ルアーを投げるようになり、根の近くやサーフで釣るようになってからだ。
リーダーなしで困るのは、先端がこすれる場面
リーダーがないと困るのは、ラインの先端がこすれる場面だ。PEラインは真っすぐ引っ張る力には強い。だが岩や堤防の角に触れた時のこすれには、あっけないほど弱い。
海には、そのこすれが起きる場面がいくつもある。
- 堤防の足元で魚が下へ突っ込む
- 根の近くにルアーを通す
- ジグサビキで底付近を探る
- サーフの波打ち際で魚を寄せる
- テトラや岩の近くで掛ける
- 魚の歯やエラにラインが触れる
こういう場面でPEラインが先端まで剥き出しだと、正直落ち着かない。リーダーを入れておけば、そのこすれをリーダー側で受け止めてくれる。
リーダーは、釣果を飾るための道具ではなかった。切れにくくして、釣りそのものを続けられるようにするためのラインだった。
サビキやちょい投げだけなら、リーダーを意識しない場面も多い

実際のところ、サビキやちょい投げだけならショックリーダーをそこまで意識しなくてもいい。ナイロンラインを道糸にしていれば、サビキ仕掛けでも天秤仕掛けでも、スナップやサルカンに結んでそのまま釣りが始められる。
足元に仕掛けを落とす。軽いオモリを少し投げる。回収する。絡んだらほどく。切れたら結び直す。その範囲であれば、ナイロンラインだけで十分成立していた。
リーダーが必要になったのは、そこからPEラインでルアーを投げるようになってからだ。
ルアーを投げると、リーダーの必要性が出てくる

ルアーを投げる釣りになると、PEラインを使う場面がぐっと増える。遠くへ届かせたい、底の感触を知りたい、ルアーの動きを手元で感じたい。そのすべてで、PEラインの良さがそのまま生きてくる。
一方でルアーは、根や底の近くを通ることも多い。魚が掛かれば、足元や波打ち際でラインに一気に負荷がかかる。PEライン自体は伸びが少ないので、この急な負荷を受け流せない。先端にリーダーを入れておけば、擦れだけでなく、キャストや魚とのやり取りで生まれる急な力もリーダー側で吸収できる。
だからこそ、PEラインの先にはリーダーが要る。
- メタルジグを投げる
- ワームを底付近で使う
- ミノーやシンペンを巻く
- ジグサビキを投げる
- サーフで魚を寄せる
- 堤防の足元で魚を浮かせる
このあたりまで来ると、リーダーはもう面倒な結び足しではない。PEラインを使うための前提そのものになっていた。
リーダーの太さは、PE号数と釣り場で変わる

リーダーの太さは、PEラインの号数だけで機械的に決まるものではない。狙う魚、釣り場の根の状況、ルアーの重さ、足元のこすれ方によって変わってくる。それでも、最初の目安くらいは持っておきたい。
- PE0.8号なら、リーダー3号前後
- PE1.0号なら、リーダー4号前後
- PE1.2号なら、リーダー4〜5号前後
- PE1.5号なら、リーダー5号前後から
軽いルアーで開けた場所を釣るなら、細めでも扱いやすい。根の近くやサーフ、ジグサビキ、青物まで視野に入れるなら、自然と太めを選びたくなる。
自分の場合、PE1.0号にはリーダー4号前後、
PE1.5号にはリーダー5号前後を合わせることが多い。PEだけ太くしても、リーダーが細すぎたり結び目が甘かったりすれば、そこがそのまま弱点になる。リーダーはPEラインとセットで考えるものだった。
リーダーの長さは、短すぎると不安が残った
リーダーの長さは、自分は1ヒロ、約1.5mを目安にしている。短くしすぎると、魚を足元まで寄せた時やサーフの波打ち際でやり取りする時に、PEライン本体まで障害物や底に触れてしまうことがある。
足元で魚に突っ込まれる。波打ち際で暴れられる。ジグや仕掛けが底に触れる。そういう場面を想定して、1ヒロほど取ることが多い。自分の使い方だと、これで竿先から少しガイドに入るくらいの長さになる。
ただし長く取りすぎると、キャストのたびに結び目がガイドを通ることになり、引っかかりが気になってくる。
結束を安定させる結び方も大事になる

ショックリーダーを使い始めて、一番手間取ったのは正直、PEラインとの結束だった。
結び方にはFGノット、電車結び、トリプルサージェンスなどがある。最初は覚えるだけで時間がかかったし、締め込みが甘いと、結び目が抜けないか、切れないか、投げるたびに気になっていた。
結び目には、キャストの瞬間や魚が掛かった瞬間、根掛かりを外す瞬間にも力がかかる。自分はリーダーを竿先から少し入るところまで長めに取ることがあるので、キャストのたびに結び目がガイドを通る。
だからこそ、結び方を何種類も覚えるより、自分で確実に結び直せる一つの方法を持っておくほうが安心できた。家ではFGノットを組み、現場でリーダーが切れた時に使える簡単な結び方も別に覚えておいた。おかげで、釣り場でリーダーが切れても、その場で結び直して釣りを続けられるようになった。
まとめ|PEラインを使うならショックリーダーは必要になる
ナイロンラインでサビキやちょい投げをする範囲なら、ショックリーダーは基本的にいらない。リールに巻いたナイロンラインへ、スナップやサルカンをそのまま結べば、それで釣りは成立する。
一方で、PEラインを使うならショックリーダーは避けて通れない。飛距離や感度に強いぶん、擦れには弱く、伸びも少ない。堤防の足元や根、魚の歯やエラとのこすれに加えて、キャストや魚とのやり取りで急にかかる力も、先端側で受け止める必要がある。
ナイロンならリーダーなし。PEならリーダー必須。この区別が分かってから、自分の中でラインまわりの考え方がかなり整理できた。
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