スピニングリールのハンドルが逆回転する場合、まず確認したいのはストッパーレバーだ。
レバー付きの機種なら、逆転防止がOFFになっているだけかもしれない。ONに戻してハンドルが逆回転しなくなれば、故障ではない。
レバーをONにしても逆回転する、あるいはレバーのない機種で突然逆回転するようになった場合は、内部の逆転防止機構に不具合が起きている可能性がある。
僕も以前使っていたレブロスで、ローラークラッチが錆びて逆回転する故障を経験した。部品交換で逆転は直ったが、巻き心地は完全には戻らなかった。
リールが逆回転したら最初に確認すること
ストッパーレバーがOFFになっていないか

スピニングリールには、ハンドルの逆回転を切り替えるレバーが付いている機種がある。
通常はONで使い、OFFにするとハンドルを前後どちらにも回せるようになる。
知らないうちにレバーへ触れてしまい、逆回転するようになっただけなら、ONに戻せば解決する。
レバーはリール本体の下側や後方などに配置されていることが多い。ただし、逆転切替レバー自体がない機種もある。
スプールだけが回るならドラグの働き
ハンドルの逆回転と間違えやすいのが、ドラグによるスプールの回転だ。
魚にラインを引っ張られた時、ハンドルは止まったままでスプールが回り、糸が出ていく。これはドラグが正常に働いている状態だ。
ハンドルとローターまで巻き取り方向とは反対に回る場合は、ストッパーや逆転防止機構の問題になる。
ストッパーが効かなくなる原因
ローラークラッチの滑りや摩耗
スピニングリールの逆回転を防いでいるのが、ローラークラッチと呼ばれる部品だ。ワンウェイクラッチとも呼ばれ、ダイワではインフィニットストッパーなどの名称が使われている。
巻く方向には回転し、逆方向にはロックする仕組みだ。
この部分に汚れや不適切な油分が入り込んだり、部品が摩耗したりすると、逆回転を止められなくなることがある。
例えば、巻き心地を改善しようとしてボディの隙間へ潤滑スプレーを吹き込むと、ローラークラッチに流れ込んだ油分が作動を妨げる場合がある。
ダイワの修理部門SLPでも、ストッパーONで逆回転するリールのワンウェイクラッチなどを交換し、症状が改善した事例が紹介されている。
海水の侵入やサビ
海水が内部へ入ると、ローラークラッチにサビが発生し、逆転防止機構が正常に働かなくなることがある。
僕がSUP釣りで使っていたレブロス20 LT4000-CHも、海水の影響でローラークラッチがひどく錆びていた。

巻きがゴリゴリと重くなり、最終的には回らなくなった。分解してみると、ローラークラッチは錆びて崩れかけていた。
さらに、ストッパーが効かずハンドルが逆回転する症状も出ていた。
自分で交換用ローラークラッチを取り寄せて交換したところ、逆回転は直った。
ただ、ゴリゴリした巻き心地までは完全に消えなかった。逆転防止機構が正常に戻っても、リール全体の状態が元に戻るとは限らないと感じた経験だ。
この故障を経て25アルテグラへ買い替えた経緯と、錆びたローラークラッチについてはこちら👇

逆回転するリールは自分で直せる?
ストッパーレバーがOFFになっているだけなら、切り替えるだけで直る。
内部のローラークラッチが原因なら、部品交換で直る場合もある。実際に僕のレブロスも交換によって逆転防止機能は戻った。
ただし、ローラークラッチは細かな部品を組み合わせた機構なので、分解や交換は簡単とは限らない。機種によって構造や部品の入手方法も異なる。
注油にも違いがある。シマノにはローラークラッチ用の指定オイルがある一方、ダイワはワンウェイクラッチ部分への一般的な注油によって逆転する場合があると案内している。
適当なオイルやグリスを追加して直そうとするより、機種に合った整備方法を確認する方がいい。
安いリールなら修理より買い替えも選択肢になる
レブロスを自分で修理して感じたのは、一つの故障が直っても、リール全体の使用感が戻るとは限らないということだ。
ローラークラッチ交換で逆回転は直ったが、ゴリ感が残ったため、結局は新しいリールを使うことになった。
低価格帯のリールでは、部品代や修理費用、修理後の巻き心地まで含めると、買い替えた方がコストパフォーマンスがいい場合もあると思う。
もちろん、思い入れのあるリールや、すでに交換部品を持っている場合は話が別だ。修理して使い続けることにも意味はある。
僕の場合はレブロスの故障をきっかけに、リールを選ぶ際の防水性や耐久性も以前より重視するようになった。
なお、逆回転を直してもゴリゴリした巻き心地が残る場合は、ギアやベアリングなど別の部分にも原因がある可能性がある。
リールのゴリ感やシャリシャリ音の原因を切り分ける方法はこちら👇

時々逆回転する場合も修理が必要?
ハンドルが常に逆回転するわけではなく、時々ストッパーが滑る症状もある。
普段は問題なく巻けるのに、シャクった時や魚が掛かって負荷が変わった瞬間に逆回転するような状態だ。
こうした場合も、ローラークラッチが安定して働いていない可能性がある。
ただし、構造上のわずかな遊びと、実際にハンドルが逆回転する故障は別だ。以前より明らかに逆転量が増えた場合も判断材料になる。
メーカーへ修理を依頼する時は、ストッパーONでも逆回転するのか、時々滑るのか、水没や注油の後から発生したのかを伝えると症状が分かりやすい。
修理ではローラークラッチなどの部品交換や内部の洗浄が必要になる場合があり、費用は作業内容によって変わる。
まずはストッパーレバーを確認する。それでも逆回転するなら、内部の逆転防止機構が原因候補になる。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
