SUP釣りを始めた頃は、風、波、潮をほとんど分かっていなかった。
風向きが変わった後に、岸へ戻るのがきつくなったこともある。
岸際でルアーを替えようとして、揺れた拍子に針が刺さりかけたこともあった。
落水した時には、手から離れたパドルが流れかけた。
それから、出艇する風と波の線を決め、再上艇を練習し、ルアーは釣る場所へ着いてから付けるようになった。
また、予報の数値が自分の線を下回っていても、実際に海へ出ると大きくうねっていることがある。
今は、予報を確認し、現地の海を見て、出艇した後も岸へ戻れるかを見続けている。
出艇前は帰る時間までの風と波を見る

SUPは自分で漕いで出て、自分で岸へ戻る。
出艇する時に穏やかでも、帰る時間まで同じ風が続くとは限らない。
出る前には、次の項目を確認している。
- 出艇から帰岸までの風速
- 風向きと帰る方向
- 波高、周期、波向き
- 潮位と潮が動く時間
- 出艇場所と釣る場所の地形
- 霧や雨で岸が見えなくならないか
- 船が通る場所と時間帯
- 自分の体調と装備
陸から沖へ吹く風では、行きは軽く進めても、帰りには風へ逆らうことになる。
行きたい場所まで届くかではなく、向きを変えた後も岸へ戻れるかまで見る。
僕は風3m以下、波高1m未満を出艇の線にしている
僕は、風の予報が3mを超える日は出ない。
波高の予報が1m以上の日も、SUP釣りには出ない。
何度か海へ出る中で、これを超えると、釣りよりもSUPを動かして戻ることに意識を取られると感じてきた。
ただし、風3m以下、波高1m未満なら必ず出られるわけではない。
周期、うねりの向き、海岸の地形が重なると、この数値の範囲内でも出艇できない海になる。
数値だけでは決められなかった二つの海
風1m台でも、波高1.5m・周期12秒前後ではとてもじゃないが出られない
風が1m台だった日に、海の状態を確かめるため、出艇予定の海岸まで行ったことがある。
予報の波高は1.5mで、周期は12秒前後だったと記憶している。
現地では長いうねりが海岸へ入り、波が高い位置まで砂浜を洗っていた。
一目でSUPを出せる状態でないことがわかる。
岸から普通に釣りをするのも危ないと感じるレベルだった。
風だけを見れば穏やかでも、長いうねりが生む高い波が岸で崩れる日は出艇できない。
波高50cmでも、岩礁帯の沖で大きくうねった
別の日には、長潮で風も弱く、予報波高も50cm前後だった。
数値だけを見れば、自分が決めている線の内側だった。
ただ、外洋に面した岩礁帯から出艇すると、海面全体が大きく上下していた。
潮流が速いわけでも、風で沖へ流されるわけでもない。
それでも、軽いジェットコースターに乗っているような上下が続いた。
そのうち気分が悪くなり、怖さも出たため、約30分で釣りをやめて岸へ戻った。
風、波高、潮回りが自分の線に入っていても、その場所へ入るうねりまでは数値だけで決められない。
予報より現地で起きている海を優先する
予報を見て、海へ行くかどうかを前もって決めている。
最後に出るかどうかを決めるのは、現地で見た海だ。
予報では問題がなくても、出艇場所へ大きなうねりが入っていれば出ない。
海へ出た後、予想していなかった大きな上下や流れを受けた時も、予報の数値を理由にその場へは残らない。
特に外洋に正面から開き、岬などに波を遮られない場所では、遠くから来たうねりがそのまま入ってくると感じる。
湾内は穏やかなのに、外洋側だけ大きくうねっていることはよく経験している。
出艇場所が湾内でも、釣る場所が外洋側なら、出艇場所から見える海だけでは、釣る場所の状態までは分からない。
うねりを受けたら湾内へ退避するか、そのまま岸へ戻る
外洋側で思っていたより大きなうねりを受けた時も、近くに湾内や岬の陰があり、そこまで安全に移動できるなら、波を避けて釣りを続けることはある。
湾内へ入ると、外洋側では大きかった上下がぴたりと収まることも多い。
ただ、退避先までの移動が危ない場合は、別の釣りを探さずに岸へ戻る。
現場で大きなうねりを受け、怖さや船酔い、操作への不安が出た時は、その場所から離れる/帰還することを優先している。
出艇直前に現地の海でもう一度決める
予報を確認して海岸まで来ても、現地で出ない日はある。
出艇直前には、次の状態をもう一度見る。
- 岸へ入る波が予報より大きくないか
- うねりがどの向きから入っているか
- 出艇後に着岸する場所が波で塞がれないか
- 湾内と外洋側で海の状態が変わりそうな地形か
- 帰る時間に向かい風にならないか
- リーシュ、ライフジャケット、スマホを身に付けたか
予報の波高より大きな波が混ざることもある。
遠くから届くうねりは、沖で低く見えても、浅い岸へ近づくと高く崩れる。
予報の数字が自分の許容内であっても、海岸が高波で洗われていれば出ない。
海へ出た後はSUPの流され方と戻る速さを見る

海へ出た後は、予報画面ではなく、SUPの動きから風と流れの変化を見る。
- パドルを止めた時に流される方向
- 同じように漕いでも進む距離が短くなっていないか
- 沖へ向かう風に変わっていないか
- 横から入る波や、岩や護岸から返る波が増えていないか
- 白波が出始めていないか
- 霧や雨で岸が見えにくくなっていないか
- 酔い、疲れ、怖さで周囲を見られなくなっていないか
風向きが少し変わっただけで、毎回戻るわけではない。
ただ、帰る方向へ漕いだ時に進みが落ちた、沖へ流される速さが上がった、波への対応に使う時間が増えた時は、さらに強くなるまで待たずに戻る。
ルアーは釣る場所へ着いてから付ける
以前は岸際でルアーを替えようとして、揺れた時に針が手へ刺さりかけた。
今は、ルアーを付けずに出艇する。
釣る場所へ着き、水深や海底、魚探の反応を見てから、その場所で使うルアーを付ける。
出艇直後に岸際で針を扱うことはなくなった。
船の引き波が来たら釣りを止めて向きを変える

船の引き波は、通過した直後ではなく、少し遅れてSUPへ届く。
引き波が近づいている時は、ルアーや仕掛けの操作を止める。
可能な範囲でボードの先端を波へ向け、横からまともに受けないようにしている。
一つ目の波を越えても、その後に続く波が残っていることがあるため、波が収まるまでは釣りを再開しない。
落水後に戻れるよう、再上艇は先に練習した

僕はSUPで釣りに出る前に、波と風のない日、浅い場所で再上艇を何度も試した。
- ボードの側面中央へ寄る
- 両手でボードを掴む
- バタ足で体を水面近くまで浮かせる
- 腹をボードの上へ乗せる
- 体を低くしたままボードの中央へ戻る
腕だけで体を引き上げようとすると、腹がボードへ乗らなかった。
バタ足で体を浮かせ、腹がボードへ掛かったところから乗り込むと戻れた。
再上艇できても、落水を繰り返せば体力を使う。
冬は濡れた後の冷えもあるため、戻れる技術があったとしても落水していいとは考えていない。
安全装備は釣り道具より先に用意する

釣り道具は、その日の狙いによって減らすことがある。
ライフジャケット、リーシュ、通信手段は、釣りの内容に関係なく必ず着用携帯する。
- 体格と使う海に合ったライフジャケット
- ボードと体をつなぐリーシュ
- 紐がついたスマホ用防水ケース
- 気温と水温に合わせたウェア
- 飲料水
- 船から見つけてもらうためのフラッグ
スマホは、防水ケースに入れて体から離れないようにライジャケに繋ぎ、ポケットに収納している。
荷物を減らす時も、安全装備を減らすのではなく、使わないルアーや釣り道具を減らす。
まとめ|予報で決めても、最後は現場の海を見る
僕は、風3m以下、波高1m未満をSUP釣りへ出る線にしている。
予報はあくまで予報だ。
出るか、退避するか、戻るかは、現場で起きている波や風、SUPの流され方、自分の体調を見て決めている。
出廷後に海況が想像よりシビアだった時は、湾内や岬の陰へ安全に移動できるなら、そこで釣りを続けることもある。退避先までの移動が危なければ、そのまま諦めて岸へ戻る。
SUPは波と風にびっくりするくらい弱いので、気にしすぎるくらい気にしてこれからも釣行したい。
SUP釣りの安全判断まとめはこちら👇

素人だけど、検証して道具は選ぶ。
