釣り糸が絡まった時は、まずどこで絡んでいるのかを見る。
穂先に巻き付いているのか、リールから糸がまとまって出ているのか、道糸の途中に結び目ができているのか。
同じ糸絡みでも、場所によって原因と直し方が違う。
緩い輪ができただけなら、ほどいて使える場合がある。一方、強く締まった結び目や傷が残った糸は、その部分を切る判断も必要になる。
絡んだ糸を強く引っ張る前に、状態を確認する。 無理に引くと、ほどける絡みまで固く締まってしまう。
釣り糸が絡まった場所で原因を分ける
スピニングリールを使っている場合、糸絡みは大きく次のように分けられる。
| 絡んだ場所・状態 | 最初に確認すること |
|---|---|
| 穂先やガイド | 糸ふけ、風による巻き付き |
| スプール周辺 | 緩く巻かれた糸、巻きすぎ、糸の浮き |
| 道糸の途中 | 放出時にできた輪、糸ヨレ、結び目 |
| 針や天秤の周辺 | ハリスや幹糸など仕掛け側の絡み |
針が幹糸へ引っ掛かっているなら、リール側の問題とは限らない。反対に、仕掛けは正常なのにキャストすると糸の塊が出てくるなら、スプール周辺を確認することになる。
絡みが起きた場所を見れば、どこから直せばよいのか絞り込める。
針やハリス、天秤など、仕掛け側が絡む場合の確認方法はこちら👇

投げた瞬間に釣り糸が絡む場合
キャストした瞬間に絡むなら、リールからの糸の出方と穂先の状態が気になる。
リールから糸がまとまって飛び出す
スピニングリールでは、キャスト時にスプールから糸が輪になって放出される。
スプールに適正量を超えて糸が巻かれていると、複数の輪がまとめて出てしまう場合がある。
飛び出した輪がほかの糸を巻き込むと、道糸の途中にコブのような結び目ができる。いわゆるエアノットと呼ばれるトラブルの一つだ。
まずはスプールの表面を見て、緩い輪やはみ出した糸がないか確認する。
ただし、巻きすぎだけが原因ではない。糸ヨレや巻き取り時の緩み、糸巻き形状などが重なって起きる場合もある。
穂先やガイドに糸が巻き付く
PEラインは非常にしなやかで、風や糸ふけによって穂先へ絡むことがある。
糸が穂先を一周した状態で投げると、仕掛けが飛び出した瞬間に糸が引っ掛かる。強い負荷が掛かれば高切れや竿の破損につながることもある。
穂先に絡んでいるだけなら、仕掛けを安全な位置に置き、糸の張りを緩めて外せる場合が多い。
外した後は、糸がガイドを正しく通っているか、絡んでいた部分に傷が付いていないかを確認する。
巻き取った後に糸が絡む場合
仕掛けを回収した直後は問題がなくても、次のキャストで突然絡むことがある。
原因の一つが、糸ふけを残したままの巻き取りだ。
例えば、仕掛けが着底して糸が大きく緩んだ状態でハンドルを回すと、十分な張りがないままスプールへ巻かれる場合がある。
その緩い糸が次のキャストでほかの糸と一緒に放出され、絡みにつながる。
また、仕掛けが回転して道糸にねじれが蓄積する場合もある。糸が勝手によじれたり、輪を作ったりするなら、糸ヨレも疑うことになる。
大切なのは、糸が緩く巻かれているのか、糸そのものがねじれているのかを分けることだ。
緩い巻き取りが原因なら、糸を出して適度な張りを掛けながら巻き直す。一方、強い糸ヨレが残っているなら、巻き直すだけでは改善しない場合もある。
スプールへの巻きすぎ・偏り・緩みを直す方法はこちら👇

絡まった釣り糸はほどく?切る?巻き直す?
糸が絡んだ時、必ず新品へ交換する必要はない。
ただし、ほどけたからといって、どんな糸でもそのまま使えるわけではない。
判断するのは、絡みの状態と、ほどいた後に傷が残っているかどうかだ。
緩い輪だけならほどいて使える
糸が輪になって重なっているだけなら、まず引っ張るのをやめる。
仕掛けを安全な場所に置いて糸の張りを緩め、どの糸が上を通っているかを見ながら輪を戻していく。
スプールの表面に緩い輪がある場合は、ベールを開いて必要な長さだけ糸を出し、絡みを解消してから巻き直す方法もある。
この時、絡んだ輪を残したままハンドルを回すと、スプールの内側へ巻き込んでしまうことがある。
ほどいた後に糸の傷や強い折れ癖がなければ、再使用できる場合がある。
固い結び目や傷が残った部分は切る
道糸の途中に固い結び目ができている場合、強く引いてもほどけず、さらに締まってしまうことがある。
結び目をほどけたとしても、PEの繊維に毛羽立ちやほつれが残ったり、ナイロンやフロロに強い折れ癖が付いたりしていれば、その部分の強度には不安が残る。
傷んだ部分が先端付近なら、そこを切り落として仕掛けやリーダーを結び直せる。
一方、道糸の途中で切る場合は、残る糸の長さも確認したい。短くなった糸を途中でつなぐ方法もあるが、追加した結び目がガイドを通過することで別のトラブルになる場合がある。
遠投に必要な長さが残らないなら、ライン全体を巻き替える判断になる。
スプールの奥まで絡んでいるなら巻き直す
スプールの表面だけでなく、何周分もの糸が緩んで絡んでいる場合は、表面を少し直しても解消しない。
絡んでいる範囲まで糸を出し、正常に巻かれている部分を確認してから、適度な張りを掛けて巻き直す。
糸を出していく途中で傷が見つかった場合や、広い範囲に強い折れ癖が残っている場合は、再使用せず交換を考える。
| 糸の状態 | 対応 |
|---|---|
| 緩い輪が重なっているだけ | 張りを緩めてほどく |
| ほどいた後に傷が残る | 傷んだ部分を切る |
| 先端付近だけ傷んでいる | 切り戻して再接続する |
| スプール内で何周も絡んでいる | 必要な範囲を出して巻き直す |
| 広範囲に傷がある・糸が足りない | ライン全体を交換する |
次のキャスト前に確認すること
絡んだ糸を直せても、原因が残っていれば次の一投で同じことが起こる。
スピニングリールなら、次の部分を確認してから投げたい。
- 穂先やガイドに糸が巻き付いていないか
- スプールに糸を巻きすぎていないか
- スプールの表面に緩い輪が残っていないか
- 道糸に結び目や傷が残っていないか
- 糸がラインローラーに正しく掛かっているか
キャスト後はベールを手で戻し、糸がラインローラーに掛かっていることを確認する。大きな糸ふけが出ている場合は、糸を張り直してから巻き始めると、緩い輪を巻き込むトラブルを減らしやすい。
何度直しても糸がねじれるなら糸ヨレ、スプールから繰り返し糸の塊が出るなら巻き量や糸巻き形状など、個別の原因を確認する段階になる。
釣り糸が絡まった時は、まず絡んだ場所を見る。緩い輪ならほどく。傷が残れば切る。スプールの奥まで絡んでいるなら巻き直す。どこまで直せば再び使えるかを判断できれば、必要以上にラインを捨てずに済む。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
