海釣りを始めた頃、最初に扱いに困った魚のひとつがフグだった。
ちょい投げでも釣れる。サビキにも掛かる。
見た目は丸くて面白いが、釣ったフグを素人が自分でさばいて食べるのは危険だ。
自分は食べない。持ち帰らない。人にも渡さない。
安全に針を外せるなら外して、そのまま海へ返している。
釣ったフグを素人が自分で調理して食べるのは危険
フグにはテトロドトキシンという強い毒がある。
種類によって毒がある部位が違い、同じ種類でも食べられる部位を素人が見分ける話ではない。
加熱しても、水にさらしても、塩もみしてもフグ毒はなくならない。
厚生労働省も、自分で釣ったフグを素人判断で調理して食べないよう注意している。
神奈川県でも、フグによる食中毒の大半は、釣ったフグやもらったフグを家庭で調理して食べたことが原因とされている。
自分で釣ったフグは食べない。
家族にも食べさせない。
知人にも渡さない。
釣れたフグは海へ返している。
フグの針を外す時は口元へ手を近づけない

次に困ったのが針の外し方だった。
フグには硬い歯がある。
小さいフグでも、口元へ指を近づけて針を外すことはしていない。
自分は魚つかみやフィッシュグリップで魚体を押さえ、プライヤーで針を外している。
口元に掛かった針なら、プライヤーで外して返す。
針を飲まれて口の奥へ入っている時は、指を入れてまで外していない。
安全に外せない時は、ハリスを切って返す。
フグを釣った時に一番避けているのは、食べることと、口元を素手で触ることだ。
フグが続くと、餌と仕掛けが減っていく

フグは危険性だけではなく、餌取りとしても厄介だった。
ちょい投げでイソメを使うと、餌をかじられる。
餌だけなくなる。
枝スを切られて、仕掛けを回収した時には針ごとなくなっていることもある。
サビキにも小さいフグが掛かる。
フグが続く日は、餌を付け直し、仕掛けを交換する回数が増える。
本命を狙っているのにフグばかり続く時は、そのまま同じ場所で続けていない。
投げる場所を変える。少し移動する。釣り方を変える。
仕掛けを何度も切られながら粘るより、フグが少ない場所を探すこともある。
種類が分からない魚は、フグ以外でも素手でつかまない
海釣りでは、フグ以外にも扱いに注意する魚が釣れる。
最初は魚の名前が分からないまま釣れることも普通にある。
自分は種類が分からない魚ほど、最初から素手ではつかまない。
魚つかみで保持し、プライヤーで針を外す。
フグも同じ扱いから始まった。
今はフグが釣れても迷わない。
食べない。持ち帰らない。人に渡さない。
口元へ手を近づけず、安全に針を外して海へ返す。
フグが続けば、次に見るのは仕掛けではなく場所や釣り方だ。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
