沖で静かに仕掛けを落としていた時、背後から突然「ゴォォォ……」という低い音が聞こえた。
振り返ると、遠くをプレジャーボートが走っていた。
だいぶ離れているから大丈夫だろうと思っていると、船が通り過ぎた後から海面がゆっくり盛り上がってきた。
SUPを始めた頃は、この遅れて届く波の怖さをまだ分かっていなかった。
斜め後ろから横へ波が入り、SUPのエッジが一気に沈んだ。
自分が船の引き波で最も体勢を崩した瞬間だった。
それからは、船の音が聞こえたら釣りを止め、波が来る方向を確認するようになった。
可能ならノーズを正面か斜め前へ向け、低い姿勢で後から続く波まで待つ。
船の引き波は船が離れてから届く
船の引き波は、船が近くを通った瞬間にだけ来るわけではない。
船が離れた後から、海面の盛り上がりがSUPまで届く。
遠くを走っているように見えても、波が届かないとは限らない。
船を見送ってすぐに仕掛けへ意識を戻すと、遅れて来た波を横から受けることがある。
最初の波が通り過ぎた後にも、続いて波が来る場合がある。
海面が収まるまでは、釣りを再開しない。
横から入った引き波で最も体勢を崩した

自分が大きく体勢を崩したのは、斜め後ろから横へ入った引き波だった。
波がボードの側面へ当たり、片側のエッジが急に沈んだ。
釣りをしている時は、仕掛けや魚の方向へ体を向けたまま流されていることがある。
その状態で横から波が入ると、向きを変える前にボードが傾く。
自分のSUPでは、横から受けるより、ノーズを正面か斜め前へ向けた方が体勢を保ちやすかった。
船の音が聞こえたら釣りを止める
仕掛けや魚から手を離す
船の音が聞こえたら、まず仕掛けの操作を止める。
ルアーを結ぶ、魚を外す、ラインの絡みを直す動作を続けたまま、引き波へ対応するのは難しい。
針を持ったままボードが揺れれば、転覆だけでなく手へ刺さる危険もある。
ロッドを置き、パドルへ持ち替え、周囲を見る。
船の位置と実際に近づく波を見る
船の進んだ方向は、引き波が来る方向を考える手掛かりになる。
ただし、船がいた方向だけを見ていればいいわけではない。
船から広がった波は斜めに届き、岸壁や防波堤の近くでは別の方向から波が戻ることもある。
最後は、実際に近づいてくる海面の盛り上がりを見てボードの向きを変える。
ノーズを正面か斜め前へ向ける
波が来る方向が分かったら、可能な範囲でSUPのノーズを正面か斜め前へ向ける。
自分は横向きのまま受けた時より、ボードの向きを変えた方が揺れに合わせやすかった。
複数の船や別方向の波がある時は、無理に真正面へ向け続けるのではなく、周囲を見ながら大きく横から受けない角度を取る。
クーラーから降りて姿勢を低くする
クーラーや、取り付けた椅子に座っている時は、デッキへ降りて重心を下げる。
高い位置に座ったままより、ボードの揺れに合わせて体を動かしやすい。
立っている時も、波が届く前に座る。
引き波を受けている間は、魚や仕掛けより体勢を保つことへ集中する。
向きを変える時間がない時はパドルで支える
背後から突然波が入り、ノーズを向ける時間がないこともある。
その時は、姿勢を低くし、パドルのブレードを海面へ当てて体を支える。
自分は斜め後ろから引き波を受けた時、パドルを持っていなかったため、傾いたボードへ体だけで対応することになった。
それからは、船が近くを通った時点でパドルへ持ち替えている。
波を受けている途中に仕掛けを回収したり、ボード上の道具を拾ったりはしない。
最初の波が通ってもすぐに釣りを再開しない
船の引き波は、一つの波だけで終わるとは限らない。
最初の盛り上がりを越えた後から、続いて別の波が届くことがある。
自分も、最初の波が通ったことで安心し、その後の波で再び大きく揺れたことがある。
何番目の波が大きいかは決められない。
海面の上下が収まり、ボードの向きが安定してから仕掛けへ戻る。
引き波を見落としやすかった場面

- 背後を船が通った時
- 魚や仕掛けへ集中していた時
- 朝の逆光で船や波が見えにくい時
- 複数の船が続けて通った時
- 防波堤や岸壁の近くで波が別方向から戻った時
船が自分の正面を通るとは限らない。
後ろから船の音が聞こえた時ほど、一度釣りを止めて周囲を確認する。
複数の船が通った後は、それぞれの引き波が別方向から入ることもある。
一つの波を越えた後も、海面が落ち着くまで待つ。
引き波が繰り返し入る場所では釣り続けない

一度の引き波へ対応できても、船が何度も通る場所では釣りへ集中できない。
仕掛けを落とすたびに船が通り、ボードの向きを変える状態なら、その場所から離れる。
引き波が重なり、別方向から海面が動き始めた時も、同じ場所には残らない。
波を受けた後は、SUPの流された方向、荷物の固定、自分の体調も確認する。
船の通過が続くなら、航路から離れた場所へ移るか、岸へ戻る。
まとめ|船の音がしたら釣りを止めて波を待つ
船の引き波は、船が離れた後から届く。
自分が最も体勢を崩したのは、斜め後ろから横へ波が入った時だった。
今は船の音が聞こえたら、仕掛けから手を離し、パドルへ持ち替える。
可能ならノーズを正面か斜め前へ向け、姿勢を低くして、後から続く波まで待つ。
海面が落ち着いてから釣りを再開する。
SUP釣りの安全判断まとめはこちら👇

素人だけど、検証して道具は選ぶ。
