釣り人にとって「潮」は当たり前のように聞く言葉ですが、SUP釣りではさらに重要な意味を持ちます。
なぜなら、SUPは海面の上に“ただ浮いているだけ”の存在だから。
風で流され、波で揺らされ、そして潮(流れ)によって最も大きく動かされる──これがSUP特有の海との距離感です。
ぼく自身、SUP釣りを始めた頃は「潮位?干潮?満潮? なんとなく分かるけど、何が釣果に影響してるの?」という状態でした。
しかし、潮の読み方が分かるようになると、世界が一気に変わります。
・危険な日が分かる
・釣れるタイミングが分かる
・移動の判断ができる
・岸への帰還ルートが読める
この記事では、僕の一次体験と釣り理論を組み合わせて、SUP初心者でも理解できる「潮の読み方の基礎」を徹底的にまとめます。
なぜSUP釣りでは「潮」が重要なのか?
結論から言えば、潮はSUPの動きと釣果に直結します。
- ① SUP本体が潮に流される
- ② 潮が弱いとベイトが動かず釣れない
- ③ 潮が強いと危険度が跳ね上がる
- ④ 潮位で魚の立ち位置が変わる
潮は“海の呼吸”そのもの。風より読みにくいですが、読めた瞬間に海との距離が一気に縮まります。
潮の基礎①|潮位(ちょうい)とは何か?
潮位とは、いま海面がどれくらいの高さにあるか。
釣りでは「満潮(高い)」「干潮(低い)」の二つが基本ですが、その間に必ず上げ潮・下げ潮が発生します。
- 満潮 → これ以上上がらないMAX
- 干潮 → これ以上下がらないMIN
- 上げ潮 → 海面が上がっている最中
- 下げ潮 → 海面が下がっている最中
SUPではこの「上げ潮・下げ潮」が特に重要になります。
潮の基礎②|潮の流れは「潮位変化のスピード」で決まる
潮の流れ(潮流)は、潮位がどれくらいのスピードで変化しているかによって生まれます。
潮位変化が速い → 流れが強い
潮位変化が遅い → 流れが弱い
たとえば、干潮→満潮への変化が短時間で起きる日(大潮など)は、必ず潮流が強くなります。
- 大潮 → 流れ最強(危険度も高い)
- 中潮 → 流れが安定し釣りやすい
- 小潮 → 流れ弱め
- 長潮・若潮 → 動かない日もある
SUP初心者が最も安心して出れるのは長潮・若潮 ・小潮あたり。
大潮は潮が動きすぎて、SUPが風と逆方向に流されるほどのパワーがあります。僕は怖いので絶対出ません。
潮の基礎③|“干満差”が釣果と安全に直結する
潮位の高低差(干満差)は、釣果にも安全にも関わる重要ポイントです。
- 干満差が大 → 流れが強い日
- 干満差が小 → 流れが弱い日
SUPは潮流が強い日ほど「意図しない方向に乗ったように流される」ため、想像以上に危険です。
SUP釣りが成立しやすい潮の動き(経験則)
ぼく自身の釣行で安定してSUPが扱いやすく、さらに釣果が出やすいのはこの条件です。
- 干潮→上げ始めの“動き出し”
- 満潮前後の30〜60分(流れが緩む)
- 上げ止まり→下げ始めの切り替わり
潮が「動き始める」とベイトが動き、青物はこれを追って回遊しやすくなります。
逆に潮がほぼ動かない時間帯は、アタリが遠のくことが多いです(ほんと釣れなくなる)
潮とSUPの危険ポイント|これは覚えておいてほしい
潮の知識は釣果以前に“安全”に直結します。
① 風より潮が強い日がある
SUPは風に弱い乗り物として知られますが、潮が風より支配的な日があります。
- 無風なのに沖へ流される
- 向かい風なのに前へ進む(潮に押される)
- 岸へ戻ろうとしても体力を持っていかれる
特に大潮+下げの流れは想像以上にパワーがあります。
② SUPは潮に対して“横向き”が最も危険
潮流を横から受けると、SUPは傾いて漕ぎバランスを崩します。
初心者は潮流=海全体が動くイメージを持っていないため、気づいたらかなり流されていることも。
③ 岸際で潮が乱れると落水率が跳ね上がる
岸には地形的な変化があり、潮の流れも複雑になります。
- 河口付近 → 強い払い出し
- 岬の先端 → 当て潮+抜け潮の乱流
- テトラ帯 → 潮が巻く
これらの場所はSUP初心者にとって一気に難易度が上がるエリアです。
潮の“読み方”実践フロー(SUP初心者用)
ぼくが毎回使っている潮チェックの流れがこちらです。
- ① 事前に潮汐アプリで今日の潮位と動きを確認(BIアプリでざっと確認)
- ② 干満差を見て「今日は流れ強い日?」を判断
- ③ 出艇場所の岸で水面の動きを観察
- ④ 沖に出たら、体で潮流の方向を掴む
- ⑤ 帰還ルートが“向かい潮”になる時間を避ける
潮を読めるだけで、SUP釣りの成功率と安全性はまるで別物になります。
潮と釣果の関係|SUPではこう変わる
一般的な釣りの潮理論はSUPでも活きますが、SUPならではの特徴もあります。
- 潮が動く → ベイトが浮きやすく、青物が寄る
- 潮が止まる → 釣れにくくなる
- 潮が速すぎる → ジグが流れ、釣りにならない
- 適度な動き → SUPも安定、魚も動く“ベスト”
SUPは潮の影響をモロに受けるため、「釣れる潮=安全に操作できる潮」という側面があります。
まとめ|潮を読めるようになるとSUP釣りは別次元に変わる
潮は難しそうに見えて、基本を押さえれば“海が話していること”を理解できるようになります。
- 流れの強い日は無理をしない
- 小潮以下が初心者の味方
- 中潮の日はかなり慣れてからがベター
- 干満差で危険度を判断する
- 上げ始め・下げ始めはチャンス
潮を味方にできるようになれば、安全も釣果も両方伸びます。
海は気まぐれだけど、決して嘘をつきません。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
