メタルジグの根掛かりを減らすには、底へ接触させる回数と、着底したままの時間が大きく関係する。
メタルジグは沈みやすく、岩やゴロタ石の多い海底ではフックが障害物へ掛かったり、ジグ本体が石の隙間へ挟まったりする。
フックが原因ならリアフックを外す方法もあるが、ジグ本体が挟まっている場合は針を減らしても状況は変わらない。
僕も西湘サーフでは、砂利やゴロタ石が混じる海底でメタルジグを使い、塗装剥がれやボディの変形を経験している。別の釣行では、ボトムを攻めすぎてルアーをロストしたこともある。
根掛かりを減らすには、フックの構成だけでなく、ジグを通す水深や海底の形状、回収する時の動かし方も関係してくる。
メタルジグの根掛かりはフックと本体の2種類がある
メタルジグの根掛かりは、大きく分けるとフックが障害物へ掛かる場合と、ジグ本体が挟まる場合がある。
| 根掛かりの原因 | 起きていること | 対策 |
|---|---|---|
| フックが掛かる | 針が岩の縁や海藻、沈んだ障害物へ掛かる | フックの位置や種類を変える |
| ジグ本体が挟まる | 金属製のボディが岩や石の隙間へ入り込む | 着底回数や通す場所を変える |
リアにトレブルフックを付けていると、海底へ接触した時に後方の針が岩や海藻へ掛かることがある。針先が3本ある分、障害物へ引っ掛かる箇所も増える。
ゴロタ石が重なった場所や岩の割れ目では、細長いジグ本体が隙間へ入り込むこともある。こちらはリアフックを外していても起こる根掛かりだ。
実際に引っ掛かった時、手元の感触だけでフックと本体のどちらが原因なのかを見分けるのは難しい。
同じ場所で根掛かりが続くなら、フックだけでなく、ジグを底へ接触させる釣り方にも目を向けたい。
根掛かりが起こるパターンと回避方法については、こちらの動画も参考になる。
根掛かりを減らすなら着底後の動かし方が重要
底付近の魚を狙う場合でも、メタルジグを海底へ置いておく時間が長いほど、岩や石へ接触する機会は増えていく。
着底を確認したら早めに持ち上げ、底から少し離して動かす。これだけでも根掛かりの機会を減らせる。
着底したら早めにジグを浮かせる
メタルジグが海底へ着くと、ラインが出る速度が変わったり、手元に伝わる重さが抜けたりすることがある。
この変化に気付かずラインを出し続けると、ジグが底に残ったまま、潮や波によって動かされる場合がある。
底を取る釣りでは、着底したら早めに巻き始めるか、ロッドでジグを持ち上げる方法が基本になる。
横風や強い潮流でラインが膨らんでいる時は、着底の変化が分かりにくい。まだ沈んでいると思っていても、実際にはジグが海底に着いていることもある。
そんな時は、底まで落とし切らずに、少し上の水深から巻き始める方法もある。
海底を引きずる時間を減らす
ジグを底へ着けたままリールで引くと、移動中も岩や石へ接触し続ける。起伏のある海底では、途中でジグが隙間へ入り込むこともある。
底付近を探る時は、いったんジグを持ち上げてから横方向へ動かす方法も使える。
再びフォールさせれば底付近を探れるが、毎回着底させると、それだけ障害物へ接触する機会も増える。
岩やゴロタ石が多い場所では、少し上の水深を通す方が根掛かりを避けやすい。
中層の魚を狙うなら底取りの回数も減らせる
青物が表層や中層にいる時は、着水直後から巻き始めたり、数秒だけ沈めてから動かしたりする方法もある。
小魚が水面近くで逃げているなら、その周辺をジグが通るようにする。魚がいる高さへ仕掛けを通す方が目的に合っている。
根魚など底付近の魚を狙う時には、海底までの距離を把握する意味がある。一度底を確認した後は、少し上の水深を中心に探ることもできる。
メタルジグの沈め方や、ただ巻き・リフト&フォールの使い方はこちらで整理している。

リアフックを外すと根掛かりは減る?
リアフックが岩や海藻へ掛かっているなら、後方の針を外すことで、その部分の根掛かりを減らせる。
青物を中心に狙う時には、フロントアシストフックだけで釣る方法もある。リアのトレブルフックを外せば、後方の針が障害物へ引っ掛かる機会はなくなる。
リアにも針を残したい場合は、トレブルフックからシングルフックへ変更する方法がある。針先の数が減ることで、障害物への掛かり方も変わる。
僕自身、ショゴやアジがリアフックへ掛かった経験もある。魚が後方の針に掛かることもあるので、根掛かりが多い場所でもリアフックを残して釣ることはある。
フロントアシストだけにしても、前側の針やジグ本体が引っ掛かることはある。
リアフックを外す方法は、根掛かりの原因を一つ減らす対策だ。針の構成とジグを通す場所の両方で考えることになる。
フロントとリアの役割、シングルフックとの違いについては別記事で詳しくまとめている。

堤防の手前は駆け上がりや敷石で根掛かりしやすい
堤防から沖へ投げた時、着底した場所が砂地でも、手前まで同じ海底が続いているとは限らない。
沖は砂地でも、岸に近づくにつれて水深が浅くなる駆け上がりがあったり、堤防の足元に敷石や捨て石が積まれていたりする場所はある。
こうした場所で沖からボトム付近を探り続けると、手前へ寄ってくる間に海底が浅くなり、思っていたよりもジグが底へ近づいてしまう。
僕も、沖では問題なく引けていたのに、手前までボトム近辺を攻めていると根掛かりすることがよくある。
沖で底から少し浮かせているつもりでも、手前では同じ操作で底を擦っていることがある。
特に捨て石や敷石の周辺は、岩の隙間にフックやジグ本体が入り込みやすい。
こうした場所では、手前の駆け上がりに差し掛かる前にジグを少し浮かせておくと、底を擦る機会が減る。
僕の場合は、投げる方向を変えたり、手前へ来る前に浮かせたり、別のルアーへ替えたりしている。海底の状態が分かってくると、同じ場所でも通すコースを変えられる。
西湘サーフでボトムを攻めすぎてロストした経験
西湘サーフには、砂地だけでなく砂利やゴロタ石、岩や海藻が混じる場所もある。
僕はここでダイソーの28g・40gメタルジグを使ってきたが、海底への接触で塗装が剥がれたり、ボディが曲がったりしたことがある。
金属製でも、何度も海底へ当てれば傷む。メタルジグを消耗品として考えるようになった理由の一つだ。
別の釣行では、ジグサビキでイワシやカマスを確認した後、Rサーディン40gでボトムを探り続け、根掛かりしてロストした。
その時にフックが掛かったのか、ジグ本体が岩や石へ挟まったのかまでは確認できていない。
この日はジグサビキでベイトが底付近にいたため、本命ルアーも下を攻めたくなった。ところが、実際に本命側の反応が出たのはもっと上の水深だった。
ベイトが底付近にいたことで、つい下を狙い続けてしまった。振り返ってみると、もう少し上の水深も早めに探っていれば、違う展開になったかもしれない。
この経験から、特にゴロタ石や岩が混じる場所では、底付近を探ることと、海底へジグを当て続けることは別だと考えるようになった。
この時の釣行と、ベイトが釣れた後のレンジ判断についてはこちらにまとめている。

メタルジグが根掛かりした時に試している外し方
根掛かりした時は、ラインの張りを一度緩めたり、引く角度を変えたりすると外れることがある。
僕はこれに加えて、ロッドの振動を利用して外すことも多い。
グリップを叩いてロッドの振動で外す
根掛かりした時、僕がよく試すのがロッドのグリップを叩く方法だ。
ラインを軽く張った状態で、ロッドのグリップ部分を手でボンボンと何度か強めに叩く。
すると、ロッドの先端がバインバインと細かくしなり、その振動に合わせてラインの張り具合も変わる。
この振動の拍子に、引っ掛かっていたジグが外れることがある。
僕の場合は、メタルジグよりもジグヘッドとワームの組み合わせでうまくいくことが多い。軽い根掛かりなら、かなりの頻度で回収できている。
強く引っ張って外すというより、穂先を細かく振動させて、引っ掛かりを外す感覚だ。
ロッドを大きく曲げるほどテンションを掛けるのではなく、ラインを軽く張った状態で行っている。叩くのはグリップ部分だ。
石の隙間へジグ本体が深く挟まっている場合など、この方法では外れない根掛かりもある。それでも僕にとっては、ラインを切る前によく試している方法の一つだ。
それでも外れなかった時の対処
ラインの張りを変えたり、グリップを叩いて振動を与えたりしても外れない時は、ラインを切って仕掛けを組み直すことになる。
この時、ロッドを大きく曲げて強く引くと、竿が折れたり、外れたルアーが勢いよく飛んでくることもある。
ラインを切る時は、ラインブレーカーを使う方法がある。手元に専用の道具がなければ、ペットボトルなどにラインを巻き付け、竿に負荷を掛けずに引く方法もある。
PEラインを素手に巻くと手を切ることがあるので、この時はラインを直接手に掛けずに引く。
まとめ|根掛かり対策はジグを通す場所と操作で変わる
メタルジグの根掛かりには、フックが障害物へ掛かる場合と、ジグ本体が石や岩の隙間へ挟まる場合がある。
リアフックの変更も対策になるが、着底後に早めに動かすことと、ジグを通す水深でも根掛かりの機会は変わってくる。
僕が特に気にしているのは、沖が砂地でも手前に駆け上がりや敷石がある場所だ。ボトムを攻めながら巻いてくると、思っている以上にジグが海底へ近づいていることがある。
根掛かりした時には、ラインの張りを変えたり、グリップを叩いて振動を与えたりすると外れることも多い。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
