海釣りの市販仕掛けに書かれている「ハリス2号」「ハリス3号」は、針につながっている糸の太さを表している。
道糸、幹糸、枝スと名前が増えると急に分かりにくくなるが、ハリスそのものは難しくない。
仕掛けを見て、針から糸を逆にたどればハリスの位置が見えてくる。
この位置が分かると、市販仕掛けに並んでいる数字も「何の太さを表しているのか」で読めるようになる。
ハリスとは針につながる部分に使う糸
ハリスは、仕掛けの中でも針に近い部分に使われる糸だ。
リールから出ている糸をそのまま全部ハリスと呼ぶわけではない。
リール側には道糸があり、その先に仕掛けがつながり、さらに針へ向かう部分にハリスがある。
一本針の仕掛けなら位置は分かりやすい
ウキ釣りなどの一本針仕掛けなら、道糸の先にハリスをつなぎ、その先に針を結ぶ形がある。
この形なら、道糸とハリスの境目はかなり分かりやすい。
サビキでは枝分かれしている
少し分かりにくくなるのがサビキ仕掛けだ。
サビキには仕掛けの中心を通る糸があり、そこから短い糸が何本も横へ伸び、その先に針が付いている。
針側へ伸びているこの部分を見ると、パッケージに書かれたハリスの数字がどこを指しているのかイメージしやすい。
道糸とハリスはリール側と針側で分ける
初心者の段階でまず混同しやすいのは、道糸とハリスだ。
道糸はリールから出ている主となる糸で、ハリスはその先の仕掛けで針につながる糸。
素材や太さから覚えようとすると分かりにくい。
先に「リール側」「針側」で位置を分け、その後に太さや素材を見る方が仕掛け全体を追いやすい。
道糸とハリスの位置関係をもう少し詳しく整理した記事はこちら👇

幹糸・枝ス・リーダーは同じ糸の別名ではない
ハリスを覚えたところで、幹糸、枝ス、リーダーまで全部同じものとして考えると、また混乱する。
ここは名前ではなく、仕掛けの中でどこにあるかを見る。
幹糸は仕掛けの軸になる糸
サビキのように複数の針が付く仕掛けでは、中央を一本の糸が通っている。
これが幹糸だ。
複数の針や枝スを支える、仕掛けの軸になる部分と考えると分かりやすい。
枝スは幹糸から枝分かれした糸
幹糸から横へ伸び、針につながっている短い糸が枝スだ。
サビキではこの部分が何本も並んでいるので、一本針の仕掛けより構造が複雑に見える。
「枝ス」は枝分かれしている形を表す呼び方で、針につながる部分としてハリスに近い役割を持っている。
ショックリーダーはハリスとは分けて考える
ルアー釣りでは、PEラインなどのメインラインの先にショックリーダーを結ぶ。
ハリスと同じくメインラインより先端側にあるため位置は似ているが、呼び方まで同じではない。
PEラインの擦れへの弱さを補ったり、ルアー付近に扱いやすい糸を置いたりするために使われるのがショックリーダーだ。
餌釣りの仕掛けを見ている時はハリス、PEを使ったルアー釣りならリーダーと、まず釣り方ごとに分けて覚えた方が混乱しにくい。
PEラインの先にショックリーダーを付ける理由はこちら👇

なぜ道糸とは別にハリスがあるのか
道糸とハリスを分けると、仕掛け全体の糸を変えなくても、針に近い部分だけ条件を変えられる。
針の周辺は魚の口に入ったり、海底や障害物へ触れたりする場所だ。
一方、リールに巻く道糸には飛距離、巻き量、感度、扱いやすさなど別の条件がある。
そこで、道糸はそのまま使いながら、狙う魚や仕掛けに合わせて針側だけ太さや素材を変えられる。
ハリスを別にする意味は、単に糸へ別の名前を付けているのではなく、仕掛けの先端だけ別の条件にできることにある。
ハリス○号は針側の糸の太さを見る数字
市販仕掛けには「ハリス1号」「ハリス2号」といった数字が書かれている。
基本的には数字が大きくなるほど糸も太くなる。
ただし、ハリスだけを見て「海釣りなら何号」と一つに決めるものではない。
小型魚を狙う細い仕掛けと、少し大きな魚まで掛かることを考えた仕掛けでは必要な太さが変わる。
同じ種類の市販仕掛けでもサイズ違いを並べて見ると、針の号数と一緒にハリスや幹糸の号数まで変わっていることがある。
ハリスにはナイロンとフロロカーボンが使われる
ハリスには、ナイロンやフロロカーボンが使われる。
完成した市販仕掛けなら、針もハリスも最初から組まれているため、海釣りを始めた時点で自分で素材まで選ぶ必要はない。
素材の違いが効いてくるのは、自分で仕掛けを組んだり、針側の糸を交換したりするようになってからだ。
ナイロン
ナイロンはしなやかで伸びがあり、道糸から仕掛けまで広く使われている。
釣りを始めるとかなり早い段階から目にする素材だ。
フロロカーボン
フロロカーボンも、ハリスやリーダーに広く使われる。
擦れに強く、ナイロンより硬さがあるため、針元や仕掛け先端の糸として使われることが多い。
僕もキス釣りではフロロカーボン3号〜4号をリーダーに使っている。
これはハリスそのものではないが、フロロカーボンが仕掛けの先端側に使われる一例だ。
市販仕掛けではハリスをどう見る?
ハリスという言葉を覚える目的は、名前を暗記することより、市販仕掛けの表示を読めるようになることにある。
実際には釣り方によって、見る場所も少し変わる。
サビキでは針だけでなくハリスと幹糸も見る
サビキ仕掛けには、針号数、ハリス、幹糸がそれぞれ表示されているものが多い。
僕もサビキ仕掛けを選ぶ時は、針の大きさだけでなくハリスの太さまで見る。
同じ針号数だけを見て選んでも、ハリスまで同じとは限らない。
細い仕掛けなのか、ある程度強さを持たせた仕掛けなのかを見る材料の一つになる。
サビキ仕掛けで実際に何号のハリスを選ぶかはこちら👇

ちょい投げは完成仕掛けなら最初から組まれている
ちょい投げやキス釣りでは、針とハリスが組まれた完成仕掛けをそのまま使える。
最初から自分でハリスを結ばなくても釣りはできるので、「ハリスが分からないと仕掛けを作れない」と考える必要はない。
それでもパッケージの数字を読めるようになると、似た完成仕掛けを比べる時に違いが見える。
自分で仕掛けを組むとハリスの境目がはっきりする
ウキ釣りなどで自分で仕掛けを作るようになると、道糸の先へハリスを結び、その先に針を付ける工程が出てくる。
完成仕掛けを眺めていた時には曖昧だった道糸とハリスの違いも、自分で接続するとかなり明確になる。
まとめ|ハリスの数字を見たら針から糸をたどる
市販仕掛けで「ハリス○号」という表示を見つけたら、まず針から糸を逆にたどってみる。
どの部分の太さを示しているのかが見えれば、次はその数字を他の仕掛けと比べられる。
最初から道糸、幹糸、枝ス、ハリスを全部暗記するより、実際の仕掛けを見ながら位置と名前を結び付けた方が早い。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
