堤防の水深は、魚探がなくてもオモリとラインを使って調べられる。
最も分かりやすいのは、オモリを足元へ落として海底まで沈め、水面から着底までに出たラインの長さを測る方法だ。
長さの目印が付いたラインなら、何mほど沈んだかを把握しやすい。ウキ釣りの場合は、ウキ止めの位置を動かして底までの深さを探る方法もある。
ただし、潮でラインが斜めになっている場合、出た糸の長さがそのまま水深になるわけではない。
堤防の水深はオモリとラインで測れる
オモリを真下へ落として着底を確認する
まず、オモリを堤防の足元からゆっくり沈める。
沈んでいる間はラインが引き出され、海底に着くと糸の出方が止まったり、張っていたラインが緩んだりする。
着底が分かりにくい場合は、少し持ち上げてもう一度落とすと、底に触れる感触を確認しやすい。
潮が流れていると軽いオモリは流されやすい。底を確認しにくい場合は、オモリを重くするとラインを垂直に近づけやすくなる。
ラインの目印から何m沈んだかを調べる
水深を数字で知りたい場合は、長さの目印が付いたラインが便利だ。
PEラインには、10mごとに色が変わり、1mや5m単位の目印が付いた製品もある。
測る時は、オモリを水面付近まで下ろした位置を起点にし、そこから着底までに出たラインの長さを確認する。
この方法なら、竿先から水面までの高さを含めずに測れる。ラインはできるだけ垂直に落とし、余分な糸ふけが出ない状態で確認する。
PEラインの先にリーダーや仕掛けがある場合は、その長さも含めて水面からオモリまでの距離を確認する。PEラインの目印だけを読んでも、オモリまでの長さとは一致しない場合がある。
一方、竿先からオモリまでのライン全体を測る場合は、水面より上の長さを差し引く必要がある。
例えば、竿先が水面より1m高く、そこからオモリまで垂直に9mのラインが出ていれば、水深は約8mだ。
長さの目印がないラインでも、糸に長さの目印を付けたり、回収したラインを実際に測ったりすれば水深を調べられる。
なお、リールのハンドルを回した回数だけで測る方法は、スプールの糸巻き量によって1回転あたりの巻き取り長が変わるため、正確な測定には向いていない。
ウキ釣りならウキ下の長さから水深を調べられる
ウキ釣りでは、底取り用のオモリを使い、ウキ下の長さを調整して水深を調べる方法もある。
ウキ下とは、ウキから針やオモリまでの仕掛けの長さのことだ。
ウキ止めを動かして底までの深さを探る
遊動ウキ仕掛けなら、針に底取り用のオモリを取り付ける。この時は、ウキを沈められる重さの底取り用オモリを使う。
最初はウキ下を短めにして仕掛けを入れる。
オモリが海底に届いていなければ、その重さでウキは水中へ引き込まれる。
そこからウキ止めを少しずつ竿側へ動かし、ウキ下を長くしていく。
オモリが海底に着くと、ウキに掛かっていた重さが抜け、ウキが水面へ浮き上がる。ウキ下が長すぎる場合は、棒ウキなら横倒しになることもある。
この変化が出た位置を基準に、ウキ止めを少し戻しながら、オモリが底に届く境目を探す。
その時のウキから底取り用オモリまでの長さが、水深のおおよその目安になる。
ウキの浮力と底取り用オモリの重さが合っていないと変化が分かりにくいので、底取り用として適切な重さを使うことが前提だ。
カウンター付きリールや海図アプリで調べる方法もある
オモリとラインを使う以外にも、水深を数字で確認する方法はある。
カウンター付きベイトリールで測る
船釣りなどで使われるベイトリールには、ラインを何m出したか表示できるカウンター付きモデルがある。
こうしたリールなら、オモリを海底まで落とし、カウンターに表示された長さから水深を確認できる。
ただし、カウンターが表示するのは基本的にラインの放出量だ。糸巻き設定による誤差もあり、潮でラインが斜めになれば実際の水深とはずれる。
すでに持っているなら使える方法だが、堤防の水深を調べるためだけにカウンター付きベイトリールを購入するほどではないと思う。
後付けのラインカウンターを使う
リールにカウンターが付いていなくても、後付けのラインカウンターを使う方法がある。
例えば、プロックスのデプスチェッカーは、ロッドに取り付けてラインの放出量を測れる道具だ。
ラインをローラーに通して動いた長さを計測する仕組みで、製品によってデジタル式と機械式がある。
手持ちの竿とリールで水深を数字として調べられるが、取り付けやラインのセットが必要になる。こちらも堤防釣りでは少し大げさな装備かもしれない。
海図アプリで釣り場周辺の水深を確認する
現地でオモリを落とさず、事前に水深の目安を調べるなら海図アプリも使える。
例えば「海釣図V」のようなアプリでは、海底の深さを示す等深線を確認できる。釣り場の周辺がどのくらい深いのか、沖へ向かってどのように深くなるのかを調べる手掛かりになる。
ただし、堤防の足元まで細かい水深が表示されるとは限らない。また、海図の水深は基準となる水面から測った数値なので、現在の潮位によって実際の深さは変わる。
釣り場周辺のおおまかな水深や海底地形を知るには便利だが、立っている場所の真下が何mあるかを確かめるなら、実際にオモリを落とした方が分かりやすい。
普通の堤防釣りなら、ここまで専用の道具を揃えなくても、オモリとラインで十分に水深を探れる。
水深が正確に測れない場合
オモリを底まで沈めても、必ず正確な水深が分かるわけではない。
潮でラインが斜めになると実際より深く測りやすい
オモリが潮に流されると、ラインは真下ではなく斜めに伸びる。
例えば、実際の水深が10mでも、斜めに伸びたラインの長さは10mを超える。
この状態で出たラインの長さをそのまま水深として読むと、実際より深く見積もってしまう。
流れが強い場所では、オモリを重くしたり、潮が緩んだタイミングで測ったりすると誤差を減らしやすい。
それでもラインが大きく斜めになるなら、測定値はおおよその目安として扱うことになる。
着底までの秒数だけでは水深は分からない
メタルジグを沈める時には、着底までの秒数を数える方法がある。
例えば、同じジグを同じ条件で沈め、10秒で着底した場所と20秒かかった場所を比べれば、後者のほうが深い可能性がある。
ただし、沈む速さはジグの重さや形状、潮の流れ、ラインの抵抗などで変わる。
10秒で着底したから水深10mという計算はできない。
カウントダウンは深さの比較やレンジ管理には使えるが、水深をm単位で測る方法とは違う。
同じ堤防でも場所と潮位で水深は変わる
堤防の水深は、どこで測っても同じとは限らない。
足元は浅くても少し沖側で深くなっている場所や、足元から急に深くなっている場所もある。
そのため、足元で測った水深は、あくまでその位置の深さだ。沖に投げた仕掛けが着底する場所とは、深さが違うこともある。
また、潮が満ちれば水深は深くなり、引けば浅くなる。例えば潮位が1m下がれば、海底の位置が変わらない場所では水深も約1m浅くなる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
