夜の堤防から軽いタチウオテンヤを投げるなら、僕は基本的にケミライトを付けている。
一番の理由は、暗い海で仕掛けの位置や動きを確認し、テンヤを操作しやすくするためだ。
タチウオを光で寄せる効果も期待しているが、それ以上に、着水位置、潮に流される方向、表層付近のレンジ、巻く速度を目で確認できることが大きい。
僕が横須賀の堤防で使っているのは、緑色の50mm。餌から50〜80cmほど離した位置に付けるのが基本だ。
ケミライトなしでもタチウオ自体は釣れる。ただ、軽い餌付きテンヤを暗い海でゆっくり引く釣り方では、僕にとって外す理由があまりない道具になっている。
夜のタチウオテンヤでケミライトが役立つ場面
タチウオテンヤは、ただ巻きの速度や仕掛けを通す深さによってアタリが変わる。
明るい時間なら、海面近くのテンヤを見ながらその日の潮に合った操作を確かめられるが、暗くなってから釣りを始めると難しい。
ケミライトを付けていると、光が見える範囲では仕掛けの動きを目で追える。これが夜のテンヤ釣りではかなり助かっている。
軽いテンヤの着水位置が分かりやすくなる
僕がよく使う堤防用テンヤは2〜3号が中心で、重さは約7〜12g。キビナゴを付けて投げている。
メタルジグなどのルアーなら、夜でも着水した時の水しぶきが見えることがある。ところが軽いテンヤは、暗い海へ落ちても着水位置が分かりにくい。
ケミライトを付けると、キャスト中から光を追えるので、どの方向のどのあたりに仕掛けが入ったのか判断しやすくなる。
暗闇で着水地点を見失わずに済むことは、僕にとってかなり大きな利点だ。
潮に流される方向が分かり、お祭りにも気付きやすい
横須賀のタチウオ釣りでは、人が多い堤防で竿を出すこともある。
そんな場所では、自分の仕掛けがどこへ飛んで、潮でどちらへ流されているのかが気になる。
暗闇では、思っていた方向へキャストできていなかったり、着水後に潮で隣の釣り人の方へ流されたりしても、気付くのが遅れることがある。
ケミライトがあれば、光の動きから仕掛けが流れる方向を追いやすい。キャストミスにも早く気付けるし、ほかの釣り人とのライン交差や、お祭りを避ける判断にもつながる。
魚へのアピールだけでなく、周囲の釣り人と仕掛けを絡ませないためにも役立っている。
表層付近のレンジと巻く速度を確認しやすい
タチウオテンヤでは、狙った深さをできるだけ維持しながらゆっくり引くことを重視している。
同じテンヤを同じように巻いても、潮の流れや風が変われば仕掛けの動きは変わる。
明るい時間なら、浅いところを通るテンヤを見て、どれくらいの速度で引けば浮きすぎず、沈みすぎないのかを確かめられる。
夜はそれが見えない。
そこでケミライトを付けていると、表層から少し下の光が見える範囲では、仕掛けがどのように動いているのかを追いやすくなる。
例えば、光が予想より速く移動する、思っていた方向と違う方へ流れる、巻いているうちに浮いてくる。そんな変化を手掛かりに、巻き速度や沈める時間を調整している。
ケミライトは餌から離して付けているので、見ているのはテンヤそのものではない。正確な水深までは分からないが、表層付近の動きを判断する目印にはなる。
僕の場合、タチウオが釣れるようになるまでに一番時間がかかったのが、ただ巻きの速度感だった。だからこそ、夜でも仕掛けの動きを確認できる手掛かりがあるのはありがたい。
テンヤを沈めるカウントや、アタリが出る深さの探し方は別記事にまとめている。

ケミライトの見え方から潮の濁りも判断できる
これは同じ釣り場へ通うようになってから感じていることだ。
いつもの場所で、同じくらいの深さまでケミライトを沈めてみる。
普段より深くまで光が見える日もあれば、比較的浅いところで見えなくなる日もある。
月明かりや海面の状態でも見え方は変わるが、通い慣れた場所なら、ケミライトがどれくらいの深さまで見えるかが、その日の潮の澄み具合を考える手掛かりになる。
今日は水が澄んでいるのか、濁っているのか。タチウオからは仕掛けがどう見えているのだろうか。
そんなことを考えながら、その日の釣りを組み立てている。
タチウオのケミライトは緑50mmを基準にしている
ケミライトには色や長さの違いがある。
僕は現在、緑色の50mmを基本にしている。色やサイズを何度も変えるより、いつも同じものを使い、釣りの条件をそろえたいからだ。
緑・赤・青のどれがタチウオに効くのか
僕も赤や青のケミライトを試したことがある。
ただ、緑が一番釣れると判断できるほど、色による明確な釣果の違いはつかめていない。
今も緑を使っているのは、何となく安定している気がすることと、定番の色なので基準にしやすいからだ。
タチウオテンヤでは、タナ、巻く速度、テンヤの重さ、アシストフックなど、調整したい部分が多い。
そこへ毎回ケミライトの色まで加えると、何を変えたことでアタリが増減したのか分かりにくくなる。
だから、まずケミライトの色は緑に固定して、ほかの条件を探ることにしている。
25mm・37mm・50mm・75mmは何が違う?
ケミライトは長さが変わると、光の見やすさや重量も変わる。
ルミカのケミホタルシリーズでは、25mm、37mm、50mm、75mmなどが販売されている。それぞれの重量と視認距離は次のとおりだ。
| サイズ | 重量 | 視認距離 |
|---|---|---|
| 25mm | 約0.15g | 約15m |
| 37mm | 約0.55g | 約30m |
| 50mm | 約1.35g | 約50m |
| 75mm | 約3.40g | 約100m |
※ルミカ「ケミホタル」シリーズのメーカー公表値。視認距離は釣り人から光が見える距離の目安で、タチウオを寄せる距離ではない。製品によって仕様は異なる。
長いものほど遠くから光を確認しやすい一方、重量や抵抗も増える。特に2〜3号程度の軽いテンヤでは、仕掛けへ追加するものの重さも無関係ではない。
僕が使う50mmは、夜のキャストから表層付近の操作まで光を追いやすいサイズだ。現在のテンヤ釣りでは、この長さを基準にしている。
ケミライトは餌から50〜80cmほど離して付けている
色と長さに加えて、取り付ける位置も悩む部分だ。
僕は現在、テンヤに付けた餌から50〜80cmほど離れた位置を基準にしている。
ケミライトを餌のすぐ近くに置くのではなく、リーダー側へ少し離して付ける形だ。
取り付けにはライン対応の専用チューブやホルダーを使う。キャスト時にずれたり、仕掛けが絡んだりしないよう、固定状態も気にしている。
ケミライト以外の接続方法や、堤防用テンヤへの餌の固定方法は、仕掛けの記事で詳しく扱っている。

餌に近づけるか、離すかでも反応が変わる気がする
ケミライトの位置については、僕もまだ試行錯誤している。
まず仕掛けを見つけてもらいたい時には、ケミライトを餌へ少し近づけてみる。逆に、潮が澄んでいる時には、少し離した方がよいのではないかと考えることもある。
光と餌を近くに置くのか、少し離して光の存在を知らせるのか。その位置関係でタチウオの反応が変わる気がしている。
ただ、数cm、数十cmの違いでどこまで釣果が変わっているのかは分からない。
今のところ50〜80cmを基準にして、反応が気になる時だけ位置を少し変えている。
ショートバイトが続く時には位置を変えてみる
タチウオテンヤでは、餌を甘噛みされるようなアタリが続き、なかなか針に掛からないことがある。
餌が齧られていれば、少なくとも何かの魚が餌まで来ている。
そんな時、光を警戒しているのかもしれないと考えて、ケミライトを餌から少し離してみることがある。
掛からない理由は餌の噛まれ方や巻き速度、針の位置にもある。僕自身、ケミライトを離せば釣れると決めているわけではないが、アタリがあるのに食い込まない時には試している。
ケミライトなしでもタチウオは釣れるのか
ケミライトなしでもタチウオは釣れる。
実際、最近の横須賀では、暗い時間帯にケミライトを付けず、ルアーでタチウオを釣っている人を何人も見た。
中には、餌釣りの人より釣っている人もいた。
僕自身、最初の1匹を狙うなら餌テンヤが手堅いと思っているが、夜のルアー釣りでもよく釣る人がいることを実感した。
一方、僕もテンヤからケミライトを外して釣ったことはある。ただ、その状態でタチウオを釣った経験はない。
そもそもアタリが出ない時に外して試し、それでも釣れなかったので元へ戻す、という使い方だった。
これまで僕が釣ったタチウオは、すべてケミライトを付けていた時のものだ。
だからといって、ケミライトを付けたから釣れたとは言い切れない。その時間に魚が回遊してきた可能性もあるし、タナや巻き速度も釣果に影響する。
僕はタチウオが光に反応している感覚もあるし、ケミライトの集魚効果は期待している。餌からの距離によってアタリ方が変わるようにも感じる。
ただ、その効果が実際の釣果にどれくらい影響しているかは、まだ切り分けられていない。
それでも、僕が夜のテンヤ釣りでケミライトを使い続ける理由は変わらない。
どこへ投げたか、どちらへ流れているか、どのくらいの速度で引いているか。暗い海でも、それを少しでも把握しながら釣るアイテムとしては外せない。
緑50mmを餌から50〜80cmほど離して付ける。そこを基準にして、僕はタナや巻き速度の調整へ集中している。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
