横須賀の堤防でタチウオテンヤを投げていると、前回は表層で釣れたのに、次の釣行では中層より下まで沈めないとアタリが出ないことがある。
しかも、同じ夜でも反応する深さが変わる。さっきまで釣れていたレンジで突然アタリが止まり、沈めるカウントを変えると再び釣れることもあった。
テンヤでタチウオのタナを探すなら、着水後の沈下カウントを変えて上下を探り、アタリが出た深さと巻き速度を次のキャストでも再現するのが基本になる。
ただし、一度見つけたタナがその夜ずっと正解とは限らない。2026年の夏から秋にかけて横須賀で釣り続ける中で、その変化をかなり強く感じている。
タチウオテンヤのレンジは沈下カウントで探す
堤防から使うタチウオテンヤは、着水してから巻き始めるまでの時間を変えることで、異なる深さを探れる。
例えば最初は3カウントで巻き始め、反応がなければ5カウント、さらに8カウントと沈める時間を増やしていく。
この数字自体に決まった意味があるわけではない。同じテンポで数え、前のキャストより浅いところを通すのか、深いところを通すのかを比較するための目安だ。
最初から底まで沈める必要はない。浅いレンジから探り、反応がなければ中層、その下へと範囲を広げていく。
10カウントは水深10mではない
沈下カウントは、実際の水深を表す数字ではない。10カウント沈めたからといって、テンヤが10m沈んでいるわけではない。
テンヤの重さや形状、潮の流れ、ラインの抵抗、着水後に糸をどれくらい出すかによって沈下距離は変わる。
それでも、同じテンヤを使い、近い条件で同じように数えれば、前のキャストと似た深さから巻き始める目安になる。
正確に何m沈んだかを知るためではなく、釣れた時の操作をもう一度試せるようにするためのカウントだ。
同じカウントでも巻き速度とテンヤの重さでレンジは変わる
テンヤのレンジは、沈める時間だけで決まるわけではない。
同じ8カウントから巻き始めても、速く巻けばテンヤが浮き上がりやすくなることがある。反対に、ゆっくり巻けば比較的深いレンジを通しやすくなる。
さらに、沖から足元へ近づくにつれてラインの角度も変わる。最初に沈めた深さを、回収するまでずっと維持しているわけではない。
2号と3号でも沈み方が変わる
僕は横須賀の堤防では2〜3号の軽いテンヤを中心に使っている。
2号と3号では重さが違うため、同じカウントでも沈む距離が変わる。巻いている時の浮き上がり方や引き抵抗にも違いが出る。
実際、2号から3号へ変えただけで、アタリの数が増えたり減ったりしたこともある。
重さによって通るレンジが変わったのか、テンヤの動きが変わったのかまでは分からない。ただ、重さを変えると、それまで探っていた条件も変わる。
アタリが出た時には、何カウント沈めたかだけでなく、テンヤの号数と巻く速度も合わせて覚えておくと、次のキャストで条件を揃えやすい。
横須賀では夏から秋にかけてタナとアタリが変わってきた
2026年の夏から秋にかけて、同じ横須賀の堤防でタチウオを狙い続けているが、釣れ方がかなり変わってきた。
夏は多少タナがずれていても食ってきた
夏のタチウオは、今と比べると比較的簡単に釣れていた。
もちろんレンジを探すことは必要だったが、多少タナがずれていても食ってくる感覚があった。前アタリも多く、魚が餌に触っていることを感じ取れる場面が多かった。
その頃は比較的小さなタチウオが多かったので、まだ若い群れが多く、警戒心も低かったのではないかと考えている。
一方、秋になってからは、釣れるタチウオのサイズが大きくなってきた。反面、タナを少し変えるだけでアタリが出なくなるような、シビアな釣りになっている感覚がある。
単純に最近の横須賀でタチウオの群れが少なくなっている可能性もある。ただ、それだけではなく、魚が入っていても食わせるのが難しくなっているのではないか、とも感じている。
横須賀で実際にタチウオを釣った時間帯やテンヤの使い方はこちら👇

秋は前触れなく食ってくるアタリも増えた
アタリの出方にも違いがある。
夏は前アタリを感じることが多かったが、最近は前触れなくガツンと食ってくることが増えた。むしろ、前アタリがないまま突然掛かることの方が多く感じる。
また、キビナゴの尻尾だけを齧られていることも増えた。
別の魚が触っている可能性もあるが、タチウオが慎重に餌へアタックしているのかもしれない。現時点では、どちらなのか判断できていない。
ただ、夏と秋で同じようにテンヤを引いていても、魚の反応はかなり違う。最近は以前より、どのレンジを通しているのかを細かく意識するようになった。
穏やかな日と海が動く日でも当たる深さが違った
海況によっても、反応するレンジに違いを感じている。
比較的穏やかな日は表層寄りでアタリが出ることが多かった。一方、海面がバシャついていたり、潮が大きく動いていたりする日は、中層からさらに深いところで反応が続いたことがある。
僕のカウントで10以上沈めないとアタリが出なかった日もあり、その日は深めのレンジを通すことでタチウオを何匹も釣ることができた。
これまでによく釣れた日は、むしろ海が動いていた日の方が多い。
海況だけでタチウオの深さを決められるわけではないが、表層で釣れなければ少しずつ下を探る。この判断につながった経験だ。
同じ夜でもタナは変わる|アタリが止まったら探し直す
僕が最近特に感じているのが、タチウオのタナは一晩の中でも大きく変わるということだ。
前回の釣行では表層だったのに、次は中層、さらに次は中層より下まで入れないと反応しない。そんな日ごとの違いもあるが、日暮れから夜10時頃までの数時間でもタナが変わることがある。
潮の動きが変わった時、月明かりが出てきた時、風が強く吹き始めた時。それまで続いていたアタリが、突然なくなることも珍しくない。
そうなると、タチウオの群れがどこかへ行ってしまったのかと思う。
ところが、そこで沈下カウントを変えて別のレンジを通すと、再びアタリが出ることがある。
もちろん、本当に群れが移動していることもあるだろう。ただ、アタリが消えたことと、その場から魚がいなくなったことは同じではない。
さっきまで釣れていた深さで反応がなくなったら、そこだけにこだわらず、上や下へ探り直してみる。この操作で釣果につながった経験が何度もある。
アタリが出たレンジを次のキャストで再現する
レンジを探してアタリが出たら、その時の操作が次の基準になる。
例えば、3号のテンヤを8カウント沈め、ゆっくり巻いている途中でアタリが出たとする。
次のキャストでも同じ3号を使い、8カウント沈めて近い速度で引けば、前回と似た条件を試せる。
その時、沖で食ってきたのか、手前へ寄せてから食ってきたのかも手掛かりになる。
僕が横須賀で釣っている場所でも、かなり足元へ近づいてからタチウオが掛かることがある。沖と手前ではラインの角度が違うため、同じ速度で巻いていてもテンヤの通る深さは変わる。
同じ操作で再びアタリが出るなら、ひとまずその条件を続ける。反応がなくなったら、カウントを増減させてレンジを探り直す。
最初からテンヤの重さ、巻き速度、沈下カウントを全部変えてしまうと、どの変化が効いたのか分かりにくくなる。まずはカウントを変えるなど、一つずつ条件を動かした方が比較しやすい。
横須賀で夏から秋までタチウオを追いかけてきて、以前より強く感じるようになったのは、レンジを見つけることと同じくらい、釣れていたレンジが変わったことに気付くのも重要だということだ。
タチウオが何mにいるのかを毎回正確に測ることは難しい。それでも、カウントと巻き速度を基準にすれば、魚の反応を見ながら探る深さを調整できる。
夏には多少タナがずれていても釣れた魚が、秋には細かく探さないと食ってこない。そんな変化も含めて、テンヤの釣りは思っていた以上に奥が深い。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
