海釣りでは、上手い下手や道具より先に「場所と時期」を見ることが大事だと思っている。
僕の感覚では、釣果を左右する要素の7割くらいが、場所・時期・時間帯・その日の魚の入り方。残り3割が、釣り方、判断、技術、仕掛けや道具だ。
もちろん7:3に統計的な根拠があるわけではない。東京湾や相模湾で釣りを続けてきて、今のところ一番しっくりくる感覚だ。
釣れない時期に、そこにいない魚を狙っても釣れない。逆に魚がいる場所と時期に入れれば、初心者でも釣れる。
だから釣れない時ほど、ルアーやロッドを疑う前に「今ここに狙っている魚がいる可能性は高いのか」を考えるようにしている。
海釣りは、上手さや道具より先に場所と時期を見る
ここでいう7割は、「釣れる舞台に立てているか」という意味に近い。
接岸していない魚を狙っていたら、どれだけルアーを替えても厳しい。逆に回遊が入って魚影が濃ければ、多少釣り方が雑でも魚に触れられることがある。
これは技術や道具が重要ではないという話ではない。
魚がいる条件が揃ったところから、技術や道具の差が効いてくる。
同じ場所で同じ魚を狙っていても、一人は何十匹、隣では数匹という差は普通に起こる。レンジ、誘い、仕掛け、手返し、ルアーやタックルの差が、そこで初めて大きく見えてくる。
釣れない時に何から疑えばいいのか迷う場合は、こちらでも整理している。

「場所」は釣り場の名前だけではない
同じ堤防や海釣り施設でも、釣り座が少し違うだけで釣果が変わることがある。
妻と一緒に同じ仕掛け、同じ餌、同じタナで釣っていて、妻だけよく釣れたこともある。某海釣り施設でも、隣では釣れているのにこちらにはほとんど反応がないという経験を何度もした。
一時期はアジがどの釣り座を通りやすいのかかなり見ていた。橋脚がいくつもある中でも、少しズレた場所だけ反応が出やすいこともあった。
水深や地形、潮の当たり方など理由はいろいろ考えられるが、毎回きれいに説明できるわけではない。
それでも同じ場所へ通っていると、「この辺はアジが通りやすい」といった傾向は少しずつ見えてくる。
魚が通りやすい場所があること自体は7割側。その差を知って釣り座を選ぶことは、経験や知識として3割側に入ってくる。
釣れる確率を上げたいなら、同じ場所に何度か通う
場所と時期を知るには、結局のところ現場へ行くのが一番早い。
1回では「釣れた」「釣れなかった」で終わる。でも僕の場合、同じ場所へ3〜4回通うと、その場所の癖が少しずつ見え始める。
この時間に反応が出る、この辺を魚が通る、少し横へ動くと水深が変わる。そういう情報が自分の中に残っていく。
初心者なら、最初はその地域を知っている経験者と一緒に行くのもかなり大きい。技術を教えてもらう以上に、その時に釣れる可能性が高い場所と魚を選んでもらえるからだ。
初心者向けの釣り船も似ている。船長が魚を探してポイントへ入ってくれるので、自分だけでは難しい「魚がいる場所へ行く」という部分をかなり助けてもらえる。
釣り動画の「このルアーで釣れた」は条件込みで見ている
釣り動画やサイトでは、「このルアーが釣れた」「このワームが効いた」「この動かし方で反応が出た」といった情報を参考にすることが多い。
ただ、その結果には「その時、その場所に魚がいた」という前提も含まれている。
釣りでは、具体的なポイントを細かく公開しないことも珍しくない(自分もそうだ)
人が集中するのを避けたり、その場所を守ったりする意味もあるので、これは自然なことだと思う。
そのため動画を見る時は、ルアーや動かし方だけではなく、映っている範囲で分かる時期、海の状況、魚影なども含めて見るようにしている。
別の場所で同じワームを使っても、魚影、水深、ベイト、潮、プレッシャーが違えば同じ結果になるとは限らない。
僕自身、東京湾や相模湾で釣りをするので、離島や魚影の濃い地域の動画を見る時は、同じ釣果をそのまま期待するというより、その地域との条件差も含めて見ている。
それでも、なぜそのルアーを選んだのか、なぜそのレンジなのか、反応がなくなった時に何を変えたのかはかなり参考になる。
地域が違っても、釣り人がどう考えて次の一手を選んでいるのかは自分の釣りへ持ち帰れる。
釣果そのものを真似するというより、判断の仕方を参考にする感覚に近い。
7割が揃えば、残り3割の差はかなり大きい
場所と時期が大事だからといって、道具や技術の差が小さいわけではない。
飛距離が必要ならロッドやラインが効く。狙ったレンジを通すならルアーの重さや性格が効く。仕掛けやフックの違いが釣果差になる場面もある。
海釣りではないが、例えば僕もよくやるエリアトラウトでは、この3割側の差が特に分かりやすい。
管理釣り場では「魚がいる」という前提でスタートできるので、レンジ、巻き速度、ルアー、カラー、通し方などに集中できる。魚がいるのに釣果差が出るので、上手い人が何を変えているのかも見えやすい。
エリアトラウトで「魚がいるのに釣れない」とき、何を見て再現性を作っていくのかはこちら👇

海でも、魚が入っていることが分かった瞬間は同じような感覚になる。おかっぱりのタチウオでは、群れが入るとレンジ、速度、重さ、誘い方で反応が変わる。餌釣りでもタナや誘い方で差が出る。
魚がいると分かったら、そこからは3割を詰める。
実際に横須賀でタチウオを狙った時の時間帯やレンジはこちら👇

まず魚がいる場所と時期、その後に技術と道具
海釣りで釣れる確率を上げたいなら、まず魚がいる可能性が高い場所と時期へ行く。
同じ場所へ通って癖を知り、魚がいると分かったところから、釣り方、仕掛け、ルアー、道具を詰める。
上手さや道具より先に、魚がいる条件を見る。
僕の中では、これが海釣りで一番先に置いている判断基準だ。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
