堤防で釣っているとき、突然の強い風に“海の空気が変わる瞬間”がある。
さっきまで普通に立てていた場所なのに、竿が煽られ、足元の波が一段強くなる。
その違和感に気づいたのは、風速が「7m」を超えたタイミングだった。
この日をきっかけに思ったのは、「風は数字で判断した方が安全だ」ということ。
経験や勘は大事だけど、海の危険は“気づいた瞬間には遅い”ことがある。
堤防は陸続きで安全に見えるけれど、実は海のエネルギーが最初にぶつかる場所。
SUP釣りでも堤防でも同じで、風速のラインがそのまま安全のラインになる。
この基準が分かるだけで、海での事故から一歩遠ざかれる。
風速ごとの堤防“安全ライン”
風速の数字は、初心者にとってそのまま行動判断そのものになる。
ここでは「釣り場でどう感じるか」に合わせて整理した。
● 風速 1〜3m:初心者が“普通”だと感じる風
・仕掛けもまっすぐ落ちる
・糸ふけが少ない
・波も穏やか
→ 初心者が最も安心して釣りできる時間帯。
● 風速 4〜5m:堤防が“少し忙しくなる”風域
・ルアーは明確に横へ流される
・サビキ仕掛けも流れ始める
・足元にかぶる水しぶきが増える
→ 経験者は続行OK。初心者は“無理しない方がいいライン”。
● 風速 6〜7m:実質的な“撤収基準”
このラインが最も重要で、僕自身が堤防釣りで撤収基準としている。
理由:
- 足場の悪い堤防ではバランスを崩しやすい
- 波が周期的に強くなる(足元まで来る)
- 竿が煽られてフック事故が増える
- ラインが制御できずトラブル多発
- 帰りの荷物運搬が危険レベル
→ 堤防で“撤収推奨”。ストレスで楽しくないレベル。
● 風速 8〜10m:経験者でも“釣りどころではない”風
・仕掛けが沈まない
・波が斜めに撃ち上がる
・荷物が飛ぶ
・ランディング不可
→ この風域は「危険回避」が最優先。
なぜ“7mで撤収”なのか?(判断の核心)
1)風は「一気に7m」ではなく“3→5→7”と段階的に悪化する
気づいたときには、体感より数字が1〜2段階上がっていることが多い。
2)人が危険に気づくタイミングは「数字より遅い」
- 足元がザワつく
- 水面に白波が増える(=風速5m〜)
- 竿がブレて操作しにくくなる
→ この時点で“実測6〜7m”に入っていることが多い。
3)堤防は「風 × 足場 × 波」で一気に危険度が増す
堤防には意外とリスクが多い。
- 手すりが無い
- 足元が濡れやすい
- 波が直接当たる
- テトラが近い
これらが重なると7mは危険域に突入する。
堤防で使える「撤収チェックリスト」
- 白波が出た(=風速5〜6m)
- 竿のガイドが風で鳴き始めた
- 足元の波が周期的に高くなってきた
- ラインが弧を描いてまっすぐ落ちない
- 立っているだけで踏ん張る必要がある
→ 2つ当てはまったら撤収準備。
→ 3つ以上当てはまったら“即撤収”。
初心者への最終結論
- 風速 1〜3m:最高に釣りやすい
- 風速 4〜5m:やりづらくなってくる
- 風速 6〜7m:撤収ライン
- 風速 8m〜:そもそも釣りは諦める
堤防は安全なように見えて、じつは風と波の影響をそのまま受ける“最前線”。
数字で判断するだけで、海はぐっと安全になる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
