SUP釣りはエントリーから釣り、帰還まで、基本は座り姿勢で行う。
スタンドアップパドルという道具を使ってはいるけれど、 釣りの実態はボートフィッシングにかなり近い。
水面との距離は近く、視点は低い。 その状態で水面反射・太陽光・風・飛沫をまともに受け続ける。
SUP釣りでは、釣果以前に
「安全に状況を判断できるかどうか」が、釣りが成立するかどうかを左右する。
海底の起伏が見えない。 エントリーや帰還ポイントが判断できない。
岩の位置や浅瀬の変化が把握できない。
これらはすべて、「見えない」ことから生じるリスクだ。
だからSUP釣りにおける偏光サングラスは、
「釣るための装備」以前に、「釣りを成立させるための装備」だと考えている。
SUPで偏光サングラスが必要になる理由
SUPフィッシングは、
目にかかる負担が想像以上に大きい。
理由はシンプルで、
水面との距離が近く、遮るものが何もない環境に長時間さらされるからだ。
SUP釣りでは、次のような要因が同時に重なってくる。
- 強烈な水面反射
- 長時間の直射日光と風
- ルアーやフックの跳ね返りリスク
- 潮や水飛沫による目への刺激
まず一番大きいのが、水面反射。
海面や湖面からの反射光は非常に強く、
偏光グラスなしでは、
目が削られるような感覚になることもある。
次に、長時間の直射日光と風。
SUP釣りは遮蔽物がほぼなく、
数時間にわたって太陽と風を受け続ける。
この状態が続くと、
目が乾き、疲労が蓄積し、
集中力が目に見えて落ちてくる。
さらに、ルアーやフックの跳ね返りリスク。
SUP上は不安定になりやすく、
キャストや回収時にルアーが
予期せぬ方向へ跳ねることがある。
このとき、
目の保護がない状態はかなり危険だ。
加えて、潮や水飛沫。
SUPではパドル操作や波の影響で、
常に細かい飛沫が顔まわりにかかる。
塩分や水分が目に入ることで、
違和感や痛みが出やすく、
これも確実に疲労の原因になる。
こうした条件が重なるSUP釣りでは、
偏光グラスは
「見えやすくするため」以前に、
目を守り、集中力を保つための装備
として必要になる。
磯場SUPで偏光サングラスが「安全装備」になる瞬間

磯場でSUPを出すとき、
偏光グラスの有無は
「釣れる・釣れない」以前の問題になる。
理由は単純で、
下が見えないと、判断そのものができなくなるからだ。
磯場SUPでは、偏光グラスの有無によって
次の場面での判断精度が大きく変わる。
- エントリー前の足元確認
- 帰還ルートの判断
- SUP下の擦れ回避
まず、エントリー前。
SUPを出す場所の足元が、
砂なのか、ゴロタなのか、
尖った岩なのか。
偏光グラスがないと、
水面反射で輪郭が潰れ、
「なんとなく黒い」くらいの情報しか得られない。
一方で、偏光グラスがあると、
岩質や起伏、藻の有無まで把握できる。
この時点で、
出していいか・やめるべきかの判断精度が大きく変わる。
次に、帰還ルートの判断。
磯場SUPは、
出た場所にそのまま戻れるとは限らない。
波向きや風でズレた結果、
浅瀬、岩、藻場を避けながら
戻る必要が出てくる。
ここでも、下が見えないと選択肢が消える。
「行けそう」か「危ない」か以前に、
そもそも何があるのか分からない状態になる。
さらに、SUP下の擦れ。
磯場では、
SUPの真下に岩がある状況が普通に起きる。
偏光で底が見えていれば、
岩を避けるライン取りができる。
見えなければ、
「擦ったかもしれない」という不安を抱えたまま進むことになる。
その結果、
無理な上陸、無理な帰還を選びやすくなる。
磯場SUPで一番危険なのは、
判断できない状態で動くことだと思っている。
だからこそ、偏光グラスは釣具ではなく、
判断を成立させるための安全装備になる。
磯場SUPは、
「下が見えない=判断不能」
この一点が、
偏光グラスの価値を決定づけている。
SUP下面の擦れ防止という視点

SUPで釣りをしていると、
想像以上にボトムとの距離が近い場面が多い。
特に磯場では、
水深があるように見えても、
実際にはSUPの真下に岩があることが普通にある。
少し風や波で流されただけで、
船体が一気にボトムへ近づく。
このとき、
下が見えているかどうかで結果が大きく変わる。
偏光グラス越しにボトムが見えていれば、
「このまま行くと擦る」という判断が早い。
岩を避けてラインを修正したり、
一度パドルで位置を戻したりと、
小さな調整で済む場面が多い。
逆に、下が見えない状態だと、
気づいたときにはもう遅い。
「今、擦ったかも?」
という感覚だけが残り、
実際にどこに当たったのかも分からない。
SUPは、
一度大きく擦るとダメージが残りやすい。
細かい擦れの積み重ねも、
確実に船体の寿命を削っていく。
偏光グラスがあると、
こうした擦れの多くは未然に避けられる。
つまり、偏光グラスは
「見え方を良くする道具」ではなく、
船体ダメージを減らすための装備として機能する。
SUP下面の擦れ防止という視点で見ると、
偏光グラスは完全にギアの一部だ。
釣果や快適性の前に、
SUPを長く使うための装備。
この役割は、
実際に磯場でSUPを出してみないと、
なかなか気づきにくい部分だと思っている。
実際に使った偏光サングラスと視認性の変化

今回のSUP釣行で使用した偏光グラスは、
ゼクー ステルス(イーズグリーン)。
レンズは、
偏光レンズメーカーとして大手の TALEX(タレックス)製。
磯場SUPという条件下で、
このレンズがどう見えたか。
ここでは「事実」と「見え方の傾向」だけを整理しておく。
まず感じたのは、
水面反射の消え方がかなり素直だということ。
ギラつきを一気に消すタイプではなく、
反射を抑えながら、
水中の情報をしっかり残す方向の見え方。
磯場では、
岩の輪郭、砂地との境目、藻の有無が、
不自然さなく浮き上がって見えた。
「急に見える」というより、
最初からそこにあったものが整理されて見える
そんな感覚に近い。
この見え方のおかげで、
エントリー前に足を置く場所の岩質を確認しやすかった。
滑りそうな岩、
角が立っている岩、
水に沈んでいるけど危なそうな場所。
そういった情報が、
一瞬で判断できる状態になる。
帰還時も同じで、
浅瀬の位置や、
SUPを寄せても問題なさそうなラインが、
かなり読みやすかった。
特に印象的だったのは、
SUP直下の見え方。
船体の下にある岩や起伏が把握できることで、
擦れそうな場面を事前に避けられた。
結果として、
エントリーから釣り、帰還まで、
判断に迷う時間が明らかに減った。
このセクションでは、
あくまで「使った事実」と「見え方の傾向」まで。
レンズ特性や細かな比較については、
別記事でしっかり書く予定だ。
偏光あり/なしで何が違ったか(写真比較)
同じ場所、同じ角度で、 偏光グラスあり/なしを撮り比べてみた。
言葉で説明するより、 写真を見れば一瞬で分かる差だと思う。

偏光なしでは、 水面反射が強く、 岩や海底の輪郭が白く潰れて見える。

一方で偏光ありだと、 反射が抑えられ、 岩質、起伏、浅瀬のラインがはっきり分かる。
特に違いが出たのは、 磯場のゴツゴツした岩と、 その周囲の浅い水深。
「見えているつもり」だった情報が、 実際にはかなり削られていたことに気づく。
SUP釣りでは、 この差がそのまま判断精度に直結する。
釣果以前に、 エントリー・釣り・帰還を成立させるかどうかの差だ。
*写真よりも実際で見た海の方が違いは大きく感じる
釣果以前に「集中力」がまったく違う

偏光グラスをかけていて、
一番差を感じたのは、
正直なところ釣果そのものよりも集中力だった。
水面反射を受け続けていると、
自覚がないまま、目は確実に疲れていく。
さらにSUPでは、
風・潮・水飛沫が、常に顔まわりに当たる。
その状態で長時間水面を見続けると、
視覚的なストレスが少しずつ蓄積していく。
偏光グラスがあると、
水面反射が抑えられ、
目に入る情報が整理される。
結果として、
目の疲労が明らかに少ない。
これは、
単なる「快適だった」という話ではない。
SUP釣りでは、
集中力の低下=判断力の低下になる。
判断力が落ちれば、
無理なライン取りや、
危険な帰還判断につながりやすくなる。
つまり、
集中力の余裕=安全余力。
偏光グラスは、
「釣れるための装備」というより、
釣りを最後まで成立させるための装備だと感じた。
どんなSUP釣りで特に効果が大きいか
偏光グラスは、
どんなSUP釣りでも役に立つ装備ではある。
ただ、実際に使ってみて、
特に効果が大きいと感じたシチュエーションははっきりしている。
- 磯場SUP
- 浅場が多いフィールド
- エントリー・帰還がシビアな場所
- 長時間漕ぐ釣行
まず、磯場SUP。
エントリー前に、
下の岩質が見えるかどうかで、
リスクの取り方がまったく変わる。
岩がゴロゴロしているのか。
砂地なのか。
藻が張っているのか。
これが見えない状態では、
安全かどうかの判断そのものができない。
浅場が多いフィールドでも同じだ。
SUPは想像以上にボトムに近く、
見えていれば避けられる接触や擦れが多い。
特に帰還時は、
波・うねり・風の影響で、
ライン取りの余裕がなくなる。
そのときに、
下が見えているかどうかは、
安全性に直結する。
そして、長時間漕ぐ釣行。
目の疲労が溜まると、
集中力と判断力は確実に落ちる。
SUPでは、
「疲れたけど、もう少しだけ」
この判断が一番危ない。
偏光グラスは、
釣果を伸ばす装備というより、
リスクを増やさないための装備として、
効果が大きいと感じている。
SUP偏光サングラス選びで重視すべきポイント
SUPで使う偏光グラスを選ぶとき、
最初に考えるべきなのは「色」ではない。
それよりも、
どんな役割を担わせるかをはっきりさせるほうが重要だと思っている。
色よりも「反射除去性能」
SUPでは、
水面反射を直で受け続ける。
そのため、
どんな色かよりも、
どれだけ反射を消してくれるかが一番効いてくる。
海底や岩質が見えるかどうか。
エントリーや帰還の判断ができるかどうか。
これらはすべて、
反射除去性能に大きく左右される。
軽さとズレにくさ
SUP釣りは、
座っていても体は常に揺れている。
漕ぐ。
振り向く。
前屈みになる。
そのたびにズレるグラスは、
集中力を確実に削ってくる。
軽くて、
顔にしっかりフィットすること。
「かけていることを忘れる」
くらいが理想だ。
視界の歪みが少ないこと
偏光グラスは、
視界がクリアであることが前提。
歪みがあると、
距離感や水深の把握を誤りやすくなる。
SUPでは、
その小さな誤認が、
そのままリスクにつながる。
目を守る装備であるという前提
SUPで使う偏光グラスは、
「釣るための道具」というより、
目を守る装備だと思っている。
強い日差し。
風。
飛沫。
ルアーやフックの跳ね返り。
これらから目を守ることが、
結果的に釣りを成立させる。
SUP偏光グラス選びは、
スペックやブランドよりも、
安全と集中力をどれだけ支えてくれるかで考えるのが、
一番しっくりくる。
Zeque STELTH イースグリーンはこの全てを満たしてくれる釣りにおける僕の相棒だ。
SUP釣りだけでなく、エリアトラウトでも愛用している。
まとめ|SUPでは偏光サングラスは「釣果装備」ではない

SUPでは、 偏光グラスは「釣果を伸ばすための装備」ではない。
見えないと、判断できない。
判断できないと、無理をしてしまう。
無理をしないために必要なのが、偏光グラス。
エントリーの判断。
帰還ルートの見極め。
SUP下の擦れを避けるライン取り。
これらすべては、 「ちゃんと見えている」ことが前提になる。
SUP釣りにおいて、 偏光グラスは後回しにする装備ではない。
最初に揃えておくべきギアのひとつだと思っている。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
