釣りとキャンプを往復するようになって、ずっと悩んでいたのがクーラー問題だった。
夏はどれだけ氷を入れても溶ける。
冬でも温度の維持はシビア。
ハードクーラーを何台買っても「絶対的な安定」はなかった。
そんな中で初めて“壁を超えてきた”のが ICECO APL20 だった。
ポータブル冷蔵庫はすごい。
ヤバいのは「電源ありの性能」もだが、 **電源が切れてからの持久力が、半端なかった。**
ICECO APL20 のスペック(最低限だけ抜き取る)

- 容量:20L(魚も横置き2Lペットも食材も入る黄金バランス)
- 温度設定:−20℃〜20℃
- 重量:約11kg(冷蔵庫のジャンルではかなり“軽い”)
- 素材:アルミ外装(見た目が反則級にかっこいい)
- 電源:AC / DC / ポータブル電源(3WAY)
- 断熱:極厚フォーム(これが後で効いてくる)
スペック表だけでは普通のポータブル冷蔵庫に見える。
でも実戦投入すると印象が180度変わった。
実際に使って分かった「APL20の核」
APL20を使い始めた理由は、夏のSUP釣りで飲み物が一瞬でぬるくなるから。
そこからキャンプ、車中泊、真夏の遠征に持ち出すようになり、最終的にこう感じた。
→ APL20は“冷やす力”ではなく、“冷たさを維持する力”が別格。
アルミの質感は所有感が強く、デザインも無駄がない。
専用ケースから出すと毎回テンションが上がる。
武骨なキャンプサイトにもスッと馴染み、 車内で使っても邪魔しない。
冷蔵庫とは思えないほど軽く、男性なら余裕で持ち運び可能。
その上、保冷能力と消費電力のバランスが最高だ。
今では釣りもキャンプも、APL20無しでの運用は考えられないレベルになった。
実験①|フル電源稼働(−20℃設定)

実験で使った電源は DABBSSON 600L(768Wh) 設定温度はMAXの −20℃。
実測は −14℃までだった。
測定位置の問題もあるけど、ここは事実として扱う。
それでも20Lの庫内が常にマイナス温度帯。
消費は軽く、12時間運用でも安心できる余裕があった。
実用は −5℃で十分なので、実際の運転時間はもっと伸びる。
実験②|電源が切れてからの“異常な持久力”
ここがAPL20の真価だった。
ポータブル電源が 0% になったのは 実験開始から「21時間後」。 その時点で…
- 氷残量:100%
- 庫内温度:−14℃
つまり、電源が切れる瞬間まで完全に冷えた状態を維持していた。当然といえば当然だが。
しかし、ここからが本番。
電源オフ後の推移
✔ 電源オフ → 3時間後(実験開始24時間後) 氷残量:95% 庫内温度:8℃
✔ さらに2時間後(26時間後) 氷残量:85% 庫内温度:10℃
✔ さらに3時間後(29時間後) 氷残量:75% 庫内温度:11℃
✔ さらに3時間後(32時間後) 氷残量:35% 庫内温度:15℃(ここで終了)
結論:電源オフでも「11時間」強の保冷が成立
ペットボトル氷1本+広い庫内でこの温度推移ははっきり異常。
APL20は断熱性能が強すぎる。
ポータブル冷蔵庫は“電源が命”のはずが、 APL20はオフでもハードクーラー以上に踏ん張った。
この結果は信頼性に直結する。
キャンプでの実測|APL20はどれくらい電力を使うのか

APL20はスペック上「ECO 22W / MAX 29W」とされているけど、実際のフィールドではどう動くのか。
キャンプ・釣り・車中泊で何度も使ってみて、だいたいの“現場値”が固まった。
結論からいえば、ほぼスペック通りの消費電力を実現している。
ここでは EcoFlow DELTA3 を母体にして、APL20と他のデバイスを同時に使った時の実測をまとめる。
- APL20 単体(ECO 22〜29W): 外気25〜30℃で安定
- APL20 + ランタン2個: 合計 28〜35W
- APL20 + スマホ充電: 合計 32〜40W
- APL20 + iPad作業: 合計 35〜42W
- APL20 + USB電気毛布: 合計 35〜37W
- APL20 + 上記すべて同時(全部盛り): 約130W前後
特に印象が強かったのは、USB電気毛布を入れてもそこまで跳ねないところ。
冬キャンプでも運用がラクになる。
DELTA3(1000Wh)ポータブル電源では実際どれくらい持つ?

まず前提として、冷蔵庫は常に同じ電力で動いているわけではない。
APL20の消費電力は22〜29W前後が実測値だが、庫内が冷えている間はほぼ電力を使わず、コンプレッサーが動く短い時間だけ電力が消費される。
オンとオフの比率は概ね3:7〜4:6くらいのイメージで、平均すると実効値は15W前後に落ち着く。
20Lクラスの冷蔵庫全般が「実働10〜20W」で落ち着くため、APL20はその中でも省電力帯に入る冷蔵庫といえる。
DELTA3(1000Wh)での持ち時間(実動値70%換算)

ポータブル電源はインバーター変換や内部ロスがあるため、実際に使える電力量は約70%〜80%が目安になる。
DELTA3(1000Wh)なら、実動値として「700Wh前後」が現場でのバッテリー容量と考えると余裕を持って使える。
- APL20 単体: 約25〜40時間(平均15W/季節と庫内設定温度により稼働時間は大きく変わる)
- APL20 + スマホ + iPad: 約18時間前後
- APL20 + USB電気毛布(弱): 約16〜18時間
これはあくまで計算値だが、実際のキャンプではこの参考値よりも長持ちに感じる。
もちろん季節や設定温度にもよるが、APL20は「電力負担が少ない冷蔵庫」だと僕は実感している。
電源問題をどうクリアするか(実運用での最適解)

消費電力がわかったところで、実際どうやって運用していくのか。
APL20は断熱性能がかなり高くて、省電力性能も優秀だ。
僕の使用方法は以下になる。
キャンプでは Delta 3 × 走行充電で“無限運用”

僕はキャンプでは EcoFlow Delta 3(1000Wh)を電源ベースにして、APL20を常時回している。
昼間に買い出しや観光で車を動かすタイミングで EcoFlow 800W Alternator Charger を使って走行充電。
これで実質電源切れとは無縁になる。
APL20は短時間(1時間前後)なら電源なしでも庫内温度はそこまで落ちない。
車移動でDeltaを充電して戻ってくるだけで、ずっと安定運用できる。
大袈裟にいえばガソリンが続く限り無限ループが可能だ。
釣り・SUP・デイキャンでは Dabbsson 600L を使う

日帰り釣りやドライブでは、軽くて持ち運びしやすい Dabbsson 600L を選んでいる。
768WhあればAPL20は丸1日余裕で動く。
実験でも「MAX設定で21時間稼働 → 氷100%キープ」という結果が出ていて、この組み合わせは本当に強い。
最適な組み合わせが必ずある

電源運用は「どうするか」に悩むより、「最適な組み合わせを作る」ほうが早い。
- キャンプ…Delta 3 + 走行充電で無限運用
- 釣り…Dabbsson 600L で1日余裕
- 電源なしでも約11時間キープできる断熱構造
- アプリ接続で温度管理が圧倒的にラク(後述する)
この4つが揃って、APL20は“外遊び用冷蔵庫の完成形”と呼べるレベルになった。
アプリ接続が圧倒的に便利(温度管理のストレスが消える)
APL20で一番“助かった”と感じたのが、アプリで温度を確認できるところだ。
使う前は正直そこまで期待していなかったが、実際に触ってみると生活レベルで手放せない。
スマホからできる操作は、
- 庫内温度チェック
- 運転モードの切り替え(ECO/MAX)
- 電源状態の確認
- 誤作動防止ロック
いちいちフタを開けずに確認できるのが大きい。
キャンプで焚き火している時も、SUPの準備中でも、釣りの仕掛け結んでいる時でも、スマホをサッと見れば「ちゃんと冷えてるか」がすぐわかる。
フタが“好きな角度で止まる”ギミックが便利すぎ
APL20のフタには地味そうで実はヤバいギミックが仕込まれている。
途中で手を離しても、その角度で止まる
ヒンジの硬さが絶妙に調整されていて、フタを途中で止めても勝手に閉じない。
- 全開
- 半開き
- ちょい開け
どの角度でもピタッと自立する。
両手がフリーになる快適さがデカい
魚や飲み物を取り出す時、両手が完全に空く。
クーラーでありがちな「片手でフタ押さえながら片手でゴソゴソ」が完全に消える。
釣りでもキャンプでも、作業ストレスが明確に減るギミックだった。
APL20の“軽さ”は想像以上に実用的だった
マンションのエレベーターが止まった日に、APL20を両手で抱えて5階まで階段で上がることになった。
正直「これは無理だろ」と思っていたが、やってみたら普通にいけた。
- 出発前(空の状態) → 両手で余裕
- 帰り(魚+氷で重量アップ) → それでも階段5階を持ち上げられた
冷蔵庫というカテゴリを考えると、この携行性はかなり異常。
軽さ × 冷却力 × 消費効率が実用レベルで成立しているのがAPL20の本質だ。
見た目が強いだけじゃなく、“現場で実際に運べる冷蔵庫”になっている。
APL20を本気で運用するなら“専用ケース”のオプションもある

ケースは保護より“運用効率”を底上げするギアだった
専用ケースを使う前は「傷防止くらいだろう」と思っていたが、実際はそれだけじゃない。
釣りとキャンプの往復で、APL20を車へ放り込む時の気楽さが段違いで、雑に扱っても心が痛まない“精神的余白”を生む。
- 衝撃吸収でガタつきに少しでも対抗できる
- 他ギアと擦れてもアルミ天板が守られる
- 車の積載で位置が安定する
- 雨や汚れもむき出しに比べれば気にしなくていい
道具を気にしすぎない状態にしてくれる。
外側ポケットで“電源系が全部まとまる”
サブポケットには電源ケーブル・シガーケーブル・アダプタ類を全部入れられ、「あれどこ?」がゼロになる。
釣りもキャンプも、準備のストレスが減る恩恵はかなり大きい。
断熱が1層増えることで“わずかに保冷力が伸びる”
APL20は断熱性が元々バグっているが、ケースを重ねるとさらに強化が期待できる。
電源なしでも更に安心して放置できる。
そして“たまにケースを外す時間”が楽しい
ケースを外してむき出しのアルミを眺める瞬間がある。
ピカピカで、要素が削ぎ落とされた工業デザインは見るだけで心地よい。
キャンプサイトの夕方にコーヒー飲みながら眺めると、ただの冷蔵庫じゃなく“道具としての美しさ”が立ち上がる。
キャンプでの使い心地
APL20はキャンプで完全に主役になった。
- 氷が絶対に溶けない安心感
- 冷蔵庫として使える快適さ
- 肉・乳製品を入れたまま丸2日維持
- 真夏でもキンキンのドリンク
熱中症対策にも使えた。 冷やした水を頭からかぶるのは効く。
釣りでの実運用
SUP釣りの帰り道、車内でキンキンの飲み物が飲めるのは大きい。
釣った魚を冷やすときも、水氷を使えば完璧に維持できた。
APL20とピーコックIGN-100の二段構成は、 今のところ最強だった。
防災という視点で見たICECO APL20の使いどころ

APL20は、あくまで僕にとっては
キャンプや釣りといったアウトドア用途がメインのポータブル冷蔵庫だ。
ただ、実際に使い込んでいく中で、
「これ、防災でも普通に使えるな」と感じた場面がいくつかあった。
非常時でも“冷やし続けようとしない”という考え方

防災でポータブル冷蔵庫を使う場合、
家庭用冷蔵庫の代わりとしてすべてを冷やし続ける、という発想には無理がある。
APL20で現実的だと感じたのは、
本当に必要なものだけを、必要な時間だけ冷やすという使い方だった。
- 冷たい飲み物を一定時間確保する
- 体力維持のための食品を延命する
- 「全部ダメになる」という焦りを減らす
この割り切り方なら、
キャンプでの運用経験がそのまま防災時にも活かせる。
電源と組み合わせて“余裕を作る装備”になる

APL20は、単体で完結する防災装備ではない。
ポータブル電源や車の電源と組み合わせて初めて力を発揮する装備だ。
逆に言えば、
すでにキャンプや車中泊で電源周りを整えている人なら、
特別な追加装備を買わなくても、防災時の選択肢を一つ増やせる。
アウトドアでの「いつもの使い方」が、
そのまま非常時の安心感につながる。
この点は、かなり大きいと感じている。
防災“専用”にしなくていいという安心感
防災装備としてしか使えない道具は、
どうしても出番が減り、使い慣れないまま本番を迎えがちだ。
APL20は、
キャンプや釣りで日常的に使えるからこそ、
いざという時にも自然に扱える。
防災のために買った、というより、
普段使っている道具が非常時にも役に立つ。
この距離感が、僕にはちょうどよかった。
APL20の良いところ
- 見た目が最高(所有感MAX)
- 冷やす・維持するどちらも強力
- 電源OFF後の持久力が規格外
- 持ち運べる軽さ(冷蔵庫基準)
- 釣り・キャンプ・車中泊すべてハマる
- 防災視点でも役立つアイテムになる
弱点と注意点
- ポータブル電源がないと本領は出ない
- 満タンはそれなりに重い
- 広さゆえに「空気を冷やすコスト」はある
- 真夏にMAX冷却で長時間は電力必須
- 庫内のアルミ板は張り合わせ構造なので隙間に水が染み込む
水漏れにだけは要注意。
海水を直接入れて釣った魚の運搬はできない。液漏れしそうなものはビニールやジップロックに入れての運用が必要。
ただ、弱点を理解して使えば問題はない。
どんな人に向く?

- 釣り+キャンプを本気で両立したい人
- 真夏の遠征をする人
- ハードクーラーの限界を感じている人
- 車中泊で確実に冷やしたい人
- ギアの見た目にも全振りしたい人
- 防災にも役立つ小型冷蔵庫がほしい人
個人的にはこれを買っておけば間違いないアイテムだと思っている。
迷いに迷って購入したが、僕は現状とても満足している。
まとめ|APL20は「冷やす道具」ではなく“安心を買うギア”
APL20は数字では測れない部分が大きい。
電源ありでも、なしでも強い。
見た目でもテンションが上がる。
釣りもキャンプも一気にレベルが上がった。
安心して冷やせる道具は、アウトドアの質を変える。
APL20はまさにその役割を担うギアだった。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
