止水ポンドで迷うとき、実はルアーやカラーよりも「今どの層を通しているか分からない」ことの方が多い。
水が濁っていて魚は見えない。水深もあって、表層なのか中層なのか、それともボトム付近なのか判断がつかない。
そんなときに助けになったのが、巻き上げという動作だった。これは釣るためのテクニックというより、レンジを把握するための手段に近い。
反応が出た「位置」を基準にする
巻き上げで大事なのは、魚が反応した瞬間の状況をできるだけ覚えておくことだ。
例えば、こんな情報。
- ボトムを取ってから何秒後に反応が出たか
- 巻き始めてからどれくらいの距離だったか
- 水面から見て、どのあたりの高さだったイメージか
これらは正確な数値じゃなくていい。「だいたいこの辺」という感覚で十分だと思っている。
重要なのは、その日の魚が反応したレンジを一度、言語化できること。
反応が出た高さ=その日の基準レンジ
巻き上げで反応が出たら、その位置をその日の基準レンジとして考える。
ボトムから少し上なのか。中層の下なのか。駆け上がりに差しかかる辺りなのか。
一匹釣れただけでも「今日はこの高さに魚がいるかもしれない」という仮説が一つ立つ。
次の一投では、そこをもう一度通すように意識する。スピードを近づける。同じ角度でトレースする。
こうしていくことで、見えない止水ポンドでも釣りに再現性が生まれてくる。
見えない場所だからこそ「基準」が効く
クリアな釣り場なら、魚の位置を見て調整できる場面もある。
でも、止水で濁りが入っている場所では、それができないことの方が多い。
だからこそ、一度でも反応が出たレンジは貴重だ。
巻き上げは、ボトムから上までを一度で探れる。その中で「魚が反応した高さ」を拾える。
この特徴が、巻き上げをレンジ探索の動作として使いやすくしている。
巻き上げは「探るための釣り方」

巻き上げは、最初から釣り切るための動作ではないと思っている。
まずは探る。反応が出た場所を見つける。そこから釣りを組み立てていく。
その入口として、巻き上げはとても分かりやすい。
見えない止水ポンドで「今、何をしているか分からない」状態から抜け出すための、一つの軸になる釣り方だと感じている。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
