クーラーボックスの断熱材でよく聞く「真空断熱パネル(VIP)」と、Peacockのクーラーなどに採用される「真空断熱構造(魔法瓶構造)」。
どちらも“真空”を使うため似た名前だが、仕組みも性能もまったく別物。
この記事では、初心者でも一発で理解できるように「役割」「構造」「どちらが強いのか」を分かりやすくまとめた。
目次
真空断熱パネル(VIP)とは?|部分的に“真空化したパネル”
VIPは、内部を真空に近い状態にした断熱板(パネル)を、クーラーボックスの側面や底に埋め込む方式。
- パネル部分だけが真空
- それ以外の面は発泡ウレタン・EPSなど通常断熱材
- 比較的軽く、価格も抑えられる
- 高性能だが「全面真空」ではないので熱の入り道は残る
釣りクーラーの上位モデル(DaiwaやSHIMANO)が採用する方式で、保冷力と価格のバランスが優秀。
真空断熱構造(魔法瓶構造)とは?|“容器全体を真空層で囲う”方式
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家庭用魔法瓶と同じ構造で、内側容器と外側容器の間を丸ごと真空層で囲う。
- クーラー全体が真空層で覆われる
- 熱の侵入が極めて少ない(ほぼ遮断)
- 保冷性能は市販クーラーで最強クラス
- 価格が高い・重量が重い・構造が複雑
代表例がPeacock IGN-100であり、真夏の車内(50℃環境)でも氷が残るほど性能が高い。
比較表|VIP と 真空断熱構造の違い
| 項目 | 真空断熱パネル(VIP) | 真空断熱構造(魔法瓶方式) |
|---|---|---|
| 断熱範囲 | パネル部分のみ | 容器全体が真空層 |
| 断熱性能 | ★★★★☆(高い) | ★★★★★(最強クラス) |
| 熱の入り道 | パネル以外は通常断熱材 | きわめて少ない |
| 重量 | 普通〜やや重い | 重め |
| 価格帯 | 中価格帯 | 高価格帯 |
| 耐衝撃性 | 強い | 弱め(強い衝撃に注意) |
| 代表例 | Daiwa・SHIMANOクーラー | Peacock IGN-100 |
| おすすめ用途 | 釣り/夏キャンプ/1泊用途 | 真夏の車内/長時間の食材管理 |
どちらが“より冷える”のか?結論は用途で変わる
釣り・1泊キャンプ → VIPで十分。 真空パネルは軽さ・価格・性能のバランスが最も良い。
真夏の車内・半日以上の高温環境 → 魔法瓶構造が圧倒的。
これは構造的に熱の侵入量が桁違いに少ないため。
まとめ|「真空」でも仕組みが違えば性能は別物
VIPは“局所的に真空を使ったパネル”。 魔法瓶構造は“容器全体が真空層”。
- 使いやすさと価格 → VIP
- 保冷性能の最大値 → 魔法瓶構造(IGN-100)
同じ“真空”でも、どこを真空にするかで保冷力はまったく変わる。
目的に合わせて使い分けるのが、クーラー選びでいちばん失敗しない方法。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
