釣具屋でスプーンのコーナーに立つと、カラーと同じく迷うのが「重さ」だと思う。
0.4g、0.6g、0.8g、1.0g、1.3g、1.6g、1.8g、2.0g…。
想像以上に細かく分かれていて、エリアを始めた当初どれを選べばいいのか全くわからなかった。
軽い方が食いそうな気もするし、重い方が扱いやすそうな気もする。
でも、本当のところ「gで何が変わるのか」が見えないと、ずっと迷ったまま、スプーンを買い続ける羽目になる。
重さはただの数字ではなく、
レンジとスピード、この2つを動かしている。
と、ちゃんとわかるまで僕は結構な時間がかかった。
まず変わるのは「沈む速さ」

スプーンの重さで最初に変わるのは、沈む速さ。
- 軽い → ゆっくり沈む
- 重い → 早く沈む
沈む速さが変わるということは、通せるレンジが変わるということ。
表層をふわっと見せたいなら軽めが扱いやすい。
逆に、深いポンドやボトムをしっかり探りたいなら、ある程度重さがあった方が安定する。
「今日はどの層に魚がいるか」。
その距離を調整しているのがg。
次に変わるのは「巻けるスピード」

もうひとつ大きく変わるのが、引けるスピード帯。
- 軽いスプーンは、速く巻くと泳ぎが破綻しやすい
- 重いスプーンは、ある程度速く巻いても安定しやすい
放流直後のように魚の動きが速い場面では、少し重さがあった方がテンポよく攻めやすい。
渋くなってスローに見せたい場面では、軽いスプーンが生きることもある。
gは「沈み方」だけでなく、「どのスピードで見せられるか」も変えている。
だから最初は“万能なg帯”から始める

0.4gから2.0gあたりまでお店に並んでいるのが今のエリアの普通。
ただ、いきなり端の重さを選ぶと、状況が少し変わっただけで使いづらくなる。
最初の基準としては、1.4g〜1.6g前後が使いやすく出番も多い万能帯の重さだ。
1.4g〜1.6g前後は、沈みすぎず浮きすぎず、スピードもある程度自由が効く。
まずはここで「基準の感覚」を作ってみると、その後に違う重さを増やすときも判断がしやすくなるのでおすすめ。
軽い重さはどんなときに出番が来る?

0.4g〜0.8gあたりは、かなり繊細な領域。
- プレッシャーが高い日
- 流れが弱いストリームの溜まり
- 表層をスローに見せたいとき
に選ぶことが多い重さになる。
ハマると強いけれど、扱いも少しシビアになるし、沈みにくいので深場を攻めるのには向かない。
最初からここを軸にするより、基準を持ってから触る方が感覚が掴みやすいと思う。
重い重さはどんなときに使う?

1.8g〜2.0gあたりは、攻め寄り。
- 放流直後
- 水深があるポンド
- 流れが強いストリーム
早く沈めて、早く通す。
テンポを上げたい場面では頼れる重さになる。
1.0gという“少し軽い基準”も使いやすい

1.6gが万能タイプの基準だとしたら、1.0gは“少し軽い側の基準”になる。
極端に繊細というほどではない。
でも、1.6gよりゆっくり見せやすく、シルエットも小さいので、魚の反応を得やすい。
魚の反応が強すぎず弱すぎず、なんとなく噛み合わない日や時間帯。
そんなときに1.6gから少し落として1.0gにすると、急に当たりが出ることが本当によくある。
軽すぎないから操作は安定する。
それでいて、重すぎないから食わせに寄せられる。
よく飛んで距離を稼げるスプーンもあるから割と広範囲も攻めやすい。
最初の1枚としても十分扱いやすいし、
1.6gを基準にしたあとに触ると、重さの違いやその効果がはっきり分かる重さでもある。
重さは「レンジ」と「スピード」を動かす

スプーンのgは、魚のサイズを選んでいるわけではなく、
魚がいる層と、魚が反応できる速さを調整するレバーみたいなイメージだ。
最初は真ん中(万能なg)を持ってみる。
そこから軽くするか、重くするかを選んでいくとスプーンの展開がしやすくなると思う。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
