放流直後は釣れる。
でも、少し時間が経つと急に難しくなる。
この変化を「スレた」「食わなくなった」で片付けると、毎回同じところで詰まりやすい。
実際に起きているのは、魚が消えたわけでも、ルアーが急に合わなくなったわけでもない。
魚のレンジが、時間経過とともに移動している場面が多い。
この記事では、放流後に起きやすいレンジ変動を「マップ」として整理する。
ルアー選びより先に、今どの高さに魚が落ち着いているかを掴むための考え方。
放流直後(0〜5分)|中層が一番騒がしい時間

放流直後の魚は、まだ環境を把握しきれていない。
流れ・光・人の位置、そのすべてが未整理の状態。
この時間帯は、中層〜やや上に反応が集まりやすい。
ストリームなら流芯寄りに出やすい。
判断は速く、反射的に口を使う個体が目立つ。
派手め・速めでも成立しやすいのはこのタイミング。
ここで大事なのは、数を伸ばすことより「どのレンジで反応が出たか」を覚えること。
この後の組み立てすべての基準になる。
初期沈下(5〜15分)|レンジが割れ始める
放流から少し経つと、反応が一段落ち着く。
ただし、これは「終わり」ではない。
魚は中層から上下に散り始めている段階。
同じ群れでも、追う魚と止まる魚に分かれていく。
ここで起きやすいのが、
「ルアーが合っていない」と早合点すること。
ズレているのはルアーではなく、通している高さのことが多い。
同じルアーでも、10cm前後レンジを動かすだけで反応が戻る場面がある。
定位化フェーズ(15〜40分)|1匹ずつ拾う時間
この時間帯が、放流後いちばん長く、いちばん難しく感じやすい。
魚はそれぞれ居場所を決め、動きが少なくなる。
見えている魚ほど反応が出にくい。
流れのある場所では、魚は流れに頭を向けて定位する傾向が強い。
正面から入るルアーは、避けられる場面が多い。
反応が出やすいのは、斜め後ろから、レンジを崩さず通せたとき。
このフェーズでは連発は起きにくい。
「レンジが合った瞬間に1匹」それを積み重ねていく釣りになる。
下層吸着(40分〜)|魚は消えていない

さらに時間が経つと、魚はボトム〜ボトム直上に落ち着きやすくなる。
動きは少ない。
ただし、いなくなったわけではない。
ここで重要なのは、
釣れない=魚がいない、ではないという認識。
多くの場合、触れていないだけの状態。
流れのヨレ、底の変化、わずかな段差。
魚はそうした「楽な場所」に吸着している。
このマップの使い方

放流後は、
魚が急に動かなくなったのではなく、レンジの重心が少しずつ下がっていると考えると組み立てやすい。
人は「さっき釣れた世界」に留まりやすい。
魚は「今いちばん楽な世界」に移っていく。
釣れなくなる理由は、
ルアーやテクニックより、
自分の立っているレンジがズレたことにある場面が多い。
今はどのフェーズか。
魚はどの高さに落ち着いているか。
まずそれを決めてから、ルアーを投げる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
