見えている。
反応もある。
それなのに、口を使わない。
こういう場面は、つい「レンジが合っていない」と言いたくなる。
ただ、ズレているのは水深だけじゃないことが多い。
同じ高さを通しているつもりでも、スプーンの重さが違うだけで、食う/食わないがはっきり分かれることがある。
ここで起きているのは「魚がいない」でも「ルアーが悪い」でもなく、成立する条件が変わっているという話だ。
そのズレが、実釣ではどんな形で出やすいのか。重量ごとに整理してみる。
人が増えた後に起きるレンジ変化

朝イチは普通に釣れていたのに、人が増えた途端に反応が止まる。
このタイミングで「魚が消えた」と感じやすいけど、実際は同じレンジに残っていることも多い。
水深は変わっていない。
変わっているのは、その水深で“成立する重さ”だ。
具体的には「許容できる波動」と「違和感の量」。そして、それを一番大きく左右しやすいのがスプーン重量になる。
スプーン重量の本質|1.8g・1g・0.6gの役割
1.8gは「レンジを切る」ための重さ
1.8gは、深く探るためだけの重さではない。
流れ、ライン角度、魚の向き。こういう要素が絡んで「同じレンジを通しているつもり」になりやすい場面で、通過の仕方を一度切り替えるための重さになる。
だから同じ高さを引いている感覚でも、1.8gに変えた瞬間に口を使うことがある。水深が変わったというより、成立して見える通り方に寄った、という方が近い。
1gは基準点。判断の輪郭を出す重さ
1gは万能ではない。けれど、すべての判断の基準になりやすい重さだ。
釣れているのか、ズレているのか。その輪郭は、まず1gを通して初めて見えやすくなる。
釣れないからといって最初に1gを外すと、「何がズレているのか」が分からなくなりやすい。1gは答えというより、測るための重さとして置いておくと強い。
0.6gは「そこに置く」ための重さ
0.6gは、レンジを上げるための軽さではない。
魚の前に、違和感を増やさずに存在させるための重さ。プレッシャーが上がった後ほど、この方向が効く場面が出やすい。
同じコースでも、1gだと見切られるのに0.6gだけが残ることがある。動かしすぎず、追わせすぎず、ただ置く。0.6gは、魚の警戒線を越えにくい重量として働く。
レンジのズレは、水深の話だけじゃない

同じ水深、同じコース。
それでも、重さが違うだけで反応が変わる。つまりズレているのは水深ではなく、成立していない重さのほうかもしれない。
魚はいる。ただ、その重さでは食えないだけ。そう考えると整理が早い場面がある。
よく起きる判断のズレ

釣れなくなると、レンジを大きく動かしたり、カラーを先に疑ったりしがち。
でも実際は、重さを一段階ずらすだけで噛み合う場面が多い。
1.8g・1g・0.6g。この3つを「切る/測る/置く」として役割で整理できると、「魚がいるのに食わない」時間は確実に減っていく。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
