最初に堤防へ行ったとき、海は穏やかで「ここなら安全そう」と思っていた。
でも、ある日ふと足元を見たら、さっきまで乾いていたコンクリに薄い水の帯が伸びていた。
「あれ?」と思った次の瞬間、周期の短い波がもう一段強く押し寄せてきた。
堤防は安全に見えるのに、海のエネルギーが最初にぶつかるのは“堤防の足元”。
これを知らない初心者ほど危険な行動をしてしまう。
ここでは、堤防で“波が危険に変わる瞬間”をどう見抜くか、そして迷わず撤収するための最低ラインをまとめた。
堤防で「波が危険に変わるサイン」
数字よりも大事なのは、海面と足元の“変化”。
初心者ほど波高を見て判断しがちだけど、危険は波の高さではなく「周期」と「足元」に現れる。
● 足元が濡れ始める(最重要)
堤防で一番危険なサイン。濡れている場所=直前まで波が来ていた場所。
ここから先へ絶対に入らない方がいい。波は“突然ではなく、周期で強くなる”。
● 周期が短くなる(同じ間隔で強い波が来る)
波の高さではなく、間隔が詰まる方が危険。一定周期で足元まで押してくる波は「セット」が来る前触れ。
● 海面がざわつき、白波が混ざる
風速5m前後のサイン。海が水平ではなく“じわっと盛り上がる”ような動きになったら撤収準備。
● 波が斜めに上がってくる
堤防の角・段差・出っ張りに当たると波が斜めに跳ね上がる。
とくに朝マズメや風向きが変わったタイミングは要注意。
● 足場の“ザワつき”が増える
波が強くなる前触れ。堤防全体の空気が変わるように感じる。経験的にも、この違和感は当たることが多い。
初心者が“絶対にやらない方がいい”行動(波編)
● 足元ギリギリまで前に出る
堤防は“下から突き上げる波”が最も危険。手前に見える乾いた部分は、たまたま波が途切れているだけ。
● 波が強くなっても「あと1投」をやる
釣果に集中すると周りが見えなくなる。海は急に悪化するので、違和感を感じたら即撤収でいい。
● 波の来る側に荷物を置く
ルアーボックス・クーラーが波で濡れると片付けが大変になる。荷物は必ず「壁側」へ寄せる。
● サンダルで行く
堤防のコンクリは意外と滑りやすく、濡れると危険度が2段階上がる。初心者こそ靴が命を守る装備になる。
● 風波が強い日にテトラへ降りる
初心者のテトラは本当に危険。波の力と高さが読めない状態で降りると事故率が跳ね上がる。最悪落ちて死ぬ。
“撤収すべき波”の基準
初心者でも迷わないように、もっとも分かりやすい撤収ラインだけを置いておく。
① 足元が濡れた瞬間 → 即撤収
これは絶対。濡れた場所=直前に波が来た場所。次はもっと強い波が来る。
② 周期の短い波が続いた → 撤収準備
波が「1段 → 1段 → 1段」と続けて押してくるようになったら危険域。
③ 白波+風向き変化 → そもそもやらない
風向きが岸向き、そして白波が増えてきたら最初からやらない判断も必要。
初心者への最終結論
- 足元が濡れたら終わり
- 周期が詰まったら準備
- 白波が出たら今日はやらない
堤防は“安全に見えて危ない場所”。でも撤収ラインを持つだけで、事故率は一気に下がる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
