磯では、危険はじわじわ来るのではなく一瞬でスイッチが入る。普段は穏やかに見えていても、たった一つの条件がそろった瞬間に状況が180度変わる。
僕自身、何度か“あと少しでアウトだった”場面を経験してきた。どれも判断が遅れていたら危なかったと今でも思う。
ここでは、磯で特に危険な4つのシナリオと、その場面を避けるための現実的な行動をまとめる。
① 高波に追われて逃げ遅れる
磯で一番怖いのは、突然普段のラインを超えてくるセットの大波。静かな海でも、数分おきに“別格”の一撃が混ざっている。
以前、僕も足元の一段上まで水が盛り上がってきて、本気で鳥肌が立ったことがある。あれがもう少し高ければ、帰路は完全に塞がれていた。
回避策:波の周期が長い日は前へ出ない。波の“肩”が盛り上がり始めたら撤退を最優先する。
② 足元が抜けて滑落し、そのままテトラへ落ちる
磯は乾いて見える場所ほど、実は滑る。海藻の薄膜や塩の膜は、日光だけでは乾ききらない。
僕も黒ヅミの岩を踏んだ瞬間、足が真横へ抜ける感覚があった。あのとき海側が近かったらと思うと、今でもゾッとする。
回避策:黒い岩・濡れた岩・光沢のある岩は踏まない。歩くときは必ず三点支持を基本にする。
③ 返し波にバランスを奪われ、海へ引き込まれる
波が足元に当たったあと、跳ね返った水が本流の波とぶつかると返し波が生まれる。
この返し波は、真正面から来る波より読みにくく、力の向きも毎回違う。僕も何度か足裏を“さっと持っていかれる”感覚を味わった。
一度バランスが崩れると、磯は段差が多いので体勢を立て直しづらい。
回避策:波の音が急に重くなったらその場から離れる。反射の方向を見て、立ち位置を高く・後ろへ変える。
④ 荷物が動線をふさぎ、逃げるスペースが消える
磯で荷物を持ちすぎると、“逃げる道”が一気に狭くなる。タックル、クーラー、バッグ……これらが足元に散らばると、転倒したときに身体を逃がす余白がなくなる。
僕も磯ブヨに追われて焦ったとき、足元の荷物が邪魔でバランスを崩し、片足が落ちかけた経験がある。
回避策:荷物は最小限に。置き場所は「帰り道をふさがない位置」に固定する。
最悪パターンは“知っていれば避けられる”
磯は怖い場所ではあるけれど、危険の形を知っていれば回避はできる。それぞれの危険は単体なら対処できても、複合した瞬間に事故につながる。
だからこそ、危険の兆しを早めに察知して、行動を先に変えることが何よりも大切になる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
