夜のキャンプ場で風が布を震わせると、急にテントが軽く感じる瞬間がある。
見た目は静かでも、風速5〜10mは“何となく打ったペグ”では耐えられない。実際、このラインはテントが一気に持ち上がる速度だ。
でも安心してほしい。力はいらない。必要なのは角度と位置取り——この2つだけだ。
目次
なぜテントは風で飛ぶのか?
テントが飛ぶ原因は「風」そのものより、引っ張り力が一点に集中することにある。
- 布が押し上げられて浮力が生まれる
- ガイロープの負荷が一点に集中する
- ペグが“回転”して抜ける(角度ミス)
特に多いミスは「ペグを垂直に刺す」こと。これがいちばん抜ける。
風速5〜10mの安全ライン
- 3〜4m:問題なし
- 5〜6m:固定が甘いと不安定になる
- 7〜8m:テントが揺れ始める
- 9〜10m:設営場所ミスで飛ぶ
ここを耐えるには、固定の「OS」を持つだけでいい。
テントを飛ばさない“固定OS”
① ペグの角度は「45度」
- テント側へ倒し気味に刺す
- 垂直はNG(抜ける方向と同じ。)
- 力が地面に逃げて抜けにくい
② ペグの長さは25〜30cmを基準にする
- 土:25cm
- 芝生:28〜30cm
- 砂地:30cm+V字2本
短いペグは強風の日にほぼ無力。
③ ガイロープは「60度」で張る
- 張りすぎ=切れる
- 緩すぎ=効かない
- 60度はテンションが最大になる角度
④ 強風の日は“V字2本打ち”で分散させる
- ガイロープの先端から左右にVの字でペグを打つ
- 力が分散し、抜けにくさが倍増
⑤ 地面が柔らかいときは石や土で補強
- ペグの根本に石を置く
- 土をかぶせて“圧”を掛ける
- 雨後の芝生は特に抜けやすい
設営場所で勝負の8割が決まる
- 木の裏側(天然の風よけ)
- 谷状の地形は避ける(風が加速する)
- 斜面下側に設営しない
- 入り口は常に風下に向けない
どれも“失敗しやすい”けど、どれも避けるだけで安定する。
初心者がよくやるNGポイント
- ペグを全部まっすぐ打つ
- ロープを張らない
- 風の正面にテントを向ける
- タープとテントを密着させる(風が乱流になる)
- 設営中に固定を後回しにする
結論:テントは“角度と分散”で飛ばなくなる
テント固定は筋力ではなく構造の理解だけ。
- ペグ45度
- ロープ60度
- 強風はV字2本
- 地形で8割決まる
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
