夏の停電で一番強い僕の中の疑問がこれだ。
「冷房って、何時間動かせれば安心なのか?(W数は幾つ必要なのか?)」
やっぱり長い時間動かせる数字が欲しくなる。
でも先に考えた結論を書くと、安全圏はWhでは決まらない。
決まるのは「時間の使い方」と「判断の余裕」だと現時点では思っている。
真夏の停電で人が一気に弱るタイミング
実際に真夏を想定して考えると、人が一気に消耗し始めるのはここだ。
・室温が30℃を超え、下がらなくなったとき
・汗が止まらず、睡眠が取れなくなったとき
・「このまま朝まで耐えるのか?」と考え始めた瞬間
この段階に入ると、体力より先に判断力が落ちる。
だから冷房の役割は「快適にする」ことではない。
判断力を保つための装置だ。
冷房は「常時運転」しなくていい

ここで多くの人が誤解する。
「冷房=つけっぱなし」ではない。
防災時の冷房は、
・室温を一度下げる
・身体を冷やす
・危険ラインから戻す
このために使う。
つまり間欠運転が前提だ。
つけっぱなし前提で計算すると、すべての電源は足りなく見える。
現実的な「安全圏」は何時間か

結論から言う。
冷房を6〜8時間、断続的に使えるなら安全圏に入る。
これは「丸一日涼しく過ごせる」という意味ではない。
・夕方〜夜に一度冷やせる
・就寝前に身体を落ち着かせられる
・朝まで耐える判断ができる
この余裕が生まれる時間だ。
逆に言えば、2〜3時間しか使えないと、判断はかなり厳しくなる。
安全圏に入ると「選択肢」が増える
冷房を数時間確保できると、何が変わるか。
選択肢が増える。
・今日は車に避難するか
・夜間だけ電源を回すか
・冷房を切って送風に切り替えるか
これを考えられる時点で、人はまだ冷静だ。
安全圏とは、「涼しい状態」ではなく、考えられる状態を指す。
Wh計算だけでは安全圏は見えない

よくある計算はこうだ。
「エアコン500W × 8時間 = 4000Wh」
これだけを直視すると、はっきり言って諦めてしまいたくなる。
でも現実は、
・実消費はもっと低いことが多い
・フル稼働は最初だけ
・設定温度で大きく変わる
そして何より、ずっと回す必要がない。
数字だけで判断すると、安全圏を自分から捨ててしまう可能性がある。
冷房を守る目的を一段下げる

防災で重要なのは、目的の再定義だ。
冷房の目的は、
「快適な生活」ではなく
「熱中症ラインから戻ること」
この一段下げた目的設定ができると、必要な時間は一気に短くなる。
安全圏を越えたら次の手を打つ

冷房で6〜8時間を確保できたら、次に考えるべきはこれだ。
・走行充電で回復できるか
・夜間の消費をさらに落とせるか
・車中泊や一時避難に切り替えるか
真夏に災害に遭った時の冷房は「最初の盾」であって、最終解決ではない。
盾で時間を稼ぎ、次の行動に繋げる。
冷房があるだけで、人は折れにくくなる

これは数字では測れない話だ。
冷房が使えるという事実そのものが、安心になる。
実際にフルで使わなくてもいい。
「使える」という選択肢があるだけで、人は落ち着く。
それが防災における冷房の最大の価値だと僕は思っている。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
