災害後の現場で、まず危険になるのは足元だった。
上から何かが落ちてくるよりも、
手を切るよりも、
一番最初にリスクが集中するのが「踏む場所」だった。
瓦礫、釘、割れたガラス、崩れたコンクリート、鉄骨の切れ端。
それらが水や泥に隠れて、
どこに何があるのか分からない状態で広がっている。
災害後の現場では、
足元が「見えない」「避けられない」「逃げられない」。
この三つが同時に起きる。
災害後の現場で「足元」が一番危険になる
作業は基本的に下を向いて行われる。
片付け、運搬、分別、撤去。
気を取られるのは手元や周囲で、
一歩一歩の足元まで意識を割き続けるのは難しい。
しかも、地面は平坦ではない。
崩れた家屋の残骸、
引きずられた物、
水に浸かったままの場所。
「踏み抜いたら終わる」という状況が、
日常として続く。
普通の長靴では足りなかった理由
一見すると、長靴を履いていれば大丈夫に見える。
防水できる。
泥にも入れる。
濡れない。
だが、それは平時の感覚だった。
災害後の現場では、
「踏み抜き」と「突き刺さり」が常にセットで存在する。
錆びた釘が飛び出した板。
割れたガラスや陶器の破片。
折れた鉄筋や鋭利な金属片。
普通の長靴では、
それらは簡単に貫通する。
一度でも足をやれば、
その時点で作業は続けられない。
鉄板入り長靴が「必須装備」だった現実
ボランティア装備として、
鉄板入り長靴は必須条件だった。
例外はなかった。
足を守れない人は、
現場に立てない。
それだけ危険が集中しているという、
現実的な判断だった。
鉄板入り長靴は、
快適な装備ではない。
重い。
蒸れる。
歩きやすくもない。
それでも、
「足を失わない」ためには必要だった。
水・泥・腐敗物が混ざった足元という現実
災害後の現場では、
水たまりがどこにでもある。
だが、その水はただの水ではない。
海水をかぶった場所。
中身の分からない衣装ケース。
冷蔵庫の中身が流れ出し、
時間が経って腐敗したもの。
そうしたものが混ざった水に、
足を突っ込むことになる。
見えないからこそ、
「何に触れているか分からない」状態になる。
防水だけでは、足りない。
踏み抜きと保護を前提にした装備が必要だった。
鉄板入り長靴を選ぶときの判断軸
災害対応として考えるなら、
判断軸はシンプルになる。
・踏み抜き防止の鋼板が入っていること
・つま先を守る先芯があること
・足首までではなく、できれば膝下まで覆うこと
・重さや快適さは割り切ること
ここでは、
軽さやデザインは優先しない。
足を守れなければ、
その場に居続けること自体ができなくなる。
発災直後から必要になる装備

ニトリルグローブが、
時間が経ったフェーズで効いてくる装備だとすれば、
鉄板入り長靴は、
発災直後から必要になる装備だ。
ヘルメットと同じ位置づけになる。
「あとで用意するもの」ではない。
最初から無ければ、
そもそも現場に立てない装備だった。
まとめ:足を守れないと、何もできない

手袋が破れても、
作業は続けられる。
だが、足をやれば終わる。
立てない。
動けない。
判断以前の問題になる。
鉄板入り長靴は、
地味で目立たない装備だ。
だが、
災害後の現場では最優先クラスだった。
足を守ることは、
その場に居続けるための条件だった。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
