磯は、装備よりも“動作のクセ”が安全を大きく左右するフィールドだ。
足場の変化、波の力、荷物の位置──判断が遅れた瞬間に危険側へ転ぶことがある。
ぼく自身、ヒヤッとした出来事はいくつもあった。
その経験を通して気づいたのは「安全は知識ではなく、反射で動ける型を持つこと」だった。
どれも簡単だが、積み重ねると事故率が驚くほど下がる。
道具は“足元から遠ざける”が基本姿勢
狭い岩場では、ちょっとした風や波で荷物が転がり、足元に入り込むことがある。
つまずいた瞬間、そのまま海側へ倒れかねない。
ぼくはSUPで染み付いた荷物管理のクセをそのまま磯にも持ち込み、「足元ゾーンには絶対に物を置かない」と決めている。
置く場所を毎回固定すると、無意識でも安全な導線を作れる。
竿は“陸側の窪み”に置くとロストが減る
磯のタックルロストは、風で揺れた竿が海側に倒れるのが典型パターンだ。
ぼくも一度やらかしてから、竿を置く位置を徹底的に見直した。
今は「陸側の凹み」「岩の自然なポケット」「海に向かって傾いていない場所」しか使わない。
特にルアー交換中は集中力が途切れやすく、この型が大きな保険になる。
波の“音”が変わった瞬間は危険ライン
磯では波を“見る”より先に“音で感じる”方が正確なことがある。
重くなる、響く、低音が混じる──こういう変化の直後に、必ず大きな波が押し寄せてきた。
これは強く残っている体験で、音が変わった瞬間に足が勝手に後ろへ下がるようになった。
視覚より聴覚の方が先に危険を察知する場面が多い。
3秒迷ったら“行かない”を正解にする
磯で「行けるかな…?」と感じた瞬間は、すでに危険側へ片足を踏み出している。
迷う理由は必ずどこかにあり、波の周期の違和感や足場の角度など、まだ言葉にならない情報が身体に届いている。
ぼくは“3秒考えて判断できない時点で撤退”をルール化している。
釣果よりも生還が大事。
迷ったら戻る──これを型にしてから事故の気配が激減した。
磯では「動作」が命を守る一番の装備になる。
型を身につければ、判断に迷わず安全を積み重ねられる。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
