釣り場に着いた瞬間、最初の5投でその日の“当たりレンジ”に近づけるかどうかは、ほぼ外的要因で決まる。
同じポンドでも「今日は浮く」「今日は沈む」という差が生まれるのは、魚の気分ではなく環境側の変化が作用しているから。
ここではレンジを左右する5つの外的要因を、僕が感じる目線で整理した。
釣り場や目線によって変動すると思うが、参考にしてもらえたら幸いだ。
1. 水温 ― 水面が冷たいか、下が冷たいか
レンジに最も強く影響するのが水温。
魚は自分に心地よい水温がある層に集まるため、表層と中層の温度差がそのままレンジ差を生む。
レンジが浮く条件
- 朝の冷え込みが強く、表層だけ冷えてしまう
- 日中に太陽が差して表層が暖まりやすい
- 冬〜早春で光を求めて浮きやすい日
レンジが沈む条件
- 前日より気温が高く、表層だけぬるい
- 水深1〜2mの方が安定した水温になりやすい
- 放流や濁りで表層が荒れている状態
ストリーム型では流れの温度差も影響し、冷たいインレット側は沈みやすい。
2. 光量(晴れ/曇り) ― 光が強いとレンジは沈む
トラウトは光が苦手。
光量が多いほどレンジは自然と下がり、ローライトほど浮きやすい。
レンジが浮く条件
- 曇りの日
- 雪・雨のローライト
- 朝夕の弱い光の時間帯
- 影が多いレイアウトの日
レンジが沈む条件
- 快晴で光が強い
- 無風で水面が鏡状態
- 日中の真上からの光が強い時間帯
朝は浮いていた魚が、太陽が出た瞬間にスッと沈むのはよくある現象。
3. 気圧 ― 上がる日は浮き、下がる日は沈む
魚の浮き袋は気圧に連動するため、気圧変化はレンジ変化に直結する。
レンジが浮く条件
- 高気圧が張っている安定日
- 雨上がりで急に気圧が上がったタイミング
- 寒波後に晴れへ切り替わった日
レンジが沈む条件
- 雨・雪・低気圧接近中
- 曇り続きで気圧が低い日
- 風が強い荒れ予兆のタイミング
特に“低気圧 × 濁り”が重なる日はスプーンで届かない深さまで落ちることがある。
4. 流れ ― 水が動くと魚は浮き、止まると沈む

流れには酸素量が多く、魚が活動しやすい。
そのため流れがある → 浮く / 流れが止まる → 沈むの関係が生まれやすい。
レンジが浮く条件
- インレットの流量が多い
- 雪解けや雨後で流れが強い
- 風で水面が動いている
レンジが沈む条件
- 無風で水面がピタッと止まっている
- ストリームでも流れが弱まっている日
- 濁りで流れの酸素量が減っている状態
ストリーム型は特に「強流 → 浮く」「緩流 → 沈む」がそのまま釣果差になる。
5. プレッシャー ― 人が増えるほどレンジは沈む

最も見落とされがちなのが、釣り場プレッシャー。
人が多くなるほど魚は下へ逃げ、逆に空いているときほど浮きやすい。
レンジが浮く条件
- 朝イチの無プレッシャー状態
- 平日の空いている日
- 放流直後
レンジが沈む条件
- 休日で満員の時間帯
- 強いアクションが投げ込まれ続けている状況
- 昼以降の全体渋りタイム
特に休日午後は「人が多い」だけでレンジが1段深くなるケースが多い。
結論 ― 最初の5投は“外的要因”で決まる

水温、光量、気圧、流れ、プレッシャー。
この5つを見てから最初のレンジを決めるだけで、1投目の精度は大きく上がる。
レンジが合うとスプーンのg選び・カラー選び・巻きの速度まで全部噛み合い、結果として一日の釣果が大きく変わる。
逆にレンジを外すと、どれだけルアーを変えても“合っていない理由”がずっと続く。
五つの外的要因を読むのは、上級者が無意識でやっている「初動レンジの決め方」の本質そのもの。
素人だけど、道具は検証して選ぶ。
