防災用にポータブル電源を選ぼうとすると、だいたい同じところで止まる。
容量はどれくらい必要なのか。
W数は足りるのか。
結局、どれを買えばいいのか。
でも実際に、災害を「自分の生活」に引き寄せて考え始めると、少し違う感覚になる。
電源選びで一番大事なのは、スペックではない。
「何を、何時間、守りたいか」だ。
ここが決まらないまま数字だけを追うと、準備はいつまでも終わらない。
防災で電源が必要になる瞬間は4つしかない
災害時に電源が必要になる場面は、思っているより多くない。
- 命を守る(冷房・暖房)
- 食を守る(冷蔵庫・冷凍庫)
- 衛生を守る(照明・給水・トイレ周り)
- 判断力を守る(スマホ・通信・情報収集)
この4つ以外は、正直「なくても何とかなる」ことが多い。
テレビがつかなくても生きられる。
電子レンジが止まっても死なない。
でも、暑さで判断力が落ちると危険になる。
食材が腐ると体調を崩す。
暗闇と情報不足は、不安を一気に増幅させる。
だから最初に考えるべきなのは、
自分は、この4つのうち何を最優先で守りたいのか。
容量(Wh)を考える前に決めるべきこと

多くの人が最初に見るのが、容量(Wh)だ。
でもこれは順番が逆になることが多い。
先に決めるべきなのは、次のことだ。
- 何を動かすか
- 何時間、連続で使いたいか
- 夜を越える必要があるか
- 翌日に回復手段があるか
これが曖昧なままWhだけを見ても、あとから必ず迷いが出る。
容量は「安心の数字」ではある。
ただし、それは使い方が決まっている場合に限る。
「ポータブル電源単体」で完結しない理由

実際に使ってみると、ここはかなりはっきりする。
ポータブル電源は、単体では長期戦に弱い。
- 一度空になれば終わり
- 充電できなければ、ただの箱になる
どれだけ大容量でも、回復できなければ時間と一緒に削れていく。
だから防災では、電源を「モノ」としてではなく、流れとして考える必要がある。
防災電源は「システム」で考えることにしている

現実的な防災電源を熟考した結果、僕の場合以下の構成になるに至った。
- 主力:ポータブル電源
- 回復:走行充電(車)
- 補助:ソーラーパネル
- 前提:節電という判断
どれか一つが欠けると、継続性は一気に落ちる。
電源は「量」ではなく、「回し続けられるか」で価値が決まる。
この視点に立つと、容量の見え方も変わってくる。
目的が決まると、電源選びは一気に楽になる

冷房を守りたい人。
冷蔵庫を最優先したい人。
とにかく通信だけは切らしたくない人。
目的が違えば、正解の電源も運用もまったく変わる。
逆に言えば、目的さえ決まれば「買う・買わない」も含めて判断は楽になる。
判断を先に作っておくと全てが楽になる

自分の作りたい環境をイメージして逆算していくと判断がしやすくなる。
そして判断が楽になると、無理をしなくて済む。無駄も確実に少なくなる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
