防災の話になると、どうしても「どれだけ守れるか」を考えがちだ。
でも実際に災害を想定して準備を進めると、避けて通れない現実がある。
ポータブル電源ですべては守れない。
だから本当に重要なのは、「何を守るか」より先に、「何を守らないかを決めておくこと」だ。
防災で一番消耗するのは「迷い」だ
災害時、人は一気に判断を迫られる。
エアコンをつけるか。
冷蔵庫を優先するか。
照明を増やすか。
このとき一番体力と電力を奪うのは、実は消費電力そのものではない。
「どうしよう」と考え続けること自体が消耗になる。
だから、防災では事前に「切るもの」を決めておく価値がとても大きい。
ポータブル電源は「延命装置」だ

防災におけるポータブル電源の役割は明確だ。
生活を維持するための装置ではなく、判断力を保つための延命装置。
冷房も冷蔵庫も照明も、すべてを通常通り使うための道具ではない。
「今は生き延びる」「今は頭を冷やす」ための時間を稼ぐ装置だ。
この前提を外すと、電源はすぐに枯渇する。
最初に切るべきものは「快適性」だ
防災で最初に切るべきなのは、意外と分かりやすい。
生活の快適性を上げるためだけの電力。
例えば、
・複数部屋の照明
・娯楽目的の家電
・常時稼働させなくても成立する機器
これらは「不便」にはなるが、「即危険」にはならない。
不便と危険を混同しないことが、割り切りの第一歩だ。
「守らない」と決めておくと、逆に守れる

守らない選択を事前に決めておくと、何が起きるか。
本当に守りたいものに、迷わず電力を回せる。
冷房を何時間動かすのか。
冷蔵庫をいつ止めるのか。
通信をどれくらい優先するのか。
この判断が早くなるほど、電源の寿命は伸びる。
割り切りは諦めではなく、資源配分の最適化だ。
「全部守ろうとした人」から崩れていく

これは防災準備をしていて何度も感じたことだ。
全部を守ろうとした人ほど、早く詰む。
理由は単純で、
・電力が足りない
・判断が遅れる
・後悔が増える
結果として、精神的にも体力的にも消耗が早い。
防災では「正しさ」より「続けられるか」が重要になる。
割り切りは冷たい判断ではない
「守らない選択」という言葉は、少し冷たく聞こえるかもしれない。
でも実際は逆だ。
割り切りは、家族と自分を長く守るための判断。
無理をしない。
消耗しきる前に引く。
次の一手を残す。
この余白があるから、人は冷静でいられる。
防災電源は「思想」で使う

ポータブル電源はスペックで選ぶ道具ではない。
どう生き延びるかという思想で使う道具だ。
何を守るか。
何を切るか。
どこで諦め、どこで踏ん張るか。
それを決めている人ほど、防災は静かに、強くなる。
備えがあると、判断が楽になる。
判断が楽になると、人は生き延びやすくなる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
