午前中に全員が叩ききって、魚が完全に沈んだタイミング。
スプーンもクランクもミノーも効かない。
トップもボトムも反応しない。
「今日はもう終わりかも…」という昼の魔の時間があります。
そんな状況でも、僕は必ず1〜2匹、良い日は5匹を追加できています。
その“扉をもう一度開けてくれる”のが、Timonのペピーノです。
僕のローテの最終形：すべてが終わった後に出す
朝イチから始めるとして、
スプーン → クランク → ミノー →（状況で）トップ or ボトム →マジックジャーク
→ 再スプーン（マイクロ中心） → ペピーノ（最終カード）→団子魚（超最終）
もう無理ってなってからがペピーノさんの出しどころ。
ペピーノには反応する“釣れる魚が必ず残ってる”。
使いどころは「昼前後の超スレ時間」が僕の核心。
そしてここを乗り越えれば放流タイムがやってくる。
ペピーノが効く理由：追わせず、見せて、イラつかせる
ペピーノはスリムシルエットで、魚に威圧感を与えません。
「追わせるクランク」ではなく、“目の前で存在し続けるクランク”です。
動きも弱い、波動も小さい、だけど存在は消えない。
この“消えないのに弱い”感じが、スレた魚のスイッチを入れます。
僕はサイトできる時、魚の目の前でゆらゆら置き続けてイラつかせるイメージ。
追わせる気はゼロ。
「うざいから噛む、試しに噛んでみる」──そんな感じのバイトが多い。
ストリーム型で特に強い：MRの水噛みが完璧
僕の釣り場はストリーム型（川の流れがあるタイプ）。
ここではMRのリップがちょうど良くて、水をしっかり噛んで安定します。
・DRは流れで暴れすぎる時がある
・SRは流れで泳ぎが安定しずらい
→ MRが一番レンジを維持しやすい
実戦で釣れるカラー：僕の3色
基本ペピーノは派手カラーの反応が良いイメージですが、微妙に地味なシュガースポットがなぜか強い。
■ MR（中層〜シャローの本命）
・シュガースポット
・タッキトロピカルグロー
ほんと釣れる。スレた魚でも存在感をギリ消さずに使える。
■ DR（深場の拾い釣り）
・MSTカルテット DR
昼の中層〜ボトム付近の“浮いてない魚”を拾える唯一の手札です。
ラインは僕はPE多め
僕はPEで使うことが多いですが、
ナイロンでもエステルでも使えます。
理由はシンプルで、ペピーノの本質は“超デッドスロー”だから。
ラインで動きをつける釣りではないので、素材の影響が少ない。
アクション核心：巻いてるのか止めてるのか分からない速度
ペピーノはとにかく遅い方が釣れる。
自分の感覚では、次のイメージです。 「巻いてるのか止まってるのか分からないレベルのスロー」
「ゆらゆらだけで存在を残す」
「見せてイラつかせる」
クランクの常識からすると“遅すぎて成立しない速度”ですが、
この遅さがスレ魚に効く核心です。
ペピーノに合わせるフック(僕の場合)：ヤリエ ST #8 の理由
僕がペピーノで使うフックはヤリエ ST #8です。
これはゲイプが広めで、スレた魚の“甘噛み”でも掛かりやすいのが特徴。
ペピーノの「見せてイラつかせて食わせる」という性質上、
ガッツリと追ってくるバイトより、口先で軽く触るような弱い当たりが多いです。
その時、ST#8 の広いゲイプと刺さりの良さが効きます。
トラウトの“つい触る”を確実に乗せるための最適な選択だと思っています。
まとめ：昼のスレ時間をもう一度ひっくり返すルアー
ペピーノは“序盤で投げるルアー”ではありません。
負け試合をひっくり返すための最後のカードです。
・昼のスレ魚
・クリアウォーター
・流れのあるストリーム
・全ルアーが死んだ後の再起動
こうした条件が重なる日に、1〜5匹を確実に追加できる存在。
僕の中では「試合を終わらせないルアー」です。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
