携帯浄水器というと「手で押す」「吸う」「疲れる」というイメージが強いと思う。
だが、今はそこが一気に変わってきている。
今回レビューするのは、充電式で自動吸い上げができる電動タイプの携帯浄水器だ。
結論から言うと、このタイプは防災と車中泊避難の水問題を、かなり現実的なレベルで軽くしてくれる装備だと感じている。
使っているのはこの電動モデル

今回使っているのは、Greeshow 携帯浄水器 GS-2801。
電動タイプの中では比較的コンパクトで、車中泊・防災用途にちょうどいいサイズ感のモデルだ。
- 充電式バッテリー内蔵(約2800mAh)
- USB Type-C充電対応
- スイッチひとつで自動吸水
- 手で押す必要なし
- ペットボトルやポリタンクに直接給水可能
- 5段階フィルター構成・ろ過精度0.01μm
- 淡水専用(海水には使用不可)
サイズはおよそ手のひら2つ分くらい、重量は約350g前後。
いかにも「防災専用品」という見た目ではなく、アウトドアギア寄りの雰囲気なのも逆に良い。
防災用途でこの電動が強い理由
防災で一番しんどいのは、実は水を「運ぶ」「汲む」「作る」作業が全部しんどいことだ。
断水後、給水所はこうなる。
- 並ぶ
- 重たいポリタンクを運ぶ
- 車が使えないと徒歩になる
この状態で「さらに手動で浄水する」という工程が増えると、正直、途中で気力が折れる。
電動タイプの何が楽かというと、
水源にホースを入れて、スイッチを押すだけで水が勝手に溜まっていく
これだけで体感疲労がまるで違う。
車中泊避難と相性がいい理由

この電動浄水器が特にハマるのが、車中泊避難という中間的な避難形態だ。
完全避難所でもなく、自宅でもなく、車で生活を回す状態。
このとき、水は「少量を節約」ではなく「ある程度まとめて確保」する方向になる。
ここで電動が生きる。
- ポリタンクに連続で水を落とせる
- ペットボトルを何本も一気に作れる
- 手動のように途中で腕が死なない
つまりこれは、「浄水器」というより「簡易水製造装置」に近い感覚だ。
電力消費についての正直な体感
「電動」と聞くと、ここで多くの人が不安になると思う。
だが実際には、
- スマホ1回充電分以下の消費感
- モバイルバッテリー1台で何十回も動かせる
というレベル感だ。
防災で言えば、
- ポータブル電源
- 走行充電
- ソーラーパネル
このどれかひとつでもあれば、電力不足で止まる心配はほぼ現実的ではないと感じている。
この電動は「海水はダメ」だからこそ役割がハッキリしている

この浄水器は海水には使えない。
淡水専用で、
- 川
- 池
- 雨水
- 貯水槽
このあたりが前提になる。
逆に言えば、都市部防災・河川水・生活水寄りの水源には特化して強いという意味でもある。
実際に水道水で稼働テストしてみた正直な使用感
ここは実際にを自宅の水道水で稼働させてテストした時のリアルな体感レビューになる。
携帯浄水器というと、どうしても「チョロチョロとしか出ない」というイメージを持っていたが、このモデルは良い意味でその想像を裏切ってきた。
体感としては、チョロチョロではなく「チャーッ」と普通に使えるレベルの流量が出る。
- コップに水を溜めるのにストレスがない
- 手洗い用としても十分な水量が出る
- 簡単な調理用の水としても問題なく使える
水の味については、元が水道水という前提はあるものの、雑味や違和感は一切感じなかった。
- 防災用の浄水とは思えない自然な味
- 「飲めるけど美味しくない」という不安は完全に消えた
- 普通に「ちゃんと美味しい水」という印象
さらに良いと感じたのが、使用後にしっかり乾燥させれば、フィルターが寿命を迎えるまで何度も繰り返し使える点だ。
- 使い切りではないのでランニングコストが低い
- 防災用途でも気軽に事前テストができる
- 車中泊やアウトドアでも遠慮なく使える
防災でも車中泊でも「いざという時だけ使う」道具だからこそ、普段から練習がてら動かせて、なおかつ経済的というのは非常に大きな安心材料になると感じた。
通常の携帯用(手動型)との立ち位置

今回の電動は、実際かなりの場面で通常の携帯用(手動型)を上回る。
ただ、それでも完全な上位互換ではないと感じている。
電動側の特性は、
- 多少なりとも重量がある
- 故障リスクはゼロではない
一方、通常の携帯用(手動型)は、
- とにかく軽い
- 電源不要
- 登山・渓流釣りで持ち歩ける
この差ははっきりしている。
だからこの電動は、
- 「避難生活を支える側」
- 「大量確保する側」
の役割として考えると、ポジションがキレイに決まる。
正直なデメリットも書いておく
- 完全防水ではないため水没はリスク
- フィルター交換コストが発生する
- 軽量装備とは言いにくい
ただ、防災用途として見た場合、これらは許容できる現実的なデメリットの範囲だと感じている。
いざという時のために用意するアイテムとしては、何より安心できることが第一だ。
この電動浄水器は「防災×車中泊避難」専用機としてかなり完成度が高い

まとめると、この電動携帯浄水器は、
- 災害後の生活用水の確保
- 給水所に行けない場合の自宅水源対策
- 車中泊避難でのまとめ給水
この3点において、
かなり現実的に「使える装備」だと感じている。
通常の携帯用(手動型)は、
- 登山
- 渓流釣り
- 超軽量非常用
として別の役割で生きる。
この2つは競合ではなく、役割分担で共存する装備という位置づけが一番しっくりくる。
非常用の水対策は、「運べる水」だけに頼らない方がいい。
その現実的な選択肢のひとつとして、この電動浄水器はかなり強いカードになる。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
