防災電源というと、「まずは1台しっかりしたものを用意する」という発想が自然だと思う。 僕自身も、最初は完全にそうだった。
ただ、実際に使う場面を想像したり、少しずつ検証していく中で、 「1台運用だと判断が重くなる場面が多いな」 と感じるようになった。
容量が減ってくるたびに、
- 今、使っていいのか
- 充電を優先すべきか
- どこまで粘るべきか
こうした判断を、常に同時に抱えることになる。
一番きついのは、残量が減ってからだ。 数字が減るほど、電源そのものより「判断」が消耗していく。 この感覚が、僕にとっては意外と大きかった。
2台運用の基本思想|役割を分ける
「使う電源」と「回復させる電源」を分ける
2台運用で一番変わったのは、 電源を「一つの箱」として見るのをやめたことだった。
- 今使うための電源
- 回復させるための電源
この2つの役割を、同時に成立させられる。
1台運用では、 「使えば減る」「充電中は使えない」という制約をどうしても抱える。 2台あると、この制約をずらすことができる。
電源を「循環」に変える発想
使う。 減る。 戻す。 そして、交代する。
この流れが成立すると、防災電源は「消耗する箱」から、 「回り続ける仕組み」に変わる。
不安の質が、明らかに変わった。
僕の2台運用の実際

基本の役割分担
僕の場合は、こう分けている。
- 稼働側:冷房、冷蔵庫、照明、通信など生活維持
- 回復側:走行充電、またはソーラーで充電
常にどちらか一方が「使える状態」にある、というのが重要だった。
切り替えの考え方
どこで入れ替えるか、も事前に決めている。
ギリギリまで使わない。 減り切る前に交代する。 このラインがあるだけで、判断はかなり楽になる。
なぜ容量違いの2台なのか
同じモデルを2台にしなかった理由
2台運用というと、 「同じポータブル電源を2台揃える」 という発想もあると思う。
でも僕は、役割が被らないことを優先した。
- 主力として粘れる容量
- 回復効率と取り回し
この2つは、必ずしも同じ性能である必要はない。
Delta 3 と Dabbsson 600L の立ち位置
僕はDelta 3(1000Wh) と Dabbsson 600L(768Wh)というポータブル電源を使っている。
Delta 3(1000Wh)

大容量側は、生活を支える主軸。
Dabbsson 600L(768Wh)

中容量側は、回復と入れ替えの機動力。
どちらも万能ではない。 でも、役割を分けると噛み合う。
2台運用のメリットと注意点
実感しているメリット
- 残量への不安が大きく減る
- 回復を止めずに使える
- 判断が軽くなる
注意している点
- 管理は1台より増える
- 設置場所と充電動線を考える必要がある
- 「何でも守れる」とは考えない
2台運用が向いている人・向かない人
向いている人
- 自宅避難を前提に考えている
- 夏の冷房を現実的に守りたい
- 車やソーラーが選択肢にある
向かない人
- 管理を増やしたくない
- とにかく簡単に済ませたい
- 非常用として最低限で十分な人
防災電源は「増やす」話ではない

2台運用は、贅沢でも、安心を積み上げる話でもない。
電源を止めないための考え方だと思っている。
1台で足りる人もいる。 2台で初めて楽になる人もいる。
大事なのは、自分の生活に合うかどうか。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
