キャンプや車中泊で避けられないのが「ポータブル電源の残量がゼロになったらどうするか」という問題。
ソーラーは天気に左右されるし、結局“満タンへ戻す手段”が弱いままだった。
その答えとして僕が選んだのが、EcoFlowのオルタネーターチャージャー。
走行中に800W前後で一気に充電できるのは、本当に世界が変わる。
ただ、デリカD:5前期型の配線情報がほとんどなく、業者も見つからない。
だから自分でやった。音響の電気作業で慣れていたこともあり、安全だけ徹底して慎重に作業した。
エンジンONでランプが点いた瞬間、「これで電源の悩みがひとつ消えた」と実感した。
この記事では、その要点だけをシンプルにまとめている。
※本記事はあくまで「デリカD:5前期型 × EcoFlowオルタネーターチャージャー」を
どのように運用しているかという実体験の共有です。
※電装DIYの特性上、【火災・ショート・車両故障・人身事故】のリスクがあります。
安全面から、作業手順を1から10まで完全公開することはしません。
※本記事の内容は“参考情報”であり、DIYを推奨するものではありません。
必要な判断・作業・安全確認はすべて自己責任でお願いいたします。
※ご自身で作業が難しい場合は、必ず自動車電装専門店・整備工場へ依頼してください。
当サイトでは、DIYによるいかなる事故・損害にも責任を負いかねます。
結論:デリカD5前期は“ケーブル引き込み”さえ分かれば難易度が一気に下がる

最初に結論だけ置いておく。
デリカD5(前期型)は、助手席足元に左奥に“外部とつながるゴム栓”があり、ここを使うとバッテリーから室内への配線が一気にラクになる。
DIY配線で一番つまずきやすいのが「どこから室内にケーブルを通すか?」という問題。
ここが解決した瞬間、残りはひたすら安全に淡々と作業していくフェーズになった。
デリカD5前期での実作業フロー(ざっくり全体像)
ここからは、細かい配線図ではなく「全体像がつかめるレベル」で流れをまとめる。
① 助手席足元の“ゴム栓”からエンジンルームへケーブルを引き込む

デリカD5前期の場合、助手席足元のカバーを外すと、奥の見えない部分に外部とつながるゴム栓が見つかる。
- そのゴム栓に切れ込みを入れる
- 車内からエンジンルーム側へオルタネーターチャージャー付属のケーブルを引き込む
このポイントが分からないと、DIY難易度は一気に跳ね上がる。
逆にここが分かると、「あとは室内をどう這わせるか」というシンプルな作業になる。
エンジンルームまではフェンダー内をケーブルが這う形となる。
② 室内を這わせてオルタネーターチャージャー本体まで持っていく

室内側では、
- スカッフプレートの内側
- 座席横
といったルートでケーブルを這わせていく。 擦れそうな場所はスポンジやコルゲートチューブで保護し、結束バンドでしっかり固定する。
③ エンジンルームのバッテリーに接続する

- EcoFlowオルタネーターチャージャー付属のプラス/マイナス線をバッテリーに接続
- プラス側には必ず付属のヒューズを入れる
バッテリーの着脱手順はかなり重要。
- 外すとき:マイナス → プラス
- つけるとき:プラス → マイナス
ここは必ず自分でも調べて、理解したうえで作業したほうがいい。 「なんとなく」でやる領域ではない。
④ チャージャー本体とポータブル電源をつないでテスト

- チャージャー本体を設置・接続
- ポタ電(この場合はEcoFlow Delta 3)と接続
- エンジンONで充電がスタートするか確認
実際に800W前後の入力が出ているのを見たときは、「これでもう電源切れを気にしなくていいな」と感じた。
なぜ「オルタネーターチャージャー × ポータブル電源」にしたのか
最初はレノジー or Litime+走行充電器+インバーター案だった
最初はよくある構成を考えていた。
- 車載用のLiFePO4バッテリーを載せる
- 専用の走行充電器を入れる
- インバーターでAC100Vを取り出す
- 必要なら電圧監視やヒューズボックスも追加する
でも冷静に考えると、それは「車専用の電源システム」に固定してしまう選択でもあった。
ポータブル電源は「バッテリー+インバーター+充電制御」の一体型だった
調べるほど分かってきたのがこれ。
- バッテリー
- インバーター
- BMS(バッテリー管理)
- 充電コントローラー
このあたりが全部ひとまとめに入っているのがポータブル電源。
つまり、「ポタ電=バッテリー+インバーター+充電制御のコンパクト一体型」と考えると、かなり合理的な選択肢になる。
夏の車内50℃問題と、「家でも使えるバッテリー」の価値
もうひとつ大きかったのが、真夏の車内温度。
- 真夏の車内は平気で50℃を超える
- 鉛でもリチウムでも、あまり良い環境とは言えない
ポータブル電源なら、
- 夏場だけ自宅に避難させる
- 災害時には家電のバックアップとして使う
- キャンプではテントサイトに持ち込む
こんなふうに「バッテリーを人間側がコントロールできる」のがデカいと感じた。
そこに、EcoFlowのオルタネーターチャージャーを組み合わせれば、
「車で走ればポタ電がフルスピードで充電される」
という仕組みになる。ここで完全に「ポタ電 × オルタネーターチャージャーで行こう」に決まった。
なぜDIYでやろうと思ったのか
取付業者を探しても、意外なほど見つからなかった
カーショップ、電装屋、キャンピングカー系の店……いろいろ調べてみたけど、
- 「オルタネーターチャージャーの取付実績がない」
- 「車種ごとのデータがないので確証が持てない」
- 「電源系はトラブル時の責任が重いので、あまり触りたくない」
といった理由で、スムーズにお願いできそうな場所がなかなか見つからなかった。
電気いじりの経験から「自分の範囲内だ」と判断した
一方で、自分のほうは、
- 音響まわりの配線や電源いじりを長く続けてきたこと
- カーオーディオの配線やバッテリー交換も自分でやってきたこと
このあたりの経験があったので、
「これは自分のDIY許容範囲だな」と判断した。
最終的には「全部自己責任で受け止める覚悟」があるかどうか
電源系を自分で触る以上、
- 最悪、車を壊すリスク
- ショートや発火のリスク
このあたりはゼロにはできない。
だからこそ、
- 事前に調べまくる
- 安全手順を守る
- 不安なら作業をやめる
この3つを自分に課したうえでDIYを選んだ。
一番“怖かった瞬間”と、一番“ホッとした瞬間”

一番怖かったのは、やっぱりバッテリーターミナル周り
何回やっても緊張するのが、バッテリーターミナルの扱い。
- 工具の金属部分がボディと同時接触しないか
- プラス端子を触っているときに、うっかりほかの金属に触れないか
- ヒューズの位置は適切か
ここだけは過剰なくらい慎重でちょうどいいと思っている。
一番ホッとしたのは、エンジンONでランプが点いた瞬間

すべての配線が終わり、エンジンをかけて、オルタネーターチャージャーのランプが灯った瞬間。
あの感覚はかなり鮮明に覚えている。
- 配線が正しく通電している
- ショートも異常も出ていない
- ポータブル電源側にもしっかり充電が入っている
「これでアウトドアの電力問題が一段落した」と感じた瞬間だった。
800Wで充電されるのを見て感じたこと

数字としては、
- 約1000Whクラスのポータブル電源なら、理論上は1時間ちょいでフル充電圏内
という世界。
体感としては、
- キャンプ場 → 買い出し → 観光 → 再びキャンプ場
この一連の移動で「ほぼ満タンに戻っている」くらいのイメージ。
アウトドアの電源ってこれまでずっと、
- 使って減るだけ
という片側だけの存在だったけど、
「車さえ動けば、また満タンに戻せる」 というもう一つのルートができたのはかなり大きかった。
防災目線で見ても、この仕組みはかなり強い

ポータブル電源は持っているだけでも安心感はある。
でも、
- 停電が長引いたとき
- ポタ電を一度使い切ったあと
「そこからどうやって再充電するのか?」という問題は必ず出てくる。
もちろんソーラーパネルも選択肢のひとつ。 ただ、パネルのサイズや天候を考えると、ガッツリ実用レベルで家電を動かし続けるのはなかなかハードルが高い。
そこで効いてくるのがガソリン=車による発電ルート。
この仕組みさえ作っておけば、
- ポータブル電源
- ソーラー
- オルタネーターチャージャー(ガソリン)
と、複数の電源確保ルートを持てる。 ひとつがダメでも、別のラインで支えられる構成になる。
車種が違う場合はどうなる?共通する考え方と注意点
今回の内容は「デリカD:5前期型」での実例をベースにしている。
他車種では配線ルートやバッテリー位置、ゴムグロメットの形状、そもそも外部接続穴があるのか?等、まったく作りが違うため、同じ手順では作業できない可能性が高い。
ただし、考え方自体は共通していて、
「室内 → エンジンルーム引き込み /室内 → オルタネーターチャージャー接続」
という流れはどの車でも大きくは変わらない。
作業する際は、必ず車種ごとのサービスマニュアルや実車確認を行い、安全を最優先で取り組んでほしい。
最後に:DIYするなら“ちゃんと怖がる”ことが前提条件

ここまで読んで「自分でもやれそう」と感じた人もいると思うし、「これは無理」と感じた人もいると思う。
個人的には、
- 電源の仕組みを理解する気がある
- 安全手順を守ることにストレスを感じない
- 不安になったら作業を中断できる
この3つが揃っていれば、慎重に進める前提でDIYも選択肢になり得ると思っている。
逆に、
- 「なんとかなるっしょ」でやりたくなるタイプの人
- 細かい確認が苦手で、つい飛ばしてしまうタイプの人
に関しては、専門業者にお願いしたほうがいいと思う。
電源系は、一発のミスが「車両火災」まで行きかねない領域。
そこだけは、何度でも念押ししておきたい。
そのうえで、この記事の全体像が、誰かが安全側で判断するための材料になればうれしい。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
