エリアの朝は、まずスプーンから始める。高速で回転する状況が一段落して、魚が「そろそろ違うもの見たい」という雰囲気になった瞬間、僕の中ではクランク投入のタイミングになる。
そこで最初に出すのがパニクラ。
その後、少しずつプレッシャーが高まり「クランクが通り過ぎた感じ」が出てきた時に投入するのが、今回の主役・ちびパニクラだ。
パニクラの小型版…ではあるけど、別物として扱っている理由
名前は似ているし、親子のように見える。
でも実際の使用感はまったく別のルアーだ。
ちびパニクラはボディが小さくてアクションも控えめ。
それなのに、魚が「なぜか好んで咥えてくる」瞬間がはっきりある。 僕にとっては “豆クランクの正統派” と言える存在。
動きは派手ではない。 水を押す力も強くない。 だけど、その“弱さ”が刺さる魚が必ずいる。
「クランクタイム終わったかな…」という空気の中で、ここから5連発とか普通にありえる。 状況がハマれば、スプーンでは拾えない魚を一気に拾う“最後のひと手”になる。
ちびパニクラの使い方・意識すること一覧
- ちびパニクラは「弱い波動を一定の深さで見せ続ける」ルアー。
- 意識するのは「速度を落とす」と「レンジを崩さない」の2つ。
- 巻き速度はギリギリ泳ぐ“超デッドスロー”が基本。
- 速く巻くと動きが暴れて魚に見切られやすい。
- DRは中層〜深場、SSはゆっくり沈んで浅い層を長く通せる。
- どのモデルでも「巻き速度が安定した瞬間」に連発スイッチが入る。
- 派手に誘うルアーではないため、一定速度・ラインテンション・立ち上がりを丁寧に揃える。
僕の実戦カラー:エンドグローペレオリーブとショボクレレッドグロー

●エンドグローペレオリーブ
地味カラーなのに、ハマると“無限に釣れ続ける”瞬間がある。
これは本当に怖いレベルで強い。
連続で釣れると針先が甘くなるので、3匹釣ったら途中でフック交換するルールにしている。
●ショボクレレッドグロー
濡れた時に硫黄のような独特の匂いがする。 これがトラウトに刺さっている気がしていて、実際にとても釣れる。
ストリームでは「DR・DR-SS」を使ってます
僕のホームは流れの強いストリーム型エリアだから、ちびパニクラも状況によって2タイプを使い分けている。
● DR(ディープランナー)
流れが強い日はまずDRから入る。
しっかり潜ってくれて、流芯の手前〜中層を安定して引ける。
流れに入れてもなんとか泳いでくれる、“基準”になるモデル。
● DR-SS(スローシンキング)
流れがそんなにない場所で、魚がボトムではなく“中層以下〜底ちょい上”に溜まっている時に効く。
沈下姿勢が安定していて、流れの下を舐めるように通せる。
「DRでは動きすぎ、SRでは浅すぎる」そんな中間の層を狙うための切り札。
パニクラ系はレンジ調整がシビアじゃなくても釣れるけど、ちょっと変えると釣果の差は現れると思う。
ちびパニクラの役割は「トップの繋ぎ」でもある

季節的にトップが効き始めると、デカミッツなどのトップは逆説的だけどすぐスレる。
前日に叩かれたフィールドだと、トップへのプレッシャーは顕著で、魚が露骨に警戒する。
そこで“間の層”として入れるのがちびパニクラ。
トップでもない、スプーンでもない、クランクタイムでもない。 その微妙な空白に刺さる。
そして単純に「サイズが一回り小さい」からこそ、警戒されづらくなる。
「これなら咥えても大丈夫」と思わせられるのが、このルアーの本質。
僕の釣りにおける位置づけ
ちびパニクラは“最終兵器”ではない。
もっと小さいルアーもあるし、さらに繊細なプラグもある。
でも僕にとっては、 ・朝スプーン → パニクラ → 別クランク試す → ちびパニクラ という流れの中で“芯になる存在”だ。
このルアーがあるおかげで、クランク帯後の空白時間が消える。
魚のスイッチが残っている最後の部分を、綺麗に拾い切れる。
PEが扱いやすいのでPEでよく使っているけど、ナイロンでもエステルでももちろん使いやすい。
インを選ばず、手元にしっかり伝わる操作感がある。
まとめ:静かに、しかし確実に釣果を積み上げる“ちびクランクの軸”
派手ではない。
一撃必殺でもない。
でも確実に釣果の底上げをしてくれる。
クランクタイムが終わった空気の中で、 「まだ釣れるよ」と教えてくれるルアー。
それがちびパニクラの本質だと思っている。
これからクランクの引き出しが増えていく中でも、このルアーの出番はずっと残ると確信している。
僕にとってはそういう“静かな主役”だ。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
