派手に釣れるスプーンは記憶に残りやすい。
でも実際には、気づくと何度も投げ直しているスプーンの方が、長くケースに残り続けていることが多い。
コール1.6gは、まさにそのタイプのスプーンだ。
爆発力があるわけでもなく、強烈な個性があるわけでもない。それでも、状況が分からなくなった時や、判断を組み直したい場面で、自然と手が伸びる。
ここでは、コール1.6gをどんな立ち位置で使っているのか、どんな理由で出番が消え辛いのかを、体験ベースで整理してみる。
コール1.6gの立ち位置(僕の場合)

コール1.6gは、僕の中ではリクーゼと併せて中心軸になっている「判断をまとめ直すためのスプーン」という位置づけに近い。
バンナ、グラビティといった、性格のはっきりしたスプーンで状況を見たあとに入れることが多い。
いったん反応を整理してから、「まだこのレンジ、このスピード帯は成立するのか」を確認するための一枚。
放流が落ち着いたあと、セカンドでも反応が薄くなったタイミングで、再スタートとして投げることもよくある。
一度コールを使ったらここから上のg帯に戻ることは少なく、コールを基準にして、下のg帯へ展開していく流れを作ることが多い。
コール1.6gの動きと性格
コール1.6gの一番の特徴は、動きの異常な安定感だ。
ウォブリングは控えめで、ローリング気味に非常に綺麗に泳ぐ。姿勢が崩れにくく、巻き速度の許容幅が広い。
水を強く掴みすぎず、かといって抜けすぎる感じもない。そのバランスが僕には「基準」としてとても扱いやすい。
速く巻いても破綻しにくく、ゆっくり引いても動きが死ににくい。動きをコントロールしやすいスプーンだと感じている。
なぜ今でも出番が消えないのか
正直、コール1.6gで連発する日ばかりではない。
それでも、このスプーンがケースから外れることはない。
理由はシンプルで、「反応がゼロになりにくい」からだ。
派手なスプーンが効かない時でも、何かしらの反応は返ってくることが多い。魚の状態を探るための情報をくれる。
今振り返ると、エリアトラウトを始めた時にこのスプーンがあったら、一番スプーンの引き方や役割がわかりやすかったなあと思う。
引きやすく、癖がなく、ずっと使えて、魚も釣れてくれる。他のスプーンが増えても、役割が被りにくい理由はここにある。
よく使うカラーと使い分け

コールのカラーは全て裏面の色が違う明滅カラーになっている。
特に使いやすいと感じるのが以下の5色になる。
SC03(黄色/黒)
朝のサーチでまず入れることが多いカラー。最初に反応の有無を確認するための色として使っている。
SC04(薄ピンク/オリーブ)
SC03(黄色/黒)の次に投げることが多いカラー。SC03で反応がなくても、この色に変えると釣れ始めることがよくある。だから朝のサーチでは必ず2枚投げてコールが効くかどうか確認している。派手すぎず地味すぎず、安定してよく釣れる印象がある。
SC07(茶オレ/ブラウン)
朝コールが効いていて、その後反応が落ち着いてきた時、それでもまだコールで続けたい場面で使う。オレンジのワンポイントが効いている気がする。これを投げ切ったら朝はもう粘らず次のスプーンに移行することが多い。
SC09(くすみ金/暗いからし)
時間帯を問わず入れやすく、昼や放流後に状況が落ち着いてからもよく投げている色。基準の色としても使いやすい。
SC10(金ブラウン/焦茶)
コールで何を投げるか迷ったらこれを選ぶことが多い。渋い時間帯でも効きやすい印象で、ローテーションから外れていても唐突に投げてみると釣れたりする。僕の中では一番釣りやすいカラー。
フックセッティング

基本はヤリエ MK #7を使用している。
ショートバイトが多い時や、掛かりが浅いと感じた時には、AG #7に変更する。
スプーンを替える前に、まずフックで微調整することが多い。
コール1.6gを外す判断
魚の反応はあるが、徐々に落ち着いてきたと感じた時

この場合は、フレア0.9gに替えて、サイズとスピードを落としてみる。
反応がなく、シルエットはそこまで変えたくないが、動きを変えたい時。

バンナ1.4gかグラビティ1.35gに替えて、動きの質とスピードを変えて様子を見る。
反応がなく、シルエットも動きも大きく変えたい時。

ハントグランデ1.3gまたは1.0gに替えて、反応を探る。
…etc
コールからは、基本的に上のg帯にはあまり戻らない。このスプーンを境目に、展開を下へつなげていくイメージで僕は使っている。
まとめ

コール1.6gは一日の釣りを崩さずに組み立てるためには、欠かせない存在になっている。
判断がズレたと感じた時、戻る場所があること。僕にとって、その安心感をくれるスプーンだ。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
