折りたたみ式の小型ソーラーパネルは、キャンプやアウトドア界隈で一度は気になる存在だと思う。
その中でもBigBlue 28Wは、軽量・多ポート・高変換効率を売りにしている定番モデルのひとつだ。
自分も実際にこれを使っている。
ここではまず、防災目線は一旦置いておいて、道具としての性格だけに絞って整理していく。
BigBlue 28Wの基本スペックとサイズ感

メーカー表記と実物ベースで見ると、性格はかなりハッキリしている。
最大出力は28W。出力ポートはUSB-Aが1つ、USB-Cが2つで、合計最大4.8A出力。
変換効率は最大25.4%。重量は約680g。折りたたみ時のサイズはおよそ28×16×2cm。展開時は84×28cmほどになる。
生活防水レベルのIPX4で、カラビナ付き。リュックに外付けできる構成だ。
まず言えるのは、とにかく軽くてコンパクトだということ。
設計思想は「直で充電するソーラーチャージャー」

BigBlue 28Wは、ポータブル電源向けのパネルではない。
スマホやタブレット、小型機器をUSBで直接充電するタイプのソーラーチャージャーだ。
バッテリーは内蔵していない。
太陽光が当たっている間だけ発電し、曇ると出力はすぐに落ちる。晴れればオートで再開する。
完全に「その場で発電して、その場で使う」ための道具だ。
実際に使って感じる発電スピードの感覚
正直に書くと、発電はしているが「速い」という感覚はまったくない。
晴天直射で角度をきちんと合わせても、スマホの充電はじわじわ進むだけだ。
タブレットはさらにゆっくりになる。
モバイルバッテリーを充電しようとすると、完全に「気長に待つ前提」のスピード感になる。
いわゆる急速充電の気持ちよさは一切ない。
現実的にハマる使い道

これは向き不向きがかなりハッキリ分かれる道具だと感じている。
相性がいいのは、次のような場面だ。
長時間の屋外行動でスマホの電池を延命したいとき。
登山、ハイキング、フェスなど、電源が一切ない場所。
モバイルバッテリーの最後の補給として使うとき。
太陽が出ている昼間だけ限定で使う用途。
こうした「今日1日だけ耐える」系の使い方には素直にハマる。
向かない使い方もかなり明確

逆に、これをメイン電源として使おうとすると一気に厳しくなる。
扇風機や小型家電の常用。
ポータブル冷蔵庫の補助電源。
ポータブル電源の主充電。
夜間の電源確保。
こういった「生活電源」寄りの使い方とは完全に別物として考えたほうがいい。
28Wという数字に期待しすぎないほうがいい

28Wと聞くと、それなりにパワーがありそうな印象を受ける。
でも実使用では、理想条件で28Wが出ることはほぼない。
角度、影、気温、空気の霞みで出力は簡単に落ちる。
実際には、体感として半分以下になる場面が大半だと思っておいたほうがいい。
このソーラーの正しい立ち位置

BigBlue 28Wは、メイン電源ではない。
大出力パネルの代わりにもならない。
でも「完全ゼロ」よりは確実に強い。
中核電源ですらなく、末端の電源。
この割り切った立ち位置で使うと、評価がブレにくい。
単体レビューとしての結論
BigBlue 28Wは、軽くて、コンパクトで、直射日光があれば確実に発電はする。
ただし、遅い、弱い、夜は使えない。
性格が非常に割り切れたソーラーチャージャーだ。
過度な期待をして買うとズレる。
役割を限定して買うと、ちゃんと仕事はしてくれる。
単体レビューとしての評価は、この一点に尽きる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
