都市部で防災を考えたとき、真っ先に思い浮かぶ発電場所はベランダだと思う。
実際、ソーラーパネルを持っている人の多くは、
「とりあえずベランダに出せば何とかなるはず」
という感覚を一度は持つ。
ただ、実測と運用を重ねるほど、
ベランダ発電を“主戦力”として考えるのは危険だと感じるようになった。
マンション特有の「発電を邪魔する要素」
マンションのベランダには、戸建てや屋外とは決定的に違う制約がある。
- 建物の影が時間帯ごとに移動する
- 手すり・壁・隣戸の影が入りやすい
- 角度調整がほぼできない
- 共用部ルールで設置自由度が低い
これらはすべて、
「発電できる時間を点にする要因」になる。
カタログ上の性能ではなく、
都市構造そのものが発電を不安定にする。
ベランダは「安定運用」に向かない

ベランダ発電で一番ズレやすいのは期待値だ。
毎日そこそこ発電する。
晴れなら安定して回る。
このイメージは、都市ベランダでは成立しにくい。
実際には、
- 発電する瞬間はある
- でも継続しない
- 天候と影で簡単に崩れる
という挙動になる。
ベランダは「ゼロを回避する補助」にはなるが、
生活を支える前提には置かない方が安全だ。
都市防災では「人がギアごと動く」発想が重要

ここで視点を切り替える必要がある。
都市防災では、
「設備を固定して回す」よりも、
人とギアが一緒に動けるかの方が重要になる。
- 日照のある屋外へ出る
- 車の近くで使う
- 一時的に条件の良い場所を選ぶ
この柔軟性があるかどうかで、
ソーラーの意味は大きく変わると思った。
だからあまり大きすぎるソーラーパネルはW数が強力でも導入する際には考慮したほうがいいと考える。
ベランダ=補助、屋外=本命

整理すると、立ち位置はかなり明確だ。
- ベランダ発電=補助電源
- 屋外発電=回復手段
ベランダは、
- 夜明けの初動
- 一時的な回復
- 小物の延命
こうした用途に限定する。
本格的に電力を戻したいなら、
屋外・車・移動を前提にする。
過信しないことが、結果的に安心につながる

ベランダ発電は、決して無意味ではない。
ただし、
「これがあれば大丈夫」と思い込む瞬間にリスクが生まれる。
補助として使う。
期待しすぎない。
必要なら動く。
この距離感を保てるなら、
ベランダ発電は都市防災において、ちゃんと役に立つ。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
