ルアーローテーションは、ただ「ルアーを替える作業」ではないと言える。
ローテーションは、釣るための手順というより、今起きている状況を読み直すための行為だと僕は考える様にしている。
釣れなくなったから替える。
反応がないから次へ行く。
それ自体は間違いではないけれど、その裏にある「何がズレたのか」を考えないまま替えてしまうと、ローテーションは単なる作業になってしまう。
この記事では、エリアトラウトにおけるルアーローテーションとは何か、そしてどう判断して回していくのかを、僕なりの整理でまとめてみる。
ルアーローテーションとは何をしている行為か
僕にとってローテーションとは、同じ場所・同じ魚に対して、違う問いを投げ続けることだ。
魚を探しているというより、
「今の釣りが、どこでズレているのか」を探している感覚に近い。
レンジなのか。
速度なのか。
動きなのか。
存在感なのか。
ローテーションは、ルアー選択ではなく思考の操作だと思っている。
なぜローテーションが必要になるのか
魚は、ずっと同じ反応を続けてくれない。
人が増える。
時間が経つ。
光の角度が変わる。
流れが微妙に変化する。
そうした変化の積み重ねで、昨日成立した正解が、今日は簡単にズレる。
釣れなくなった=魚がいなくなった、とは限らない。
多くの場合、「こちらの通し方が合わなくなった」だけだ。
ローテーションは、そのズレを見つけるために必要になる。
ローテーションで見ている4つの判断軸
僕がローテを組み立てる時に見ている軸は、主に次の4つ。
① レンジ|どこにいるか

まず最優先なのはレンジ。
表層なのか。
中層なのか。
ボトムなのか。
ここがズレている限り、他の調整をしても反応は返ってきにくい。
② 速度|どれくらい判断させているか

次に見るのが速度。
速い・遅いというより、魚に判断する余白を与えているかどうかを見る。
同じレンジでも、速度が合わないだけで追いが消えることはよくある。
③ アクション|どう見せているか

スプーンなのか、クランクなのか、ミノーなのか。
反射的に食わせたいのか。
考えさせずに口を使わせたいのか。
それとも変化を入れたいのか。
ルアーの種類は、魚の判断プロセスに直接影響する。
④ カラー|どれくらい存在を出すか

カラーは一番最後。
レンジ・速度・動きが合った上で、反応を詰めるための微調整として使う。
「釣れなくなった時」に起きていること

釣れなくなった時、多くの場合は次のどれかが起きている。
- レンジが合っていない
- 速度が速すぎる/遅すぎる
- 見切られている
- 追いはあるが口を使わない
ローテーションは、これらを切り分けるための作業でもある。
スプーンを軸にローテが回る理由

僕のローテーションは、必ずスプーンを基準に回っている。
理由はシンプルで、
スプーンはレンジ・速度・存在感を再現しやすいからだ。
クランクで釣れた。
ミノーで反応が出た。
その後、もう一度スプーンに戻ることで、
「今、どのレンジと速度が正解だったのか」を再確認できる。
スプーンは終点ではなく、常に戻ってくる基準点だと思っている。
ローテーションのよくある誤解
- 釣れないからすぐ替えるのがローテではない
- 全部を一気に変えると、何が効いたのか分からない
- 反応が出た時こそ、替えどきの場合もある
僕はローテを感情で回さないように意識している。
一回の変更で動かすのは、基本的に一要素だけ。
僕が大事にしているローテの順番
- まずレンジ
- 次に速度
- 次にアクション
- 最後にカラー
この順番を崩さないだけで、迷う時間はかなり減った。
ルアーローテーションの再現性とは何か

同じルアー、同じカラー、同じ釣り方は再現できない。
でも、同じ考え方の流れは再現できる。
エリアトラウトで言う再現性とは、
釣り方ではなく、構造理解の再現性だと思っている。
まとめ|ローテーションは読むための行為

ルアーローテーションは、魚を操る技術ではない。
今起きていることを整理し、
次の一手を考えるための思考手順だ。
釣りを「当て物」から「理解」に変えてくれる行為。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
