追ってこない魚を見ると、「無視されてる」と思いたくなる。
でも水中で起きていることは、もう少し段階がある。
そもそも視界に入っていないのか。入っているが、追尾に入っていないのか。追尾まではするが、捕食に切り替わっていないのか。
この記事は、クランクが効く/効かないの話ではない。
追わない魚を前にしたとき、「どの段階で止まっているのか」を整理するための判断軸を言葉にしてみる。
「無視」と「追尾止まり」は、水中の段階が違う

追わない状況は、大きく分けるとこの3段階に分かれることが多い。
- ① そもそも視界に入っていない
- ② 視界には入っているが、追尾に入っていない
- ③ 追尾まではするが、捕食に切り替わっていない
見た目は全部「追わない」。
でも、水中で止まっている位置が違う。
ここを曖昧にすると、レンジを触るべきか、波動を触るべきかの判断がズレていく。
① 視界に入っていない状態

この段階は、反応がほぼゼロに近い。
- コースを通しても魚の向きが変わらない
- 速度を触っても空気が変わらない
- レンジを上下しても気配が増えない
このときは、操作より先に「届き方」を疑う。
レンジが上を走っている。
流れで浮かされている。
想定より早くラインが持ち上がっている。
物理的に魚の前を通せていないと、追尾以前に何も起きない。
② 視界には入っているが、追尾に入らない状態

魚の向きが一瞬変わる。
でも距離は詰まらない。
ここは「見えてはいるが、餌として格上げされていない」段階に近い。
レンジは大きくズレていないことが多い。
問題は“見え方”。
- 動きが規則的すぎる
- 水押しが強すぎる
- 姿勢が暴れて情報が散っている
ここで波動や立ち上がりの質を触ると、追尾に入ることがある。
③ 追尾まではするが、捕食に切り替わらない状態
付いてくる。
触る。
でも乗らない。
この段階は、捕食のスイッチが入りきっていない。
スピードがわずかに速い。
間が足りない。
あるいは逆に余白が長すぎる。
ここはレンジよりも「テンポ」の問題になりやすい。
追わないときに整理する4つ

頭が散らかると、段階の切り分けが曖昧になる。
だから確認はこの4つに寄せることが多い。
- レンジが言えるか(今どの層を通しているか)
- スピードが言えるか(成立している速度か)
- 役割が言えるか(探り・固定・変化のどれか)
- 反応の段階が言えるか(無反応/向きだけ/追尾/触り)
ここが揃うと、「魚が無視している」のか、「追尾止まりなのか」が見えやすくなる。
“無視”で片付けない

追わない魚は、届いていないこともある。
見ているが、餌として認識していないこともある。
追尾まではするが、捕食に切り替わっていないこともある。
段階を言葉にできると、触るべき場所がはっきりする。
レンジなのか。
見え方なのか。
テンポなのか。
追わない=無視、とまとめないこと。
水中のどこで止まっているかを拾えると、次の一手は自然に決まる。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
