このロッドを使って、魚が劇的に釣れるようになったかと言われると、正直そんなことはない。
ただ、長時間の釣りが明らかに楽になった。 疲れ方が変わった。 そして「今日はずっと投げていられるな」と思える時間が増えた。
TIMON ANOTHER T-CONNECTION AT2-S60UL-Eは、 エリアトラウトで基準ができたあとに触って初めて価値が分かるロッドだと思っている。
このロッドの立ち位置|基準を超えた先にある“快適性枠”

自分の中で、エリアトラウトの基準になっているのはトラウトライズ S60SUL。 AT2は、その基準を作ったあとに使い始めたロッドだ。
最初の一本として勧めるかと聞かれたら、たぶん勧めない。 でも、釣りに慣れてきたタイミングで触ると、印象は一気に変わる。
表記はULだが、感覚はSUL寄り
表記はULだけど、実際に触ると感覚はSUL寄りに感じる。 ただし、柔らかいというより、反発と戻りがとても綺麗。
力を入れなくてもロッドがきちんと反応してくれる。
価格帯が上がる意味を初めて実感したロッド
ロッドにお金をかける意味が分からなかった時期もあった。
AT2を使って初めて、 説明しづらい「快適さ」に価値があることが分かった気がしている。
AT2-S60UL-Eの基本的な性格
反発と戻りがとても綺麗
キャストしてすぐ分かるのが、反発の質の良さ。
ただ跳ね返るのではなく、 戻りがスッと収束する感じがある。
ロッドが仕事をしてくれる感覚
こちらが無理に操作しなくても、 ロッド側が自然に仕事をしてくれる。
かといって、勝手に動きすぎるわけでもない。 このバランスがとても気持ちいい。
よく使っていたルアーと守備範囲
ルアーは基本的に何でもいける
スプーン、クランク、トップ、ミノー。 極端な操作系以外なら、だいたい問題なくこなせる。
エステル専用に見えるが、ナイロンでも問題ない

名前や設計からエステル専用に見えるが、 ナイロンを使っても違和感はなかった。
ロッド自体のバランスが良いので、 ラインを選びすぎない印象がある。
エステル使用時は「これ一本で遣り切ってしまう」

エステルラインを使う日は、 ついこのロッドだけで一日終わってしまうことが多かった。
楽で、判断がずれにくい。
キャストフィール|気持ちよさが一段違うポイント
キャスト時の反発の質
力を入れた分だけ返ってくるのではなく、 適量の力で一番きれいに飛ぶ。
最初は少し疲れる理由
最初は、その反発の癖を掴むまで少し疲れた。
「どこまで力を入れればいいのか」を覚える必要があった。
慣れると力を入れなくても気持ちよく飛ぶ
一度掴むと、 必要以上に力を入れなくなる。
結果として、キャスト自体が楽になる。
掛けてからの印象|疲れにくさはここで出る
魚が掛かってからがとにかく楽
AT2の一番の強みは、掛けてから。
ロッドが自然に曲がり、 魚の動きを受け止めてくれる。
長時間釣行で差が出る理由
エリアトラウトでは一匹一匹の釣り続ける負担は小さいけれど、 数を重ねると差がはっきり出る。
この「積み重ねの楽さ」がAT2の価値だと思っている。
エステルラインとドラグの考え方
基本はドラグを緩めに使う

反発が強いロッドなので、 ドラグはやや緩めに設定している。
なめらかだが反発があるロッドだからこその設定
ロッドが弾きすぎないように、 ドラグ側で衝撃を程よく逃がすイメージ。
これはエステル使用で共通する考え方だと思っている。
「程よく」に設定できるまで、特に釣り始めから1時間ほどは細かく調整を行うことが多い。
エステル使用におけるイプリミ 56XXUL-Sとの考え方の違い

イプリミ 56XXUL-Sはロッドが深く曲がって受け止めるためドラグは若干きつめに設定している。
AT2は、緩やかだが反発があるためドラグを緩めに調整する。
同じエステルでも、考え方は結構違う。
トラウトライズ S60SULとの違い
釣りの「成立」と「快適さ」の違い
トラウトライズは釣りを成立させるロッド。 AT2は、その成立を楽にしてくれるロッド。
価格差がどこに出ているか
釣果ではなく、 疲れ方と気持ちよさに出ている。
このロッドが向かない人
ロッドはなんでもいいと思っている人
違いを感じたいと思っていない人には、 価値が伝わりにくいかもしれない。
コスパ最優先で選びたい人

安くても釣れるロッドはたくさんある。
どんな人におすすめか
エリアトラウトに慣れてきた人
釣りの流れが見えてきたタイミングで触ると、 違いが分かりやすい。
長時間釣行が多い人
一日投げ続ける人ほど、 恩恵が大きい。
まとめ|AT2-S60UL-Eがくれた「楽さ」の正体

AT2-S60UL-Eは、釣果を底上げするロッドではない。
でも、釣りを続ける体力と集中力を支えてくれる。
基準があって、はじめて価値が分かる一本。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
