朝の冷たい空気のなか、表層に小さく波紋が広がる、、、。
スプーンにもクランクにも全く反応がない時間帯──そんな時こそ、一本のミノーが“スイッチ”を入れる瞬間があります。
その技こそがマジックジャーク。
潜らせて、浮かせて、また潜らせる。縦の動きで誘う。
ただそれだけなのに、まるで魚へ“合図”を送るようにトラウトが反応する。
ここでは、マジックジャークの使い方を分かりやすくまとめます。
マジックジャークとは?
マジックジャークは、ハイフローティングミノー(よく浮くミノー)を使い、
- 潜らせる
- 浮かせる(止める)
- また潜らせる
という動作を繰り返して、浮上の“間”で食わせるリアクション釣法。
横の動きに反応しない魚が、縦の動き(潜る→浮く)では一気にスイッチが入ることが多い。
これはトラウトの習性を利用しているそう。
エリアでもトーナメントでも使われてきた実績あるテクニック。
どんなルアーを使う?

基本はハイフローティングミノー。これが重要だ。
- 小型(35〜50mm)
- 高浮力でスッと上がる
- 直線的な動きが出るタイプ
浮き上がりの速さ・動きが釣果に直結するため、微妙な個体差でも差が出る。
マジックジャーク専用ミノーとして色々売っている。
僕はスティルエリアT2とプレッソダブルクラッチを良く使っている。とても釣りやすい。
基本アクション(デジ巻き → ポーズ)

マジックジャークの核心は「巻く → 止める」の強弱とリズム。
- 1〜2回 軽くデジ巻きでミノーを縦に入れる → 1〜2秒のポーズ
- ミノーが浮く瞬間に魚が食う
- 止め時間を長くすると渋い時に効く
ただ巻きでは絶対に出せない“縦の違和感”で誘う釣り方。
魚が中層〜表層に浮き切らない時でも効きます。
強引にグッと潜らせて長く浮かせるのも意外とあり。
カラー選びのコツ
ミノーのカラーは以下が使いやすい。
- ペレット系(茶・黒)
- 光系(シルバー・ゴールド)
特に光物は“浮上時にチラッと光る”ことで反応が上がる時がある。
僕はシルバーを基本にゴールド、ペレットと反応によって使い分ける。
どんな場面で効く?

- スプーン・クランクで反応が止まった時間帯
- 表層に魚っ気があるのに、スプーンでは食わない時
- 冬・低活性で横の動きについてこない時
- 曇り・ローライトで影に魚が集まっている時
特に“昼の渋い時間”に強く、数を一気に伸ばせるポテンシャルがある。
一瞬でやる気のない魚の世界が変わることがあるので、試す価値激アリ。
ダブルクラッチを使うならカラーはトッピングフードは鉄板。
通常のワンピッチジャークでも食わせられるため、汎用性も広い。
タックルの相性
- ライン:エステル or PE(感度重視)
- ロッド:少し硬めがおすすめ Mが基準
- リール:ハイギアが操作しやすい
ミノーを弾くように動かすから、張りの強いラインの方がキレ良く操作できる。
マジックジャークで最も重要な「アイチューン」

マジックジャークは、操作テクニックも重要だが、
実際にはルアーの姿勢が合っているかどうかで結果が大きく変わる釣りでもある。
その土台になるのが、アイチューン(アイの微調整)。
なぜアイチューンが重要なのか
マジックジャークは、
浮上 → 一瞬の間 → 姿勢の変化
という違和感を魚に見せる釣り。
この動きは、ルアーがまっすぐ水を受けている状態でないと成立しない。
アイが左右にズレていると、
- 浮上角度が安定しない
- 左右どちらかに流れる
- ジャーク後に姿勢が崩れる
結果として、
マジックジャーク特有の「止まる間」や「不意の違和感」が弱くなってしまう。
基本的なアイチューンの考え方

アイチューンの基準はシンプル。
ただ巻きしたときに、ルアーが左右に寄らず、素直に前へ進む(マジックジャークの場合は縦に入る)状態を作る。
泳ぎに違和感がある場合は、次のように微調整する。
- 右へ寄る → アイをごくわずかに左へ
- 左へ寄る → アイをごくわずかに右へ
調整は必ず少しずつ。
一度に大きく曲げると、逆方向にズレやすくなる。
アイチューンが合った時に起きる変化
アイチューンが適正な状態になると、動きが明確に変わる。
- 浮上が安定する
- ジャークが素直に縦に入る
- 魚の追いが深くなりやすい
操作量を増やさなくても、
ルアーが自然に「食わせの間」を作ってくれる感覚が出てくる。
マジックジャークは「準備」で半分決まる

マジックジャークは、
一見すると操作で釣るテクニカルな釣りに見える。
しかし実際は、事前のアイチューンができているかどうかで、
釣りの難易度が大きく変わる。
しっかり調整されたルアーは、
余計な操作をしなくても、必要な違和感と間を自然に演出してくれる。
マジックジャークで釣果が安定しないときほど、
まず見直したいのがアイチューンだ。
そのためアイチューナーは必ず持っておきたいアイテムだ。
最後に:ミノーの“浮き上がり”は、釣りのリズムを変える

マジックジャークは難しそうに見えて、覚える動作はシンプル。
でも、水中で起こる効果は大きい。
「横で食わない魚に、縦の誘惑をぶつける」──それだけで世界が変わる!
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
